音ゲー脱力3 ボディマッピングと前腕のはなし

まえがき

この記述は、おもに知り合い向けのまとまってない雑文ですし
個人の持論が結構入ってるので、参考程度にしつつ
鵜呑みにしないでくだしあ。

脱力のはなしをする上で欠かせないのが「ボディマッピング」という言葉。
ひとことで言えば、前回の話で出たボウリングのフォームなどの、
体を効率的に動かす方法を知る、ということです。

人間の体は多少大きさの違いはあれど、
骨の数や筋肉の場所とかはほぼ決まってるわけですから、
教科書的な効率のいい動かし方、というのがあるわけです。
※無論、細かい部分は筋肉の付き方やケガの状態などで変わりますが。

なので、前回の効率よく体を動かす方法を知る、という考え方や
前々回の力を抜く感覚、力が入っている感覚を意識できる
という感覚が身についている前提で話をするので、
先にそちらを読むのを推奨。

前腕のつくりを知る

というわけで、今回は前腕の話。
前腕は手首から肘にかけての腕の部分で、
音ゲー的にかなり重要な場所になっています。

体の二の腕とかは1本の骨が伸びてるわけですが、
前腕に関しては、尺骨と橈骨という2つの骨があります。
尺骨は小指側、橈骨は親指側の骨です。

橈骨の重要な役割として、尺骨を軸に回転することで
肘から先を回転させることができます(回内・回外運動)

骨の動きがイメージしやすいページがあったので、
参照してみてください。
ポイントは、軸の尺骨(小指側の前腕の骨)は動かず
回転軸になっているということです。

もし、小指側(尺骨)を動かそうとすると、
肘から上の筋肉の大きな動きが必要になってきます。
そのため、前腕以外の負担が増えてしまいます。

また、回転の際に橈骨を軸にしてしまうと、
橈骨を固定しようとする力が働いてしまうため、
前腕に無駄な力が入ってしまいます。
この橈骨を固定する力みの悪い所は、
手や指の動きにまで影響してしまう点です。

指や手首の動きは、手の中の筋肉で解決できない動きは
前腕の筋肉を使うのですが、
先の固定する力みがあると、そこにリソースを取られてしまい
うまく動かせないわけです。

つまり、小指側の尺骨に軸がある意識をしつつ、
親指側の橈骨の力を抜く
ことで、
手先を動かしやすくする一助になります。

エクササイズ

理屈が分かった所で、実際に効率よく動かす練習をしてみましょう。

机の上に肘から先を置きます。手のひらを上にしましょう。
その状態で、腕を内側に回す⇔もとの位置に戻す
を繰り返してみましょう。
このとき、先のページで見た骨の動き、
橈骨が尺骨を軸に、ねじれて尺骨をまたぐ動きをイメージしつつ
前腕のみに最小限の力を入れるよう心がけます。
手や肘から上は極力、力まないよう
に動かせるよう、
反復練習してみましょう。

余裕があれば、反対側の手で、肘の付け根を手で触って、
橈骨がどこにあるか感じつつ、動かしてみてください。

また、動きに慣れてきたら、肘の境目あたりの触る場所を色々変えて、
橈骨の付け根がどのへんにあるか、イメージできるよう
探ってみてください。
付け根がどの辺にあるか意識できるようになると、
橈骨の回内・回外する動きがより鮮明になると思います。

橈骨のイメージがしっかりしてきたら、次は尺骨です。
肘から先を曲げ伸ばしするときの動きのイメージを得ておきましょう。
こちらのページに骨の動きがあるので、確認用にどうぞ。
肘の屈曲・伸展に関しては尺骨も動くので、
先ほど同様、尺骨のどのへんが付け根になるかを探っておきましょう。
どこからどこまでが尺骨なのか、というイメージは後々大事になります。

ボディマッピングの仕方

体を効率よく動かすうえで重要なのが、
境目である関節がどんな形になっているか、
どんな動きができるか、どこに力が入るか、どこがフリーか
を意識することです。

筋トレするときに、鍛えたい筋肉を意識してトレーニングするのと同じで、
ボディマッピングも動かしたい場所(にかかわる筋肉)を
意識することで、体の動かし方を増やすことができます。

ただ、今まで使ってきた動きが全く不要になるかというと、
そうではありません。

今回のボディマッピングは、あくまで効率よく動かす方法で、
フルマラソンの走り方を知るようなものです。
そして、ほかの筋肉も連動させる方法は、
いわば100m走など瞬間的に馬力を出す際に必要になります。

そういう意味では、同じ部位でも色んな体の動かし方を
知っておいて損はないのです。

尺骨を軸にする考え方

音ゲーでの前腕の話に戻ると、尺骨を軸にする、という考え方は
すごく重要になります。

試しに、手指をいっぱいに広げるときに、
尺骨(小指側の前腕)を軸にするか、橈骨(親指側の前腕)を軸にするかで
力の入り方を比べてみてください。
橈骨を軸に考えた際、前腕により余計な疲労が感じられるかと思います。
一方、尺骨を軸に考えると、そこまでではありません。
何故なら、尺骨はもともと軸として固定されてるものだからです。

また、弐寺のスクラッチであったり、チュウニズムのエアーであったり、
オンゲキのサイドボタンであったり、といった
腕を大きく動かすときも、尺骨軸を意識するだけで大きく変わります。

橈骨軸で腕を動かすより労力が少なく済みますし、
そもそも橈骨は尺骨にくっついて動いてくれるので、
両方動かそうとする必要がない
のです。

クセを取るには、日常的に意識する

とはいえ、いざフォームを直そうとしても、なかなか直りません。
というか、そもそも日常的なクセから来ていることも多いので、
日常的に意識する⇒日常的なクセがとれる⇒改善に繋がりやすいです。

もちろん、反復トレーニングも有効です。
普段グーパーで指を鍛えるついででもいいですし、
音ゲーの際なら、更新が見込めないときに
捨てゲーせずに練習に切り替えるのもよいかと思います。


おまけ 前腕の筋トレ

こちらについては、twitterでnin.iwsk氏が
有用なまとめを載せてくれているのでご紹介。

ただ、筋トレやストレッチ全般に言える事ですが、
どこに効かせるか、どこに力が入るとダメかが分かっていないと
あんまり効果が出ません。

twitterとかで流れてくるストレッチ情報とか試しても
あんまり効かないな~というときは、
そもそも動かし方の意識が違う=ボディマッピングが正しくない
って時も多いです。
かんたん系の情報は、その辺の説明を省いてることが多いので、
実際に行うときはご注意を。

先のnin.iwskさんのまとめでは、ポイントにも書かれているように
どの筋肉が動いているかを意識するのも重要ですし、
特に、前腕以外を使ってしまう癖があるときは、
前腕以外に力が入らないようにする、動きの反動を使わない、
といった点にも注意しましょう。

腕の大きな動きは尺骨を軸に動かすのと尺骨の付け根意識、
小回りは尺骨を軸にした橈骨の動き・可動性意識。
前腕から先(手首・手・指など)については、また後日。

あとは、捕捉にある通り、
栄養をきちんと取らないと筋肉がつかないので
その点も要注意。これも後日やる予定。


とはいえ、書くのに時間がかかるので、気長に待ってちょ。

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