明日、きみに会いに行く

先日、Summer Paradise2021 HiHi Jets公演にお邪魔してきた。これはそのライブの感想…ではなく、ライブの前日夜、ベットに入って書いた文章。


いわゆる"アイドルオタク"でない人たちにとって、ライブの前ってどんなイメージなのだろうか。もちろん人にもよるが、コンサートに行く前日のファンはなかなか忙しい。1番かわいい自分で好きなアイドルに会いに行きたいという気持ちは、この世でもっとも尊いものの1つだ。

私はと言えばいつもより少し念入りにスキンケアをする程度で、特別なパックをするとかはしない。でも必ず爪には瑞稀くんのメンバーカラーの赤を宿すと決めている。アイドル側から見える見えないの問題ではなく、自分の意識の問題だ。着る服は1年前の夏、「来年こそは」と買っておいた赤のブラウス。

そしてギリギリでいつも生きてしまうタイプなのでうちわを夜に作り始めた。カッターで1文字ずつカッティングシールを切って貼っていく、この過程は不器用な私にとってはなかなか時間もかかるが苦には感じなかった。ジャニオタ歴は14年くらい、嵐とKinKi Kidsのファンをやっていた私だがいわゆる「ファンサ」はもらったことがない。(嵐は当たるだけで嬉しかったからそれに対する不満は全くなし。KinKi Kidsに関して言えばそもそも2人がファンそっちのけで楽しそうにお喋りしてるのが1番のファンサなので、特定の誰かに向かって何かするとかは基本的にない。)ファンサを求めるという行為も初めてだし、本人の目に留まることを想定してうちわを作るのも初めて、ホールクラスのライブも初めて、何もかも初めてづくしな私の胸中はもはや戦に出かける武士のようである。

明日、私は約1年半ぶりにきみと"会う"。帝国劇場以外できみを生で見るのは初めてだ。そして5人に"会う"のは2019年の1月にHiHi Jetsのファンになってから初めてのことだ。オンラインのライブも本当に楽しかったけれど、こんなことになるならもっと早くリアルのライブに行っておけば良かったと、ほんの少し後悔したこともあった。HiHi Jetsにとって有観客のコンサートは実に2年ぶり。ようやく、ようやく夢が叶う日が来る。赤いペンライトをきみに向かって振るのが、赤いお洋服を着てきみの名前のうちわを持つのが、ずっとずっと夢だった。

ステージ上のきみと、客席の私たち。実際には遠いその距離をいつも「会う」という言葉をつかって埋めてくれるきみが好きだ。

きっと特別な夏になる。

#サマパラ #HiHiJets

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