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巻き舌ドゥルルでやまびこを

先月からボイスレッスンに通い始め、自宅でも自主練習をしている。中でも最近力を入れて取り組んでいるのは「巻き舌」だ。

別名『タングトリル』とも言って「ドゥルルルル」と言った感じの音を舌先を震わせて鳴らすものだ。巻き舌が出来ると歌唱にアクセントがついたり深みが出るからと言われ会得出来るように訓練している。しかしながら、コレが存外に難しく日々苦戦している。巻き舌の基礎として舌を柔らかくする事が大事で舌回しの運動をやっている。暇さえあれば頻繁にやっているのでおかげさまで割と柔らかくなってきたと思う。口の中で舌をクルクルと回すのが早くて教室で1番だと先生に褒められたくらいだ。だからと言って巻き舌がスグ出来る訳では無かった。何度やっても「トラトラ」と音が通るだけで振動はやって来ない。YouTubeやTikTokでコツを見て真似してみても舌が震える所か「グシュッ」「グワッ」とか変な音が出るばかりでついにはマナーモードみたいな謎の音を編み出す始末だ。

車の中や風呂場、1人の時に「ドゥルルルル」と巻き舌の練習をしているのだが巻き舌になり損ねたそれらが積み重なって変な音のパレードと化していて傍からみたら非常に滑稽に見える事だろう。繰り返し、繰り返し練習してた為にふいに巻き舌もどきを出そうとしていて事実、母と出かけてる際にクセで「ドゥルル」と音を出すと「どうされた?」と尋ねられてしまう始末である。

中々に難しい巻き舌。奥が深い巻舌。吹奏楽や声楽をやっている人達はコレを乗り越えてきたというのか。

しかし、ここで諦める自分では無い。まだまだ先は長いが必ず克服してみせる。毎日「サッポロラーメン」と「トロロ」を丘の上で叫びながらいつか山の上で巻き舌をしながらやまびこをし、遠くまでこだまさせてみせるのだ。

巻き舌の旅はまだまだ続く。

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