井上ほの花さんと出会うまでと出会ってからの話。(中編)
続きました。
★2021年8月21日以降
発表の翌々日にワクチン2回目の接種を受けました。
自分は1回目の接種の時点で38度台の発熱があったため、2回目はそれ以上の心配をしていました。
自分の場合、今回の発表で精神的な動揺というか激しい衝撃を受けました。
数年分の想いが叶った瞬間なので、激しいのはそれはそうなのですが…
あまりに精神のバランスが乱れすぎたためか、普通に体調を崩しました。
そのままワクチンを打ったので、最終的に39.4度まで熱が上昇、1週間動けない状態になりました。
現代、たいへん便利なもので、1週間動けない状態でもTwitterなどのツールを使えば情報収集が容易です。
井上ほの花さんが演じる浅利七海の声を聴いた人の感想を無限に集めることができました。
2年前、上杉・ウエバス・キョーコ役に発表された時、そして5thLIVEで初披露を迎えた時、不安がいっぱいでした。
新キャラクターであればする必要のない心配がいくつかありました。
事情が事情ですので、受け入れられない人、受け入れられる人がいると思いました。
この記事を書いているのがちょうど国技館LIVEの直後であるため、
改めて思いなおしている段階ですが、やはり受け入れられない人も多いと思いました。
当時は会場に響く拍手の音に対して「受け入れてもらえた」と思っていました。
しかし、自分としても全てを受け入れることは未だにできず、影を見てしまうことがあります。
しかし、浅利七海の配役に関しては、二代目ではありませんでした。
もちろん、私と同じように「特定の誰か」に演じて欲しかった人はいると思います。
「誰でもない最適な人」を望んだ人も多いかと思います。
そんな中で、初めて「本当の意味で受け入れてもらえた」と感じる1週間になりました。
そして自分がそれを受け入れられたかというと、実は100%ではありませんでした。
もちろん実際に聞く声は、今までの「文字通り100%」の浅利七海の声でした。
何が受け入れられなかったかというと、
「あまりに完成度が高すぎた」という点です。
もちろんこれは様々なケースがありますが、新規の配役が行われた際によく感じることがひとつあります。
ボイス発表最初期の演技と現在の演技を見比べた時に、多少の違いがある点です。
個人的な言い回しではありますが、「声がアイドルに馴染む」という表現を使っています。
これは悪い意味ではなく、アイドルとキャストが二人で歩いていくために必要な過程だと思っています。
そして今回受け入れられなかった点は、まさにここにあります。
「最初から馴染んでいた」のです。
「ここから本当に始まるんだ…!」となるのではなく、まるで本当に数年前からそこにあったかのように―。
自分としては当然数年前からそこにあったものなのですが、現実として向き合うには難しい問題でした。
根底にあるのが、「全てを手に入れることはできない」という思い込みです。
結果として、「望む全て」を手に入れてしまったわけですが、「望む全てを手に入れる自分」を信じることに時間がかかりました。
望んでいたこと自体は確固たる意志を持っていましたが、それが完全に報われることまでは考えていませんでした。
もちろん、強く願えば願うほど、叶わなかった時の反動が大きくなることを理解していたからです。
★2021年10月19日
そして迎えた楽曲公開の日です。
「Let's Sail Away!!」。
直近の総選挙の曲が「1位のアイドル」を強く意識させる曲が多かった事もあり、楽曲名が発表された瞬間に
「Sail」の文字をみて、「これは七海のための歌だ」とすぐ気づきました。
それだけでも嬉しいのですが、「浅利七海にとって初めての曲」が「浅利七海のための曲」だったことに大変感動しました。
そして、この曲はほぼほぼ11月28日に行われるLIVEで披露されることが決まっているので、
初めて直接井上ほの花さんをシンデレラガールズのPの方々に見てもらえる瞬間がやってくると、
そしてそれに対する拍手(歓声はNGなので)を身体で感じることができると非常に楽しみになりました。
書いていて眠くなったしここからが本番なので後編に続きます。