
逃げるは恥なのかな?!
やりたい仕事がわからず就職活動もしなかったぐうたらな私は、子供の頃からあこがれていたアイドルに会いたい一心で、微々たるコネで広告代理店のアルバイトをすることに。
このアルバイトを入口に、気がついたら自分が番組やイベントを企画制作するポジションまで流されてきた。
仕事は楽しいし充実している。
人間関係も多少のガタガタはあるけれど概ね良好で好きな人たちもたくさんいる。
正社員という安心感とそれなりの収入もある。
そんな恵まれた環境に不満を感じはじめたきっかけはなんだったんだろう?
会社という得体の知れない物体からの圧力にのまれて思うような企画ができなくなってきたから?
ハラスメントばかりを気にしなければいけない社会情勢に嫌気がさしてきたから?
露骨なまでにお金至上主義に傾いていく状況にいやらしさを感じてきたから?
けれどそんな状況はすべて自分を正当化するための言い訳で、単純にこの窮屈さから逃げたかっただけなのかもしれないと今になって思う。
なぜ現状から逃げたかったのか?
きっと「社会人として、会社に属するものとして」という名目の元に
体裁を取り繕って見栄を張ったり、円滑に立ちまわるために心にもないことを口に出したりすることに違和感を覚えだしたからなのだろう。
「会社人として」よりも「人として」の人生を考えてみたくなったのかもしれない。
こんなことを考えて恵まれた環境を手放してしまった私は「ぬるい」「甘い」のだろうか?
けれど、私は魂に正直に生きてみたいと思ってしまったのだ。
みんなが魂に正直に生きることを選択したなら、誰もがジレンマを抱えることなく、もっと楽しく会社員生活を送ることができるのかな?