【GCACW】2022/1/16 RTG2s1ミードムーブズノース対戦記録

今年もよろしくお願いします。

GCACWのRoads to Gettysburg2のミードムーブズノースをVassalで遊んだのでその記録。南軍担当。対戦いただいたシン・コジラさん、ありがとうございました。

南軍の作戦

シナリオ全体像

このシナリオは6/29から7/3までのゲティスバーグの戦いそのものをモチーフにしたシナリオです。全体像は上図の通りで南から北軍のポトマック軍が、北、東、西からは南軍の各軍がゲティスバーグに向けて進撃します。
RTGのアドバンスシナリオではどこで決戦をするかという選択肢が南軍にあるのですが、このシナリオではゲティスバーグを取れば勝ち、取れなければ負けという非常に分かりやすい勝利条件になっているため、両軍がゲティスバーグを目指し、そこで大決戦が起きます。

ゲティスバーグ周辺図

勝利条件的には図の緑枠のヘクス内にユニットを送りこむことが重要になってきます。ゲティスバーグは交通の要衝で四方八方から入場できますが、北軍が使用可能な入場路は概ね①~⑥でしょう。

やばい砲兵たち

基本的に北軍のユニットより南軍のユニットのほうが単体の能力が高いのですが、北軍で唯一気を付けないといけないのはこの予備砲兵たちです。ゲティスバーグの周辺は平地が多いので、こいつらでハイスタックを作られると砲兵修正で正の値をとることが難しくなりほぼ勝てません。特にゲティスバーグにハイスタックを作られると負け確定です。というわけで、今回はこの砲兵たちをゲティスバーグに入れないことを最重要に考えていました。

しかし、一方でGCACWは包囲効果による戦闘修正が大きいため目標地点に向けて全方位から圧力をかけることができるとき最高の戦闘効率が発揮できます。そのためできればゲティスバーグを南軍が先に取って守り勝つというよりも、北軍に取ってもらって返す刀でゲティスバーグを奪取したいところです。そのため、「北軍にゲティスバーグは取らせるが、砲兵ユニットを進入させないためにどこでゲティスバーグ進入路の袋を縛るか」がカギになると踏んでいました。

戦闘詳細

6/29、6/30

移動制限解除の儀式

6/29は南軍のユニットはルールでほとんど動けず唯一動けるのはアーリーとスチュアート騎兵軍団だけ。北軍はゲティスバーグへどんどん北上します。
南軍はスチュアート騎兵軍団の移動制限を解除の儀式を行うために、ゲティスバーグ西南の町ハノーファーでアーリーとスチュアート騎兵軍団をスタックさせました。この儀式を行うとスチュアートの移動制限が解けて、彼の騎兵がゲティスバーグ周辺に進入できるようになります。
アーリーの初期配置からは16ヘクス離れたところにある町なので期待値的には再現性があるかなと思います。どうせ次のターンは儀式のためにお休みなので強行軍使っても構いませんし…。

6/30も北軍がぐんぐん北上してゲティスバーグを目指します。南軍はヒルとロングストリートの移動制限が解除されますが、ゲティスバーグを取らせたいけど砲兵は入れさせたくないという微妙な作戦を持っていたのでこのターンはあまり積極的には動きません。パスも織り交ぜながら自軍各ユニットの疲労度・位置の調整と北軍の作戦意図の解読に精を出します。明日からが地獄だ。

7/1

砲兵のルートが確定したのでスチュアートをGO

北軍の移動で砲兵たちの取るゲティスバーグ入場ルートが図の①か②の2択に絞れたので移動制限の取れたスチュアートを使って早々にスクリーンを貼ります。①は小川に挟まれた良い感じの位置のスチュアートが止めますし、②は西にいるロングストリートとヒルの軍が止めることができます。F.リーとチャンブリスはスチュアートの側面防御のために広げて布陣しました。

北軍ユニットは単体の能力があまり強くないので、3SP1Artの騎兵に通常移動による攻撃を仕掛けても突破するのは難しいです。そのため、基本的に騎兵退却は行わず、めっちゃ早く動く歩兵の要領で運用します。

ハワードを包囲殲滅、騎兵による縦深防御

南軍はゲティスバーグの西で突出していたハワードを包囲して殲滅します。この対ハワード戦で差引9VP手に入れることができました。ちょっと余裕ができます。局地戦ではユニットの性能的に南軍が圧倒的に有利です。

その後、北軍レイノルズがゲティスバーグ南のラウンドトップを守るF.リーの騎兵ユニットに突撃してきました。ここは騎兵退却で逃走します。しかし、退却によって砲兵ユニットの想定ルートに対してはスチュアートとF.リーで縦深ができているのが自慢です。

ゲティスバーグを包囲する

7/1の日が落ちた頃が上図です。ゲティスバーグのレイノルズはガッツリ包囲できています。また、スチュアート騎兵隊が時間を稼いでくれたおかげで砲兵とゲティスバーグの間の道にはハワードを蹴散らしたヒルの強力な師団をガッチリと構えることができました。

7/2

終局図

夜が明けて7/2。北軍はゲティスバーグの解囲を目指して攻撃を仕掛けますが一歩及ばず、南軍のマクロウズの師団がゲティスバーグへ突撃を仕掛けてゲティスバーグを奪取。
というところでコジラさんが投了して南軍勝利でゲティスバーグの戦いは終了となりました。とはいえ、最早会戦の勝利が戦争の勝利を保証しないこの戦争では次か次の「ゲティスバーグ」でリーは敗れ(ミードは解任されるかもしれませんが)、アメリカ連合国の敗北への流れは覆らないような気がします。

感想

後の先を取るというか、重要拠点をこっちが反撃しやすい形で取らせるというあんまりやったことがないことに挑戦できたので楽しかったです。

このシナリオでは防御については北軍砲兵>南軍ユニット>北軍砲兵以外という強弱関係があり、一度固められたヘクスを取り返すことはかなり難しいです。(北軍砲兵は2SPしかないですが、移動や防御時のCRTで有利に働くので南軍ユニットより厄介な印象です)
しかし、だからといって単騎突出してゲティスバーグに入場すると南軍も北軍も各個撃破されるのでそのあたりのチキンレース感が面白いです。悠々として急げという意味のラテン語があるそうですが、そんな印象です。

プレイの面では7/1(3ターン目)から作戦意図を隠しながら一気にアクセルを踏んでペースを上げていけたのが良かったかなと思います。強行軍もこのターンだけで3回は使った気がする。あとは予備兵力の扱いがうまくいったのも良かったです。イーウェルが大変良い働きをしてくれました。周りがみんな疲労度3,4のときに急行してくる疲労度0ユニットは額面以上に強いですね。

今年はじめてのGCACWで勝利できたので嬉しいです。今年もこのヤバいゲームに取り組んでいきたいですね。皆様よろしくお願いします。


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