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突然の癌宣告

9月20日の昼頃から胃の辺りが少しキリキリ痛かったのですが

毎週末の金曜日土曜日は次男の飲食店を手伝っていましたし
まぁ辛抱できる程度だったので午後4時から9時迄何とか頑張っていました。

9時になり、
「じゃぁ帰るから」と言う私の顔色が悪いと気ずいた次男は
心配そうに追いかけて来て

「親父に病院に連れて行くように言うから」と言ってくれましたが

「ちゃんと病院に行くから大丈夫」と言って
50m先に止めて待つ迎えに来た夫の車に乗り込み

その足で県内で2番目に大きな病院の救急外来に連れていって貰いました。

後で聞いたのですが
救急車で来た人が優先で、来た順番では無く自力で来た人は後回しになるそうです。

何人か待っている方もいましたが

うちのねずみは看護師さんに「まだか、まだか、早く診て欲しい」と訴えていました。

4,50分待ったでしょうか
名前を呼ばれて中に入ると
先ず血液検査の為に採血が行われ

診察室で問診と触診が行われた後にCT検査に向かいました。

後に違う先生の触診があり点滴が始まりました

何台かあるベッドの一番奥に案内されて1時間過ぎた頃
2番目に診て下さった先生から診断結果が詳しく説明されました。

「典型的な急性虫垂炎の症状ですが
大腸がんによる腸閉塞ですね」とサラッと言われました。

その時の私は意外と冷静に受け止めていましたが、
付きっきりで傍にいた夫はかなりショックを受けたようでした。

このまま入院だと告げられましたが
着替えの準備とか夫では分からないと思い
今日は家に帰って明日入院したいとお願いすると

先生は少し困惑した様子で

もし具合が悪くなったら直ぐに救急車で来るようにとおっしゃって
帰宅の許可が出ました。

点滴が終わったら帰宅出来ると聞いた夫は早速水を買ってきて
私に飲ませました

その後主治医に決まった外科の先生がそれを聞いて
「絶食だから水も駄目!閉塞しているのだから水でも腸が破裂する
恐れがありますから」と言われた夫はショックを受けたようでした。

その後夫は泣いていましたが
それはカーテンの外まで聞こえていたようで
様子を見に来られた看護師さんに

「御主人泣いていましたね、優しい方ですね」と言われました。
「…………」

家に帰ったのは午前2時半を過ぎていました。

入院の準備をして
その中に本も数冊入れましたが、愛読書の

【時雨の記】も入れました。

明日は8時半迄に病院にいくために床につきました。

続く


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