[誹謗中傷]今だから言えること
今日は私が以前犯した罪について書こうと思います。
最近、大学で「誹謗中傷」についての授業を受けました。また、課題として授業中に上がったいくつかの事例について自分の意見を書くという課題も出ました。
「誹謗中傷」という言葉を聞くと毎回自分が過去に犯した罪について思い出します。そして、それと同時に名前も知らない誰かに今でも感謝しています。
時を遡ること6~7年前、ある人がとあるSNSで有名になり始めました。その人は少し特徴があり、アンチの人からはその部分をいじられたりしていました。
それから、年齢も若く顔出ししていたためそのことでも誹謗中傷にあっていました。
私はその人と年齢が近かったのですが、正直言ってネタや動画も好みではありませんでした。
そんな時、その人の動画にひどいコメントを書き込むところを画面録画して投稿している人たちがいました。
当時の自分はそれを見て最初こそ「さすがにやりすぎだろ」と思ったものの、何時間もたたないうちに大量のいいねやコメントがされていくのを見ていつの間にか自分もその人たちのコメントを読むようになっていきました。
投稿者を見て、誰かに認められている人なのだという錯覚をしていました。
そして、自分も流行に乗ってその人の特徴をいじる動画をアップしました。
そしたら、みるみるうちに視聴回数が増えるのです。驚くほどに。投稿から1分もしないうちに視聴回数は40回を超えました。そして、今まで欲しくてももらえなかった「いいね」がすぐに2桁になるのです。正直、驚きました。願ってももらえなかったものが、流行に乗って人をいじっただけですぐにもらえるんです。誰かに認めてもらえるんです。
狂ってますよね。
今ならわかります。どれだけ愚かで未熟だったか。
投稿から5分、いや、3分もたたないうちに、今度はコメント欄で「天才」「おもろい」などといったコメントが返ってくるのです。
今までコメントが来たとしても
「下手」だとか「つまんない」「なんで動画上げてんの?」
というものだったのに対して…
しかし、コメントが来始めてからすぐに「通報しました」というコメントも来ました。
普通なら、そこで焦って急いで動画を消したりしますよね?
でも、その時の私は違ったんです。
「は?通報?したければ勝手にどーぞ」っていう気持ちだったんです
感覚マヒしてますよね
でも、それぐらい浮かれてたし
なんなら、次に作る動画まで考えていたんです
しかし、10分もしないうちに他のコメントが来たんです
「やっていいこととやっちゃいけないことがあるだろ」
って
正直、一文字一句間違えてないかと言われればわからないです
ただ、こんな内容でした
そこで、我に返ったんです
私今何してるの?
他人傷つけてるの?って
当時の自分の意図としてはただいいねやコメントが欲しいだけ、
人を傷つけることは望んでいなかったのです
ただ、他人から認めてもらいたかったんです
「人の容姿に口出しといてそんなわけあるか」と言われて当たり前だとは思いますが、これは本当です。
そこでやっと、自分が何をしていたのかがわかりました。
もし本人が目にしていたら?
相手は自分と年の近い中学生だぞ?
自分がもし相手だったら?
冒頭で、「名前も知らない誰かに今でも感謝している」と書きましたが、その人とはまさに私を我に返らせてくれたこの方です。
もしこの方がいなかったら、誰が気づかせてくれたでしょうか
50ほどの視聴数がある中、いいねは15ほど、コメントは10くらい
つまり、50人のうちの2人以外は誹謗中傷に面白がって乗るか、見て見ぬふりをして終わり。
ここまでの話の中で何が言いたかったのかといいますと
自分の欲求(いいねやコメントが欲しい等)のために人を傷つけていることがあるということ
ネットで誹謗中傷をしている人を見つけて、いいねや好意的なコメントをした瞬間から自分も共犯であるということ
誹謗中傷に対して、「良くないことをやっているんだぞ」という事を伝えるだけで1人の人が救われることもあるということ
まあ、最後の項目に関しては自分が中学生だったからというのと
完璧に感覚がマヒする前だったから
だと思いますが…
ここ数年で侮辱罪の厳罰化であったり、それに伴って
「批判」と「侮辱」「誹謗中傷」の境目はどこなのか
侮辱罪の厳罰化は適当な批判をも退けてしまうのではないか
といった議論がありますが…
誹謗中傷による訴訟や事件は後を絶ちません…
投稿前に一旦立ち止まればいいのに
文面を読み返してみればいいのに
相手の気持ちになってみればいいのに
今日は私の過去に犯した罪
いや、
裁かれるべきだった罪
について書かせていただきました。
やった方は忘れてやられた方は一生忘れない
といった言葉がありますが、それは嘘だと思います
もちろんそういったものもあるとは思いますが
今でも罪悪感を抱えながら生きている人たちも多いと思います
私の場合は「罪悪感」などといったきれいな言葉を使うべきではないと思いますが、これからも一生刻まれ続けるものだと思います
刻み続けていかなければいけないものだと思います
二度と同じ過ちを繰り返さないためにも
もしここまで読んでくださった方がいましたら、その方たちへ
今までの自分の投稿の中で、もしかしたら誰かを傷つけている可能性もあります。
私のように後悔する前に、投稿時は一度立ち止まって考えてみてください
その文章は
誰かを傷つけていませんか?
行動や考え方に対する「批判」と称してその人の人格自体を批判していませんか?
人の尊厳を踏みにじるような言葉は使っていませんか?
長くなりましたが、ここまで読んでくださった方がいましたら
本当にありがとうございます
書きたいことを、思ったことをそのままに書いてしまったため
言葉遣いなどおかしいところがあるかもしれません
また、とても読みずらい文章だと思います
申し訳ありません。
私と同じような後悔をしないよう願っています。