山本印店さんのこと
三宿にある、知る人ぞ知る有名なハンコ屋さん。
最初にハンコを作ってもらったのは、約20年前になる。
二度目は11年前。
お店の店主、山本桃仙さんは、その人にしかわからないことを
お話ししてくれるとか、鑑定してくれるとか、私が山本印店を知る
キッカケとなった雑誌に載っていたが。。。
私もホントにもう、驚くようなことを言われた。
また、躊躇していたことに対して背中を押してもらい、当時の私は
本当に救われる思いだった。
お店に行った人がよく言われるであろう「はやく子供を産みなさい」とも、やっぱり言われましたけど☆
作って頂いたハンコ。名字の印影は微笑んでいるようで本当に可愛くて、
実印の名前はキリリとかっこよくて、ものすごーく、気に入り、
姉に自慢したら、姉も作りに行っていた。。
その後、なんだかんだでご縁があり、結婚し子供を授かった。
子供が1歳になった頃に、山本印店さんで新しい名字のハンコを
作ってもらおうと思いついた。
結婚しても子供を産んでもずっと仕事を続けていたり、慣れない育児で
ドタバタで忙しさのあまり、山本印店でハンコを作り直すという気持ちの
余裕がなかった。
結婚する時、実家の父が新しい名字のハンコをプレゼントしてくれたので
それを使っていたのである。
再度、山本印店さんにお伺いし、ハンコを作って頂けることになった。
その時に以前作って頂いたお礼や、子供が生まれたことを話していて、
子供の写真を見せると、「可愛いね。この子はお金持ちになるよ」
などと、嬉しいことを言ってくださった。
桃仙さんは、やはり人を嬉しい気持ちにさせてくれる方だなあと思う。
そして、そのあとギョッとすることを言われたのである。
じっと写真を見ていた桃仙さん、「この子、咳をしない?あまり夜にする
ようだったら・・・」
そう、子供はちょいちょい気になる咳をしていた。
まあ、咳くらいするだろうが、やはり新米母としては、大丈夫かなとか
心配をしているうちに、気付けば私が喘息を発症していたのである。
子どもの頃、喘息だったわけでもないし、家族や身内に喘息の人も
いなかったから、何故私がいまさら喘息?としょんぼりした。
大人になって発症するパターンも多くて、珍しいわけではないと
病院で知りましたが。
「この子、咳をよくしてるなと思ってたんですが、私が
喘息になってしまいました。最近は子供は大丈夫です。」
私がそう言うと、桃仙さんはサラリと言われました。
「ああ、あなた、この子のを引き受けましたね。」
傍から聞いたら、何言ってんの?って感じでしょうけど。
私は、反射的に「それなら、良かったです!」と言ってました。
ホントに、そういう心境でした。
新しく作って頂いたハンコ。名字が違うから当たり前ですが、
以前のとは全く違った雰囲気。
実印は名前だから、そのまま。
旧姓のも、大切に保管しています。
現在のも大事に使っていこうと思います。
山本印店さんを知ることが出来て良かった。
桃仙さんにお会いできて良かった。
ずっと、お元気でいらっしゃることを願います。
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