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【トレード戦略】その株をいつ売るべきか?

きっかけ

2021年、オニール・ミネルヴィニ流の方々の投資成績を横目に、私は-8%のLCで損を出し続けました。
「適切に売る」タイミングを学ぶことで機敏な取引を可能にし、リターンを確実にしたいと考え、その学びをまとめることにしました。

①機関投資家が売るタイミングとは?

「適切に売る」を少し具体化させると、「機関投資家の動向をいち早く察知し、取引を手仕舞う」ことです。強い保有者が株を手放す過程で、できるだけ早く抜け出せることができれば、売りは成功したと言えるのではないでしょうか。

オニール・ミネルヴィニ流の投資家は機関投資家の動向を睨みながら取引を行うことになるので、機関投資家の「売り」のシグナルを読み解くことが肝となります。ということでチャート上でよく見ることができる売りのシグナルを下に紹介します。

  1. 価格天井圏で出来高が大きくなったものの上げ渋りで弱さが見られる

  2. 売り抜けの兆候(前日/前週比で価格下落、かつ出来高が多い)

  3. 大きな出来高を伴って大きく価格が下落する

  4. 50dmaを割り込む(機関の多くが下支えラインとして使用)

$DOCU 2020〜2021 ①〜④は上記のシグナルの位置

これら以外にも「天井圏で上げ渋りが連続して見られたら売り」「市場のセンチメントが悪化したら現金化する」などがありますが、代表的なものは上記4つになります。

https://www.investors.com/how-to-invest/investors-corner/alibaba-stock-flashed-key-volume-sell-signal-before-breaking-down/

https://www.investors.com/how-to-invest/investors-corner/lightning-strikes-twice-multiple-sell-signals-can-trigger-the-same-day/

参考:IBD investors cornerより

②【最重要】投資戦略があれば必然的に売るタイミングは決められている

今回記事を書く中で、最も強調したいのがこの部分です。

個別銘柄のentryでは、「〇〇という、上昇を見込む動きをしている」という強い根拠が必要になります。この根拠を通称セットアップと呼びます。
これらの根拠を基に投資戦略を組み立てていくならば、この根拠が崩れる時こそ(ルールに外れる=バイオレーション)が売りのタイミングです。そしてこの投資戦略を持っているか否かが、「適切に売る」ためには必要不可欠な要素であると感じます。

自分で投資戦略を持つとは…と困ってしまう人は、下で簡単に紹介するオニール流の「適切なベースからのブレイクをpivot pointで買う」ことから試してほしいと思います。この投資戦略ではpivotpointから-8%が売りの基準になります

$XOM 2020-2021 cupwithhundleでbreakした例

ベースと呼ばれるボックス圏の保ちあい期間でcupwithhundleを形成した$XOMは、ハンドル部分で出来高を急減させた後に強くブレイクアウトしました。
cupwithhundleでは、ハンドル部分の高値をpivot pointとして、ここを基準にしてエントリーします。画像では無事に上昇を果たしていますが、もしここでエントリーをしたならば、このpivotpointから-8%が売りのポイントとなります。
※-8%はあくまでもpivotpointでエントリーした時の売りの基準です。よってどのセットアップでエントリーしたかによって、売りのタイミングは変わってきます。

他の投資戦略は?どんなセットアップがあるの?と考えている人は、MARU@ミネルヴィニ流投資/VCP銘柄配信TraderLion Studentさんのnote記事を参考にしてください。非常に有益なnoteですので強くオススメします。

https://note.com/apemind/n/nf1f7390649a7

なおMARU@ミネルヴィニ流投資/VCP銘柄配信TraderLion Studentさん
はtwitterも使われています。

twitterID:@idmapenet02

日々の投資戦略についてのtweetが見られます。おそらくほとんどの方がすでに登録されていると思いますが、要チェックです。

まとめ

売りのタイミングについてまとめてきましたが、あくまでも一つ一つはシグナルに過ぎません。「売りのタイミングはいつも正解とは限らない」とはIBDのinvestors cornerの言葉ですが、もしこれらのサインが重複して発生した場合、強く売りを示すものと考えていただけると良いかと思います。

今回は「適切に売る」ということに対して、2つの視点から考えました。しかし実際のところ、②の自分の戦略を持っているかどうかが「適切に売る」に極めて重要であり、本質的な部分であると感じました。


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