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時々- Log-12 選挙と分断

DailyでもWeeklyでもない。気が向いた時に、思い付いたことを、短めに。

米大統領選挙です。

この話題に関してよく言われることに、分断という単語が良く使われます。

階層の分断であるとか、人種の分断であるとかそう言った社会の隔たりが、極端なキャッチフレーズを掲げる候補者への支持の源泉となっているというものです。

自身の職分的には、明日はドル高なのかドル安なのか、株式市場は乱高下かもしれないとか、勿論それも気になるのですが、敢えてそこから離れて、気になることを少し書こうかなと思います。
それはあくまでもそういう側面もあるというだけで、自身がそういう立場に立っているわけではありません。

現代は、人種や国籍といったもので差別をするのは良くないという考え方が浸透してきていて、そう言った差別から生じる格差も是正していこうという空気が世界全体にあるように思います。
それはとても良いことで、差別されてきた側からして見れば生きやすい世界になっているように思います。

差別のカテゴリで、恐らく最も分かりやすいのが、男女の差別です。歴史をみても、権力者になるのは、多くの文明では男性が多い。

かつて日本では、奈良時代から平安初期までは、女性が国の重要な官職に就くことができたようですが、今のNHKの大河ドラマでやっている時代頃から、女性が公に権威ある立場になることは格段に減っていったようです。

近代に入って、民主主義が導入されても、最初は一部の男性に限られていました。

現代。男女の格差は徐々に取り除かれていき、一国の最高権威者になることも珍しくなくなりました。

さて、分断です。
実際にメディアがいうような分断があるかどうかは分かりませんが、何処となくギスギスした空気があるのは否定出来ないようです。

あくまで自身の感覚に過ぎないのですが、女性やかつての被差別階層に対する差別が是正されて来た中にあって、今起きているのは、男たちの危機感、中でも価値観のアップデートが進んでいない社会の古い男たちの危機感です。

かつてはであるというだけで優越感を得ていた人々が、その地位が脅かされていると感じ、それが分断に繋がっているのではないか、そう思えてなりません。

本来であれば、社会が変わっていく中で男達もまた、変わっていかなければならないはずですが、どう変われば良いか、誰もそれに応えてくれる人はいません。

権威を失った男ほど弱いものはありません。それならいっそ女性よりも優しい種になれば良いのかも知れませんが、本能がなかなかそれを許さないのではないかと思います。

現代の分断。それは行き場を失った男達の反乱なのかも知れないと思うのです。

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蛇足
とりあえず明日、ドル売り、株安がまず進みそう^_^
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