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2024年4月の記事一覧
【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』
『笑いのある世界に生まれたということ』
中野信子・兼近大樹著
笑いというものは何なのか?
中野信子と兼近大樹が、様々なエピソードを展開する。
印象に残ったこと。
①世界幸福度ランキングの上位の国は、抗うつ剤消費国ランキングとかなり一致しているらしい。
幸せに生きていくためには、薬が必要ということになる。
②好感度って、人に好きになってもらうことではなくて、人を好きになる感度かなと思う。
【読書ノート】『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)
『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)
ゴーリキー著
チェルカッシは、小舟に乗って高級魚の密猟を計画していた、当てにしていた助手が、体調不調で、この冒険に同行できなかったので、代わりに、ガタイのよいカヴァリーラに声をかけた。
死ぬ思いをして、チェルカッシは大金を手に入れた。
ひとの幸せは何か?
ガヴアリーラは、自由が欲しいといっていた。
チェルカッシは、一匹狼、自由気ままな人生を
【読書ノート】『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)
『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)
今村夏子千代
学童のみつこ先生が、工事現場のモグラに恋をする物語。
モグラ
しばしば地下で暮らすことから、努力や地道な作業の象徴と見なされる。哲学的な意味では、モグラは忍耐やコツコツとした努力が成功につながるという教訓を象徴する。
工事現場
変化や進歩の象徴。工事現場は常に進化し、改善されるプロセスを通じて、人間の努力や創造力が物事を変
【読書ノート】『散歩同盟会長への手紙』(『不時着する流星たち』より)
『散歩同盟会長への手紙』(『不時着する流星たち』より)
小川洋子著
これも、なかなか、よくわからない物語ですが、ローベルト・ヴァルザーというスイスのドイツ語作家をモチーフにした物語。
散歩をすることで、こころを整えて、ことばを探すのだという。
①ローベルト・ヴァルザーとは?
散歩は、重要なテーマの一つだった。彼は、散歩を通じて、自然や人々とのつながりを深め、自分自身を再発見することができた.
【読書ノート】『三月の毛糸』(「愛の夢とか』より)
『三月の毛糸』(「愛の夢とか』より)
川上未映子著
妊娠8か月の主人公が、夫と京都を訪れた際に、毛糸でできた世界を夢見るところから始まる。3月までが毛糸でできていて、ほどけていくという。
キーワードを挙げてみる。
①「毛糸」
毛糸の特性であるほどけやすさは、時間の経過や破壊のプロセスを象徴する。「毛糸」は人生の喜びや苦難、不確実性、そして変化の本質を表す。また、毛糸のほどける様子は、楽しい時