お金の学校

《日経平均とNY市況》

※株や日経平均、先物などで投資をするのに、チャートだけの勉強では必ず勝つことは難しいと思います。しかし、いきなりこのような世界情勢のニュースを読むのは抵抗がありますよね。しかし、コツをつかめば別にすべてを理解することはありません。このnoteはあくまで、NY市況と日経平均を分析しているにすぎず、興味のあるかたへのニュースだと思ってください。
投資で勝つために必要なニュースの読み方と、チャートの見方は【門外不出ロジック】でゆっくり勉強していきましょう!

◆日経平均◆

日経平均株価は、前日に米国株価が上昇しドル円相場が円安に振れた流れを受けて、大型株の買い戻しやリスク選好の高まりから4日続伸となった。新興市場は、日経平均株価の上昇を眺めて前日までのリスク回避姿勢が後退し、売られていたバイオ株に押し目買いが入ってジャスダック、マザーズともに反発。

5月第5週(5/28~6/1)の東証部門別売買状況は下記の通り。
上段の前週と比較しても海外投資家の売り越しが際立っていて、海外投資家は、年初から3月第4週まで大きく売り越していたが、その後は5月第1週まで買い越しに転じている。
次に売り越し買い越しのまちまちとなり、5月第4週と5週に連続売り越しとなっており、今週の上昇が海外勢の売り越しの買い戻しであれば、先々は強い相場となることが考えられ、6月第1週の売買状況に注目する必要がある。

■NY市況■

6日NY債券市場は、欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事がインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週14日の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると述べた。
またワイトマン独連銀総裁もECBが年末までに債券買い入れプログラムを終了させるとの観測は妥当と述べたためECBが早ければ来週の理事会で債券買い入れ策終了の考えを示す可能性があるとの観測から、ドイツ国債や他の欧州債券が幅広く売られた。
その流れが米市場にも波及し指標となる米10年債利回りは2.975%に上昇。

為替市場は、欧州中央銀行(ECB)のプラート専任理事が来週の定例理事会で、量的緩和の段階的な規模縮小を進める可能性について議論する考えを表明したためECBによる早期の量的緩和終了観測を手掛かりとした、活発なユーロ買いや米長期金利の上昇などを背景に円売りドル買いが優勢となった。


ドル円相場は110円28銭に上昇した。ただ、今週末には先進7ヵ国(G7)首脳会談、来週には米朝首脳会談や米連邦公開市場委員会(FOMC)などの開催が予定され、重要イベントを控えて様子見ムードも広がった。

株式市場は、米商務省発表の4月貿易収支で赤字額が7ヶ月ぶりの低水準となって、第2四半期の景気加速を裏付ける内容となり、またECBによる早期の量的緩和終了観測が浮上、これらを受けて米10年債利回りは一時1週間半ぶりの水準に上昇し、金利上昇による利益拡大への期待から金融株が買われて市場を牽引し、ナスダック総合は終値ベースで過去最高値を更新し、主要株価3指数はそろって上昇した。また、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、トランプ大統領が主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)期間中にカナダのトルドー首相とフランスのマクロン大統領と個別に会談すると明らかにしたことから、投資家の間で安心感が広がった。

金相場は、前週末の雇用統計発表を受けて今年計4回の利上げ観測が高まるなか、金利を生まない資産である金の上値が抑えられ、また米国と中国の貿易摩擦に対する過度の懸念が和らぎ、投資家のリスク選好意欲が高まりから米株価が上伸、相対的に安全資産とされる金は売られやすかった。 ただ、為替市場では対ユーロでドル安が進行し、ドル建て金の割安感で下値は限定的だった。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)発表の原油在庫が前週比で210万バレル増加し、市場予想(180万バレル減)に反する結果となり、またガソリンも460万バレル増と市場予想を大幅に上回ったことから、売り圧力が強まって下げ足を速め、一時64.27ドルの安値を付けた。また、米政府がサウジアラビアを含む石油輸出国機構(OPEC )加盟国に対し、非公式に日量100万バレル程度の増産を打診したとする前日の米メディア報道も投資家心理を圧迫した。

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