2023年エンプレス杯
2023年3月1日川崎メインレース第69回エンプレス杯の予想をしてみた。
1 コースの特徴
エンプレス杯の舞台である川崎ダート2100mの特徴は以下の3点。
第1に、スタートして最初のコーナーまで約400mと十分な距離があるため外枠の先行馬でも押していけば何とかなる。
第2に、6回コーナーを曲がる上に、コーナーの角度がきついため、スピードを落とすコーナリングになる。
最後に、コースは平坦でありパワー・底力はあまり問われない。
2 エンプレス杯に適性の高い血統は?
先のコースの特徴を踏まえると、エンプレス杯は先行力のあるスピードの持続力に優れた馬に有利であり、実際、過去のエンプレス杯の好走馬のほとんどは先行馬です。
そして、この点を血統的に考えると、アメリカンダート血統、特にヴァイスリージェント系とストームキャット系の血には猛烈注意です。
過去10年のエンプレス杯では、毎年のように父・母父・母母父にヴァイスリージェント系またはストームキャット系の血を持っていた馬が馬券に絡んでいます。
また、サンデーサイレンス系の産駒であれば、母はアメリカンダート血統の濃い馬が馬券に絡みやすくなっています。
そして、馬格のある父アメリカンダート血統の先行馬にも注意です。
3 中心は上位人気馬だが紐荒れのケースは意外にある!
過去10年のエンプレス杯の連対馬20頭のうち実に14頭は3番人気以内の馬でした。特に1番人気の馬は7勝、2着2回とほぼパーフェクト連対です。
但し、4番人気以下の馬が連対するケースも多々あり、2016年から2021年までは連続して4人気以下の馬が連対しており、紐荒れは十分に期待できるレースです。
4 検討
まず上位人気馬3頭のうち母父クロフネ(ヴァイスリージェント系)のテリオスベルの3着以内は固いように思う。
テリオスベルの連対パターンは、スタートから逃げる、あるいは捲って4コーナーで先頭に立つというもの。
逆に、4コーナーで先頭に立っていないと苦しいのがサルサディオーネ。
今年のエンプレス杯の見どころの1つはテリオスベルとサルサディオーネの4コーナー先頭の争いです。
この2頭を前に好位追走して最後の直線での差し切りを目論むのがヴァレーデラルナ、グランブリッジ、アーテルアストレアあたりになるのでしょう。
つまるところ、前の馬か、後ろの馬か・・・。
過去10年のエンプレス杯における4コーナー先頭の馬の成績は2−4−3−1と非常に優秀です。
ただし、優勝した2頭は番手を追走して3コーナーにおいて先頭に立つ競馬をしており、今回そういう競馬をしそうなのはテリオスベルでしょう。
こう考えると、今回軸馬に最適なのは、テリオスベルとサルサディオーネの2頭になる。ハイペースになればサルサディオーネ、ミドルペースになればテリオスベル。
馬券としては、②グランブリッジから⑦サルサディオーネ、⑥テリオスベルの2頭のワイドを資金配分して購入するのがベストと思う。