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AVWAP(固定出来高加重平均)は見えないものを見える化する便利なアイテム

noteを書く背景

米国株トレーダーのきりさん@kiri_traderのyoutubeではお馴染みのAVWAPですが、もれなく私もきりさんのAVWAP戦略を取り入れてパフォーマンスが劇的に改善しました。

オニミネを学んだ方々は、方々で新たなエッジを見つけてはパフォーマンスに磨きをかけていらっしゃいますが、なかなか私のように芽が出ずに苦しんでいる人も多いのではないかなと思っています。

パフォーマンスのブレイクスルーのきっかけは些細なことです。このnoteが誰かの役に立てたら嬉しいですし、尊敬している方々にも恩返しになるのではないかと思い記事を作ります。

ほとんどきりさんのxを登録されている方がこのnoteを読まれると思いますが、ここで取り上げる戦略の根幹はきりさんから教えていただいたものです。それを私的に解釈したものをまとめています。ぜひきりさんのフォローがまだならフォローを、表現が稚拙であれば私に責がありますのでご容赦ください

AVWAPとは(定義と設定の確認)

固定VWAP (AVWAP) は、ユーザーが選択したポイントを始点とする特定期間で、出来高加重平均価格を表示します。言い換えると、固定VWAPとは、チャート上で選択された任意のポイントを始点とする出来高によって調整した資産価格を表示するものです。それぞれの価格水準で取引された株式数を考慮に入れながら、価格を滑らかなラインで結ぶ非常に強力なツールです。

https://www.tradingview.com/blog/ja/anchored-vwap-is-on-tradingview-18573/

〈tradingviewでの描画例〉

AVWAPの引き方例

AVWAPはtradingviewのインジケーターではなく、通常の水平ラインのようにチャート設定から呼び出すことができます。下の画像の星がそれです。

AVWAPの呼び出し場所

AVWAPの引き方例の画像上半分(週足)の黄色矢印の価格にAVWAPを設定すると、そこから青いラインが引かれます。この青いラインがAVWAPです。

ここから推察できる情報は3つあります。

  1. ラインが起点日とそれ以降を含めたこの株の保有者の資産価格の目安

  2. AVWAPより現在価格が上=保有者が利益を手にしている可能性が高い

  3. AVWAPより現在価格が下=保有者が損している可能性が高い

1の情報をより確度高く捉えるためには、他の情報と組み合わせることでそれが可能になります。それがHV(high volume=大きな出来高)です。

黄色矢印の価格の出来高は週足平均+300%

週足平均+300%の価格にAVWAPの起点を設定します。
週足平均+50%や+100%の出来高は大口売買があった証拠です。
この売買の結果、保有者が一気に偏って参入したならば、そこから引かれるAVWAPには一定の説得力と機能を持ちます

HVから引かれたAVWAPよりも現在価格が上ならば、多くの投資家は現在価格に満足しています。言い換えれば売りが出にくい状況です。
AVWAPよりも現在価格が下ならば、価格に不満で上がったところで戻り売りを仕掛けたり、損切りするような売り圧力が存在している状況です。

AVWAPを使った戦略(SETUP)の一例


私が取り入れている基本的な戦略の設定とポイントは以下の通りです
  1. 週足50%以上、終値がローソクやバーの上部にあるものを起点にする

  2. AVWAP下切り→浮上→AVWAP付近に低出来高で引き戻されることを確認

  3. 2までの出来高推移を週足で確認し、下落時の大きな出来高が無いか確認

  4. できる限りAVWAPに近いところでエントリーする

  5. AVWAPを割ったら損切り撤退

2は「下切りしない」「浮上後に引き戻されずに上がっていく」ものも多いです。ですが、損を極力しない低リスクエントリーポイントを設定するためにも、AVWAPがサポートとして機能していることを確認したいので重要です。

3も重要です。上昇後すぐに失墜する銘柄も多くありますが、そうした動きの原因の一つに、現在価格より上に形成された売り圧力(オーバーヘッドサプライ)があります。大きな出来高を記録した陰線があれば悪く作用する可能性があります。これを持つ銘柄は排除しましょう。

ここでは赤矢印をエントリーポイントにしています。

日足赤矢印がエントリーポイント

低リスクエントリーについてはこちらを参考にしてください。

AVWAPを利用する戦略が機能する背景を考察すると、大口投資家の行動パターンが作用していると考えられます。

AVWAPより価格が下であれば、保有者は損失に頭を悩ませており、売り圧力(何かあったら売りたい存在)として機能する可能性が高い。しかしAVWAPより価格が上であれば売りたい存在は相対的に減少するため価格の上昇を引き起こしやすいのです。

こうした大口投資家の行動パターンは下の記事にまとめてあります。

よって、AVWAP上に復帰したタイミングの売り圧力は少なく、なおかつその後引き戻しによってAVWAPのサポートが確認できたならば、上昇する可能性が高いと言える、というのがこの戦略の幹ですね。

この戦略を使っていて気づいたこと

AVWAPが右下がりは資産価格が下落中を意味するため成功率は低い
AVWAPが全く機能しないものもある→こういう時はあきらめましょう
AVWAPは目安。機能する価格帯なので多少の上下幅は前提
・オニールのベースやミネルヴィニのローチートの仕掛けと相性が良い

これらのことを感じています。そして何よりもこのnoteを書いていて気づいたことは、これまで学んだ全てのことがこれに詰まっているという事。

きっと読んでいて、わからないことが多かったと感じる方もいるのだろうと自覚しています。
ただ、冒頭にも述べさせていただきましたとおり、諦めなければブレイクスルーは必ずきます。腰を据えてマーケットと付き合っていきましょう。

お付き合いいただきありがとうございました。

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