音ゲーでの脱力について その2
まえがき
この記述は、おもに知り合い向けのまとまってない雑文ですし
個人の持論が結構入ってるので、参考程度にしつつ
鵜呑みにしないでくだしあ。
長い事書いてなかったので、今の時点での考えまとめも兼ねて
すこしずつ書くようにしたほうがよさそうなので書く。
前回でもちょろっと触れた、「体の動かし方の前提が間違っている場合」
について、もうちょっと具体的な例を挙げつつ、
脱力に対する考え方を深めていければいいな、という感じ。
ボウリングの脱力
ボウリングのフォームって、腕の力で後ろから前へエイヤッ!
と投げるわけではないです。
極端な話、腕を後ろに構えて、そこで腕の力を完全に抜けば
肩を支点、腕が振り子の糸の役割を果たしつつ、重力で
極論、ほぼ力を使わずにボールを転がせるわけです。
ただ、上手く手を離せたとしてもまっすぐ転がるかどうかは別。
体の態勢だったり、そもそも腕や手首がねじれていたり、
投げるときに踏ん張る態勢がうまく取れなかったりすると逸れてしまう。
で、ここでドツボに陥るのが
自分が主体で腕をフォーム通りに動かそうとする事。
これをやってしまうと、腕の位置をその時その時で固定するため、
重力に逆らってボールを支える事になってしまう。
かつ、その持ち上げる力が毎回重力に対して
正確に反作用の方向で制御ができるわけがないので、
結局あぶれた力でブレてしまう。
重力になるべく逆らわないようにしつつ、どう振り子運動を支えると
まっすぐ転がるか、というのがボウリングのフォーム研究の一歩となる。
ここでの脱力のポイントは
・重力を仲良くなると効率よくボールを投げられる
・ボールを持ち上げる力(重力に対する反作用)の使い方を間違えると
無駄に悪影響を生む
ってな感じ。
薪割りの脱力
勘のいい方はこの時点で気づいてるかもしれませんが、
薪割りで斧を振り下ろし、といっても100%腕の力を使うのではなく、
重力を味方につければ、薪を割る力を生み出しやすくなります。
その際に腕で(重力に逆らわないようにしつつ)加速できれば最高ですね。
ただ、毎回毎回全力で薪割りダイナミックを出そうとすると
すぐに息切れしてしまいますね。
ある程度パワーをセーブしても薪割りできるのであれば、
セーブせずに割った場合、余分な力を消費してる事になります。
また、連続して薪割りしようとする時は、
「斧の持ち上げ方」も重要になってきます。
単純に腕の力で持ち上げる、と言っても
前腕を使ったり、肩の力を使ったり、背筋を使ったり…と色々あります。
もっと突っ込むと、持ち上げるときの踏ん張り、も気にするべきです。
姿勢の維持に必要以上の力を使っていないか?
体を支えるときに、違う部位の筋肉を意識して使えば、
体力の消費は少なくならないか?といった、
バランスの維持にも力を消費しています。
ここでの脱力のポイントは
・目的を達成するために様々な選択肢、必要な最小限の力を意識する
・姿勢の維持にも力は要る
こんな感じ
つまりどういう事だってばよ
音ゲーの脱力の話に戻って、ボウリングの例を踏まえると
・良いフォームを体が知っているとは限らない
振り子の知識のように、何かしら前知識がないと、
自分にとって効率のいいフォームにはなかなか出会えません。
ごく稀に、偶然かみ合うケースもありますが、
個人的には、おそらくその偶然かみ合う現象が
音ゲーでよくある急に大きくスコアが伸びる、の一因にあたるのかな、と。
・無意識のうちにフォームを阻害する力を入れているかもしれない
これも上と同様、偶然かみ合うケースもあります。
とはいえ、そもそも無意識で使ってる力なので、
意識できるようにならないと、なかなか見つける段階すらいきません。
無意識に力んでる場所を見つける方法としては、
前回紹介した、力を抜く方法、力を抜く感覚を知る方法がお勧めです。
力を抜いたつもりでも、力みが残っている感覚というか、
なんとなく違和感を感じるようになってきます。
利き手を動かした時は何も感じないけど、
逆の手を動かしたら、なんかこの辺が利き手と違って変だ…
といった感じで、なんで今まで気がつかなかったのか、と思うような
自分でもビックリするようなケースも出てきます。
・腕の動かし方はひとつじゃない
良いフォームに通ずるところもありますが、
腕の動かし方ひとつとっても、様々な方法があります。
一例として、腕全体の力を抜いてだらんとした後、
下のそれぞれの部位だけを意識して持ち上げてみてください。
・指だけを意識して持ち上げる
・手首だけを意識して持ち上げる
・肘だけを意識
・肘から下(ひじと肩の間)
・脇
・肩甲骨
・胴体を下げる反動
結構色々ありますね!(ここに書いていないバリエーションもあります)
中にはこれができない!というケースも出てきます。
その時は、どうすればその部位(筋肉)で動かすことができるのか、と
体の動かし方を試行錯誤してみたりするしかありません。
イメージ的には、リハビリする人みたいに、誰かに補助してもらって
(あるいは自分でその箇所を持って)動かす練習をしたり、
動かしたい場所を自分で押さえつつ腕などを動かして、
その部位に力が入っているか、動いているかを確認したりします。
・腕以外の力(特に姿勢)で余分な力みがある場合も
余分な力みのひとつとして、姿勢の維持・バランスが元で発生してる時も。
普段のクセや立ち方歩き方、重心の取り方、猫背や巻き肩とかが
影響してしまうケースも。
姿勢の維持に使ってしまっている余分な力みが反作用を生んだり、
偏った重心の逆側で筋肉がうまく使えていなかったり…
ここを治すのは普段のクセが絡むのでなかなか難しいですが、
言ってみれば普段の姿勢矯正にもつながるので、
治すのに意識するのもオススメです。
書いてたら疲れてきたのでここまで。
次回は、体の動かし方の道しるべとして
「ボディマッピング」について解説できたらいいな~