あなたのそのエントリーは高リスク?低リスク?
はじめに
エントリーしても損切りを繰り返し、ジリジリと懐が削られていく感覚は忘れられません。
こうした苦しい状況を脱する策として、低リスクのエントリーを心がけてみませんか?ミネルヴィニ氏も買い場の条件として低リスクのエントリーを掲げています。
このnoteでは、低リスクでのエントリーの具体例を紹介してみようと思います。何をやってもうまくいかない、そんな方にこそ見ていただきたいと思っています。
リスクとは
ちょっと遠回りになりますが、リスクの定義について確認します。
私たちが日常的に使うリスクという言葉は、危険・危険性という意味を込めて使われています。このnoteでは『リスク』を変動幅という本来の意味で使用します。
低リスクのエントリーとは
今回取り上げる低リスクのエントリーを正しく言葉を補うと、利益リスクに対して損失リスクが低いエントリーであり、言い換えれば勝率の高いエントリーとして提案します。
こうした低リスクのエントリーには、2つの条件が必須です。
①複数のサポートゾーン・サポートラインがエントリーポイントの近くにある
サポートゾーン・サポートラインとは、株価が下がった場合に買い支えによって下落が止まることが期待できる価格帯や移動平均線のことを指します。具体例をここで挙げておきます。
1)base pivot
→ベース高値部分の抵抗ゾーンのこと。これを抜けた後はサポートラインへと転換することが多い。下の$VRTXもサポートになっていることがわかる。
2)10dMA,21eMA,50dMAなどの主要な移動平均線
→これらはいろんな投資家が押し目買いや買い増しなどの基準として使われている(らしい)ので、サポートが期待できます。下の$TWNKはブレイクアウト失敗も50dMAで反転して上昇しました。
3)過去の抵抗レベル等(ハンドル、low cheat、など)
→基本的な考えは1)と同様です。過去の抵抗ゾーンを抜けたら上値は軽く、再度戻ってきてもその部分はサポートが期待できます。下の$MODNは1)のbase pivotのサポートも21eMA(青ライン)でのサポートも確認できますね。
②自身のLCラインの上方に、①で上げられたサポートが存在していること(ここが重要)
①で挙げた部分でサポートされるとしても、その前にロスカットで撤退しては元も子もありません。なので①のサポートポイントが必ず自分のロスカット基準よりも前(上方)にあることが必須です。
幾重にも張り巡らされた防御の盾を自分のエントリーに用意するようにエントリーをしましょう。具体例を挙げてみます。
これは11/22終了時の$SNEXの日足チャートです。決算を好感しbase pivotを超えて引けました。そしてほぼ終値でエントリーしました。
私はエントリーから8%をロスカット基準にしているので、買値から8%以内に上記①の基準が複数あればリスクの低いエントリーといえます。確認すると、
base pivot -3.35%
cheat(ハンドル) -4.95%
10dMA -5.65%
21eMA -7.30%
となっています。そのため、私の-8%ロスカットラインに到着するまでには4つの壁を越えてくる必要があります。
対照的に上値を遮るものは何もありません。どちらに触れやすいかを比較すると、リスクの低い投資になっていることがわかると思います。
最も$SNEXはややオーバーエントリーだった感がありますが、低リスクなエントリーの具体例としてはイメージしやすい例だったかなと思います。
おわりに
「base pivotを出来高伴ってブレイクした!買いだ!」と闇雲にエントリーしていた過去、本当に多くの損切りをしました。その頃の損失で結局トータルではまだ負け越しています。
しかし今回取り上げた、防御がセットになった低リスクなエントリーを心がけてからは負けにくくなりました。サポートを受けて利が乗ったものもあります。
もちろん低リスクなエントリーであっても、ロスカット撤退は十分にあり得ます。サポートが期待外れに終わることもあるでしょう。
損切りは投資にとってコストの一部です。うまくコストを最小化するためにも、まずは負けにくいエントリーをしてみませんか?
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