カラスはイチジクを食べ、若いメスのカワセミは魚を探す(2024年7月)
先日、公園の中の水路でカワセミを見ました。多分、肉眼で見たのはこれが初めてです。水路の脇の柵の上にとまり、20秒ほど水の中を眺めたあと、10メートルほど移動して、また20秒ほどながめると、ここには魚はいないと判断したのか、水路の先の池のほうまで飛んでいってしまいました。いつも写真で見るような鮮やかな色ではなく、灰色がかった色でした。調べてみると、メスの幼鳥だったようです。公園の池は大きな川とつながっているので、川のほうから移動してきたのかもしれません。
別の日、カラスたちが騒いでいました。いつものようにゴミ漁りでもしているのかと思っていると、何か少し重い物があちこちで屋根に当たる音がします。いつもと様子が違うなと思っていると、カラスたちが屋根に落としている物の正体がわかりました。よく熟れた、大きなイチジクです。品種改良されて、電球よりも大きく育ったイチジクの実をカラスたちが争って食べていたのでした。
https://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/chougai/sign/pdf/fig.pdf
イチジクを食べにくるのは、カラス、ヒヨドリ、ハクビシンだそうです。熟れた実だけを選んで食べているようです。
今の時期、林の中は驚くほど花も実も少なく、河川敷のように開けた場所に行くと、花や実が多く見られます。
いろいろな種や果実は、人の食料になるものではないかもしれませんが、だれも世話をしないのにびっしりと実る様子を見ると、これが本当の豊かさなのだと思えてきます。
先日、「電車のつり革にバカでかい蛾止まっててガチで心臓止まった」という投稿がXにありました。
みると、美しいアゲハチョウでした。ジャコウアゲハという割と珍しい種類だそうです。人が自然から離れてしまうと、人は本来、もっと自由に時間を使い、家族を中心とする集団で暮らしていたことをまったく意識しないようになってしまいます。夏の暑さや冬の寒さ、大雨や嵐などに苦しみながらも、季節の移り変わりを愉しんで、そうした厳しさを乗り越えた喜びを、いろいろな生き物たちと分かち合ってしたはずです。
そんなことを皆が思い出せば、グローバリストたちに支配されたこの狂気の文明社会に終止符を打つことが出来るでしょう。
それが、文明社会で自堕落な暮らしを送る私の希望です。
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