2023年阪急杯について(その1)
2023年2月26日(日)阪急杯について
1 コース
阪急杯の舞台である阪神の芝1400m(内回り・Aコース)は向正面左奥からスタートして最初のコーナーまで443mと十分に距離があるため先行馬は多少出遅れても何とか挽回できそう。逆にいえば、先行馬のやり合う形になれば前半は速くなる。最後の直線はAコース使用時356.5mであり、最後に急坂が待っている。
2 高松宮記念との関係
2014年以降、阪急杯の優勝馬には高松宮記念(G1)の優先出走権が付与されることになった。
そして、2014年以降の阪急杯の優勝馬のうち同年の高松宮記念に出走した馬は7頭おり、その結果は1−2−0−4。
この連対馬3頭はすべて阪急杯(良馬場)では逃げて1分7秒台の勝ち時計で勝利した馬。
3 展開
2014年以降の阪急杯(9レース)のうち前半600mのタイムが後半600mより速いレースは8レース。基本的にはミドル〜ハイペースになる模様。
過去には前半600mが33秒台になることもあったが、ここ5年(すべて良馬場)は速くて34秒、遅くて34秒4と比較的落ち着いたペース。阪急杯を優勝して高松宮記念でも連対した3頭は前半600mを33秒8〜34秒0のペースで逃げた馬であり、スロー逃げではなかった。
4 血統
最後に血統。
阪神の芝内回りコースは残り800m〜200mまで下り、最後に高低差1.8m、勾配率1.5%の急坂を駆け上がるため、直感的にはテンから早めにスピードに乗り、これを維持しながら急坂を駆け上がるパワーを備えた馬に適性があるし、血統面でもそのことが伺える。
2014年以降の優勝馬(9頭)の血統を確認。
SS系産駒6頭(内3頭はダイワメジャー産駒、2頭はディープインパクト産駒)。内5頭は母父・母母父が共に欧州系の種牡馬。やはりパワー・底力のある血統が好走する印象。
残る3頭の父はキングカメハメハ、キングヘイロー、ロードカナロアであり3頭共母系にSS(系)と欧州系の血。
阪急杯の過去の優勝馬の血統をまとめる。
①SS系×欧州系×欧州系
②非SS系×SS系×欧州系
③非SS系×欧州系×SS系
今年の出走予定馬からセレクトするとなると・・・
サトノラムセス
ショウナンアレス
ホープフルサイン
ミッキーブリランテ
ラルナブリラーレ
ルプリュフォール