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ええねん!

何度も聞いたはずなのに、急に身にしみるときがある。

娘を下宿のアパートまで送って帰り道は夫と二人なので、いつもSpotifyでちょっと古い曲をかける。だいたい1990年代から2000年代の曲が多い。娘がいると「こんな古い曲」と笑われるので、いないときに聞く。

今日は、2000年MIXというSpotifyオリジナルのプレイリストをかけた。
一番最初にかかった曲が、ウルフルズの「ええねん」だった。
20代のころから、何百回と聞いてきた曲だ。
その延々と繰り返される歌詞の「ええねん」が今日すごくぐっときた。

なにも言わんでも ええねん
なにもせんでも ええねん
笑い飛ばせば ええねん
好きにするのが ええねん
感じるだけで ええねん
気持ちよければ ええねん
それでええねん それでええねん

ウルフルズ「ええねん」

後悔しても、失敗しても、また始めたら、もう一回やったらええねん。
前を向いて、胸を張ったら、それでええねん。
カッとしても、つぱっても、自分が好きなら、それでええねん。

何度も何度も、喜怒哀楽全部「ええねん」と肯定してくれるこの曲のすばらしさに、今日やっと気づいた。

20代のころ、彼らが「ええねん」と言っても、経験が浅くて信じられなかった。「ほんとにそれでええの?」って。
50代を目前にして、あれから自分も親になり、仕事や家庭を守り続けて30年近く経験を積んでやっと、彼らの「ええねん」が全部本当だって信じることができた。

スマホで歌詞を見ながら、「ええねん」と繰り返し口に出して歌っているとだんだん目頭が熱くなった。危うく、もうちょっとで涙声になるところだった。

そう、それでええねん。
失敗しても、またやり直してきた。
何もできなくても、それでよかった。
情けない日もあったけど、それでよかった。
心配なんてしなくてよかった。
ただ毎日を感じていればよかったと、今やっと分かった。

ぜひ聞いてみてください。

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RUMI
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