日曜日記(2023.7.30)~ガリガリ君で夏休み
今年は異様に暑い。
でも多分、去年もおととしも暑かったはずだ。
それなのに、今年がすごく暑く感じるのは、ステイホームがなくなって単純に外に出る時間が長くなって、ダイレクトに暑さを感じているからだろうと思う。
7月はいろんなところへ出かけた。
仕事でも外に出かける機会が多かったし、プライベートでも岡山と福岡へ旅行したし、娘の下宿のある関西の街にも2回行ったし、昨日の土曜は友人と高松へドライブに出かけた。
7月の週末はずっと外にいた。
そりゃ、暑いはずだ。
でも、7月最後の日曜日は久しぶりに予定がなかった。
でもやっぱり暑かった。
午前中、換気扇の掃除をした。
換気扇のファンに詰まった油汚れをゴシゴシと洗って落とした。エアコンをつけていなかったので汗が顔からボタボタと、しずくのようにキッチンのシンクに落ちる。
意外と気持ちいい。
掃除のあと、シャワーをあびて、夫とスパイスカレーを食べに行った。
帰りに日用品などを買いに、ドラッグストアに寄った。
冷凍庫のアイスクリーム売り場で、ガリガリ君を買った。
こうも暑いと、バニラやチョコのアイスの甘さすら、うざったくて受け入れられない。スカッと、キリッと、シンプルな氷菓子が最高。
レジを抜け、車に乗り込んで、袋からガリガリ君を取り出す。
うん? 手にぐにゅりと嫌な感触がする。
そっと袋を破ってガリガリ君を取り出すと・・・・・・
「ぎゃあ!」
自分の声と同時に、ガリガリ君が棒の真ん中当たりから半分にボロっと割れた。袋に半分残ってしまったガリガリ君は溶けてシャーベット状に。
「冷凍庫の底から出さないで手前から取ったやろ~」
と夫。
「いつも何も考えないで上のほうの取るやん。上のほうは温度が高いに決まってるだろ」
「知ってたら先に言えよ!」と言い返したが、後の祭り。
暑い車の中で、溶けかけたガリガリ君をほおばる。
「うわー、キーンときた-!」
「こっちも!!」
夫も私も、こめかみを押さえながら、ジタバタと体をゆすって痛みに耐える。
ガリガリ君は、酷暑で刻一刻と溶けていく。
痛いけど、かぶりつく。
かぶりついたら、また痛い。
「痛ぁー!!」
とわめきながら、ガリガリ君を食べる中年夫婦。
「そういや、夏休みのプールの後に買い食いしたアイスも、いっつも溶けてたな」
と私。
「いや、そんなことなかった。あんた、それもまた上のほうから取ったんだろ?」
まあ、そうかもしれない。せっかちで後先考えない性格は生来のものだ。多分一生変わらない。
最後に袋に残ったシャーベット状のガリガリ君は、袋からすすってなめて、食べきった。
ほんの少しの間、私にも夏休みが来た気がした。