編み物と将棋の共通点
ゆうべからまた編み物を再開した。
しばらくお出かけや仕事で忙しかったことや、noteを書くことにリソースをシフトしていて、編み物をお休みしていた。
でも、年末に娘に編んだアームウォーマーの毛糸がまだたくさん残っていて、もったいないので、自分の靴下にすることにした。
一晩でここまで編めた。
ときどき、環さんとニツカちゃんと3人で、オンラインで編み物会を開催している。昨日は見学の方もあり、特に楽しい夜だった。
おしゃべりと編み物は相性がいい。
編む動作は単純作業の繰り返し。慣れてしまえば、自転車に乗るように無意識にできる。手を動かしつつ、頭は会話に集中することができる。
次に編みたいものや毛糸の話、ペットの話、料理の話、最近のファッション事情や、女性の体調の話から地域貢献の話まで、話題は多岐にわたる。
不思議と朗らかで前向きな話が多い。
そして、私にとっては、とても心が緩む時間。
若かりし頃、英語の勉強と称して、洋書を図書館で借りて読んでいたことがある。全部途中で挫折してしまったけれど。
その中の1冊に、毛糸屋さんが主催する編み物教室に集まった女性たちの悲喜こもごもを描いた小説があった。
調べたら見つけた。
さらに調べたら日本語版もあった。(Kindle版のみ)
残念ながら、私が読んだ(読もうとした)本の前作のみ。シリーズものだったらしい。
編み物と会話。それは世界共通の行為らしい。
編み物しながら会話する、あの心地のよい時間はいったいどこから生まれるのだろう。
さきほど、「おっさんずラブリターンズ」の第4話を見返していて、その答えの一端を見つけた。
春田(田中圭)は恋人の牧(林遣都)だけでなく、彼の家族とも、もっと仲良くなりたいと思っている。でも、牧の父親と距離が縮まらなくて悩んでいる。
それの様子を見ていた部下の和泉(井浦新)が春田に「将棋を覚えろ」とアドバイスする。
「牧さんのお父さん、春田さんとちゃんと話し合いたいんです。ただ、目を合わせるのが多分苦手みたいで。将棋だと目を合わせなくて済むから」
面と向かうと気恥ずかしくて話せないけど、目は合わせず、お互いの手元に意識を少し持っていかれた状態で会話するほうが楽に話せるというのは、すごく分かると思った。少なくとも私にはそういう傾向がある。
雑談の中にぽろっと本音が出るということもあると思う。
将棋は正にそれにうってつけだし、編み物もまた同じ効果があるのではないだろうか。
(そういえば、ドラマで将棋を指しながら語り合うシーンは「アンナチュラル」にもありましたね)
そういうわけで、オンライン編み物会は、私にとってとても大事な雑談タイムなのです。