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日曜日記(2021.11.21)~トルティージャ祭りのRoomy Days #トルティージャ100
本日は、特別な日曜日記。
HARCOさんの、第二回トルティージャ祭りとコラボレーションさせていただきます。
以前、HARCOさんのspaceでおしゃべりさせていただたときにもお話ししましたが、トルティージャは我が家の朝ごはんの定番です。
ですが、私とトルティージャ(スペイン風オムレツ)との出会いは古く、今から20数年前、まだうら若き20歳のころでした。
宿泊したホテルのスペイン風レストランで、朝食に出てきたのが「トルティージャ(スペイン風オムレツ)」でした。
フライパンの丸い形にこんがり焼けた卵の中に、じゃがいもをはじめ、いろんな野菜がたっぷり入っていて、油と具の旨味が卵にしみて、おいしかったんです。こんなうまい卵料理があったのかと、目からウロコでした。
思わず、ホールで給仕してくれた男性に「これは何という料理ですか」と尋ねると「スペイン風オムレツです」と返ってきた。スペイン風とな。
朝ごはんの卵料理と言えば、お弁当の卵焼き、ゆで卵しか知らなかったし、オムレツと言えば、ひき肉と玉ねぎを炒めて卵で巻いたオムレツか、卵だけで作るプレーンオムレツしか食べたことがなかったので、本当に衝撃的でした。
それから、時々、「炒めた野菜と卵を混ぜて焼いた”自己流”スペイン風オムレツ」を作るようになりました。
それが、朝ごはんの定番に昇格したのは、昨年のHARCOさんのトルティージャ祭りに参加したことがきっかけでした。
「トルティージャって、スペイン風オムレツのことか!」
世界の向こうから届いたnoteに、知っている料理が紹介されているとぐっと親近感が湧くもの。
そして、このお祭りをとおして、初めてトルティージャ(スペイン風オムレツ)のちゃんとしたレシピを知ったのです。
基本は卵とじゃがいも、たまねぎ、オリーブオイルと塩。なんとこんなシンプルな料理だったとは。
教わったとおりに作ってみると、すごくおいしいのです。
このシンプルなトルティージャが味わい深いのです。じゃがいもと玉ねぎだけでも、冷蔵庫にある野菜を追加しても、ハムやチーズを入れても、どんな具材でも不思議と味がまとまるのです。
もどきは、具材それぞれが激しく主張しているのに比べて、トルティージャは、チームワークがしっかりとれていて、いい仕事をするのです。
今まで作っていた「もどき」と違うとすれば、オイルの量なのかもしれませんが、本当のところは分かりません。
実家では、朝食がご飯だろうとトーストだろうと、必ずみそ汁が付いていました。でも夫も子供も、「トーストにみそ汁はいやだ」と言うのです。卵料理ならいいというのですが、目玉焼きやゆで卵だけでは栄養が足りません。葉物の生野菜は足が早いので常備していません。
そんなとき、スペイン風オムレツは強い味方です。
冷蔵庫にある野菜、玉ねぎやじゃがいも、にんじん、トマト、ピーマン、何でも適当に切って炒めて卵と一緒に焼きます。
ひっくり返し損ねても、ちょっと焦げても、必ず一口目に「おいしい」と言っちゃうんですよね。
我が家では、ケチャップも何もつけずに、素材の一体化したおいしさをそのままで食べることが多いです。
さて、前置きが長くなりましたが、我が家のトルティージャ、ご紹介しましょう。
1皿目 アタシんちのアイツ
《テーマ》
今回のテーマは、『アタシんちのアイツ』です。
中の具はスペイン風のジャガイモにする必要はなく、あなたの家のオリジナルで結構です。フライパンで丸く太陽のように焼けていれば合格です。どんな『アタシんちのアイツ』が登場するのか楽しみです。
HARCOさんから「『ルミさんちのアイツ』でいいんですよ」とおっしゃってもらったので、最近の我が家のレシピで作ってみます。朝ごはんにちょうどいい、シンプルで簡単なトルティージャです。
冷蔵庫にある野菜を引っ張り出す
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火の通りを早くするため、じゃがいももほかの野菜も薄めにスライスしています。とにかく朝は時間との勝負。
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HARCOさんのレシピでは、あとで具にからまった油を切るくらい多めのオリーブオイルを使うようですが、切るのがもったいない(あと、油の後始末が面倒)ので、「気持ち多め」のオリーブオイルを使います。
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ここで、じゃがいもが透き通るくらい火を通します。
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入れなくていいのに、つい、塩だけじゃなく、こしょうも入れちゃう。
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卵は人数分です。
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本当は、卵を溶いたボウルに炒めた野菜を入れて、混ぜてからフライパンに戻すのですが、逆に、卵を野菜の入ったフライパンにざっと入れちゃいます。少しかき混ぜて、全体をなじませます。
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ふたをして火を弱めたら、しばし放置。
その間に、トーストを焼いたり、コーヒー用のお湯を沸かしたりしています。
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さて、ひっくり返します。(写真を撮り忘れました)
フライパンをゆすって、フライパンからトルティージャをはがします。右手にお皿、左手にフライパンを持って、そのまま、大き目お皿にスライドさせます。お皿にトルティージャが乗ったら、フライパンをひっくり返し、お皿にかぶせます。
お皿とフライパンをひっくり返すと……
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トルティージャがひっくり返りました。
少し火を通せばできあがり。
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ちょっと焦げましたが、太陽みたいな黄色に焼けました。
いただきます。
2皿目 まごはやさしいトルティージャ
さて、せっかくなので、ちょっといつもと違うトルティージャも作ってみたくなりました。
トルティージャは朝ごはんの定番ですが、この際、夜ごはんのトルティージャを作ってみよう。できれば「完璧」なやつを。
「まごはやさしい」という言葉をご存じだでしょうか。
実はこの7文字は、「取り入れることで健康的な食生活を送ることができる食材の頭文字」を語呂合わせにしたもの。
取り入れることで健康的な食生活を送ることができる食材の頭文字なんですね。
ま まめ
ご ごま
は(わ) わかめ(海藻)
や やさい
さ さかな(魚介類)
し しいたけ(きのこ類)
い いも
それに、卵とくれば、栄養的に完璧といっていいのではないでしょうか。まさに夜ごはんにぴったり。1日働いて、疲れた体にしみわたる栄養満点のトルティージャ。きっとビールやワインのお供にもなるはず。
というわけで、まごはやさしいトルティージャに合いそうな食材を調達してきました。
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作り方は、いつもと同じです。
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多めのオリーブオイルで炒めて、塩(こしょう)で味付けします。
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夜ごはんなので、卵は人数+1個にしました。
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お皿にスライドさせたトルティージャにフライパンを載せて、ひっくり返します。
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実食。
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いろんな食材が入っているので、味に複雑みがありました。でも、全くケンカすることなく、うまく一体になって、新しいおいしさを生み出しています。
特に、ミックスビーンズの食感が面白くて、なにより味がよい。これは発見でした。定番の具材にします。
まごはやさしいトルティージャ、これはおかずとしてアリです。
今夜は、ご飯とみそ汁とトルティージャとサラダという献立にしました。
次回は、ワインと合わせてみようと思います。
去年のトルティージャ祭りから1年半、もう数えきれないくらい作ってきて、作り方もHARCOさんのレシピから随分遠ざかってしまいました。
でも、どんな食材でも作り方でも快く受け入れて、おいしいものに代えてくれる、こういう懐の深さが、トルティージャが伝統的なスペインの家庭料理として受け継がれていく理由なのではないでしょうか。
今回は第2回でしたが、第3回、第4回と続いて、我が家のトルティージャが増えていくことを願います。
HARCOさん、素敵な企画をありがとうございました。
これからも進化させながら作り続けていきます。
では、また来週の日曜日記でお会いしましょう。
(来週は、ふだんの日記に戻します)
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