【絵が描ける人向け】VRChat用アバター制作の始め方
はじめに
VRChatでイラストレーターの人たちと話していたところ、「アバターを作ってみたい」という方が多くいることに気がつきました。
そこで、『これからアバター制作をしてみたいけどどう学んでいけばわからない』という方に向け、アバター作りに向けた基礎知識と勉強の方法について書いていこうと思います。
著者紹介
まずは私について。
私はBoothにてアバターを販売している者です。
モデリングは趣味で行っており、歴は4年弱程度です。
今回の記事は私の経験を元に書いているため、少し内容が古かったりしたらすみません。
それでは本題に入ります。
VRChat向けアバター制作とは
まずはアバター制作の工程について紹介します。
これには大まかに4つの工程があり
①キャラデザ
②3Dモデリング
③テクスチャ作成
④Unity上での実装
です。
イラストが描ける場合、①と③はある程度なんとかなると思います。
必要なのは②と④の知識です。
これらを学べる物を紹介していきます。
3Dモデリングソフトについて
とその前に、3Dモデリングソフトについて紹介します。
3Dモデリングとは、ソフトウェア等を用いて立体物をパソコン上で作成することです。
そのためのソフトがいくつかあるので、よく使われているものを以下に示します。
1.Blender
現在VRChatでは最も多くの人が使用しているであろう、無料のモデリングソフトです。
無料ながらも多機能であるため、初めは基本的にこれを使用すると良いと思います。
プロの間ではあまり使われていなかったイメージですが、最近は少しずつ広まってるらしい…?
2.Maya
Autodesk社が制作している3Dモデリングソフトです。
有償であり高めですが、プロの間では昔から使われているソフトであるため、プロを目指す方にはこちらがオススメかもしれません。
インディー版だと(条件はありますが)年額5万程度の価格で使用できます。
https://www.autodesk.com/jp/products/maya/overview?term=1-YEAR&tab=subscription
3.Zbrush
Maxon社が制作している3Dモデリングソフトです。
Mayaと同様にプロの間では多く使用されているソフトであり、『スカルプト』という彫刻で行うようなモデリングに特化しています。
こちらも年間6万円程度と高価です。
3Dモデリング(Blender)の学び方
ではいよいよ3Dモデリングの学び方について紹介していきます。
今回は無料ソフトであるBlenderの使用を想定しています。
Blenderは操作が複雑でとっつきにくい所があるため、勉強は
① Blenderの基本的な操作を学ぶ
② 実際に人型のアバターを作ってみる
の2段階に分けるとよいかと思います。順に参考となる教材を紹介します。
①Blenderの基本的な操作を学ぶ
Blenderの基礎操作を学ぶにあたっては、禅zenさんの動画『ワニでもできる!モデリングforVRChat』がオススメです。
少し古い動画でBlenderのバージョンも古めですが、わかりやすく解説されておりオススメです。
「Blenderを始めたいならまずはカボチャを作れ」と一度は聞いたことがあるかもしれません。あのカボチャの元ネタです。
②実際に人型のアバターを作ってみる
基礎操作を覚えたら、実際に人型のアバターを作ってみるといいかなと思います。
こちらはかなり工程が多いため、本を使って勉強すると良いです。
オススメの本をいくつか紹介していきます。
1.Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド
緋子さんによるキャラクターモデリング入門用の本です。
Blenderでの基礎的なキャラクターモデリングを、本を見ながら進めていくことができます。
少し情報は古いですが、文量が多くないので初めてやってみるならいいかもしれません。
VRChat向けのセットアップ方法も記載されています。
ちなみに私はこの本を参考にして最初のキャラクターを作成しました。
2.Blender リアルタイムCGキャラクター制作入門
株式会社なのですさんによる本です。
こちらは参考にできるサンプルデータが付属しているため、見ながら進めていくことができます。
本自体はかなり分厚いですが、その分情報量も多いです。
ノウハウや意識するポイントなども記載されているため、モチベのある方はこちらの方がいいかもしれません。
こちらにもVRChat向けのセットアップ方法も記載されています。
3.ゲーム会社が本気でVTuber作ってみた
ゲーム会社のMUTANさんによるMaya/Zbrush/Marvelous Designerでのキャラクターモデリングの本です。
こちらの本はBlenderを使用していないので今回のオススメではありませんが、プロを目指す方には参考になるかもしれません。
体感ですがプロの人はこれに近いワークフローが多い印象です。
さいごに
今回はイラストレーターさん向けにキャラクターモデリングの始め方について簡単に紹介していきました。
私の知っている範囲で書いただけのものですが、この記事が参考になれば幸いです。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。