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【読書ノート】『花束みたいな恋をした』
『花束みたいな恋をした』
坂元裕二著
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イラストレーターになりたい大学生の麦とこだわり強いオタクの大学生の絹が、ふとしたきっかけで、恋に落ちるという物語。
花束
美や一時的な存在の儚さ、自然の豊かさや喜び、生と死のサイクルなどを表現することがある。「花束みたいな恋」というと、美しい瞬間や喜びを楽しむことができるが、それは一時的で儚いものであるということ。花束は美しく華やかだが、時間が経つと花はしぼんでしまう。同様に、恋愛も一時的な感情や情熱によって華やかになるが、それは持続的な関係や深い絆を築くためには不十分な場合がある。瞬間の喜びを楽しむことは、できるものの、持続的な愛や幸福には必要な要素を欠いている状態と言える。まあ、まさに文字通り、花束みたいな恋の物語だと思った。
物語の主題は何か?
恋愛と結婚は違うということなのだろう。
愛は持続的な感情や絆を指し、相手を深く理解し、尊重し、受け入れることを含む。愛は相手の幸福や成長を願い、自己犠牲や奉仕の要素も含む。愛は時間や困難に耐え、成熟していくこと。
一方、恋は一時的な情熱や魅力に基づく感情。恋は初めの魅力や興奮によって生まれ、一時的な喜びや期待感をもたらす。時間の経過や困難な状況によって変化する。
「愛は寛容であり、愛は情け深い。それはねたみをしないし、自慢せず、高慢にならず、無作法にふるまわず、自己の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わない。不義を喜ばず、真理を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐え忍ぶ。愛は決して絶えることがない。」- 1コリント13:4-8
恋愛は、燃え尽きてしまうのだろうなあ。冷静に損得を考えると、結婚にはならないからね。結婚は、勢いがないと難しいのではないかと改めて思わされた。