・はじめに
Shadowverseプロ、AXIZ所属のRumoi(@ru_switch)です。
今回はRGW環境の秘術ウィッチについての解説記事を書きました。
本記事は有料設定となっていますが、8割が無料公開部分となっており、その部分だけで本旨を理解していただけるようになっています。
有料部分はあくまでおまけですので、筆者の活動の支援の意味合いで購入していただければと思います。
Ratingsや地方大会などの残る競技シーンで勝ちたい方の参考になれば幸いです。
Ratingsでの秘術Wの戦績(2022年8月3日現在)
※Ratingsとは非公式のシャドウバースのレート制マッチングサービスのこと
実戦でほぼ全ての対面に対して高い勝率を叩き出すことができている。
先攻を取っている回数が多いものの、戦績から見て取れる通り後攻でも十分な勝率を出すことができる。(後攻が厳しいミラーマッチで先攻をとりすぎであり、収束したら勝率はある程度下がるだろうが)
・デッキリスト
・デッキコンセプト
秘術ウィッチは《スペリオルコントラクター》や《アシッドゴーレム》をはじめとした、高打点札を複数枚組み合わせて削り切るバーンデッキである。
新カードパック「極天竜鳴」によって追加された、《工房の錬金術師・ノノ》と《遥かなる叡智・レヴィ》によって、土供給と消費が安定するようになり、どのようなゲーム展開にも対応できるデッキへと強化された。
基本的には大量のバーンで6、7ターン目の決着を目指していくデッキであるが、新カード2種のおかげでOTKや2ターンでの分割リーサルを狙う長いゲームプランを選択することもできるようになった。
・採用カード解説
確定枠
筆者が3枚採用を推奨するカード群。(本記事では便宜上確定枠という表現をとっている)
ほとんどがデッキを成り立たせているカードのため、一部減らされることがあるカードについてのみ触れていく。
選択枠
残りの4枠に主に採用されうるカードは上の画像の5種類がメジャーだろう。
《炸裂の魔女》と《極冠の幻想獣》は特別弱くはないが、環境上位デッキに対する役割が乏しい。《大地の魔拳》、《一世の探求》、《プレデターゴーレム》の3種類から4枚選択するのがベターな選択と言えるだろう。
・デッキ相性
これ以降の項目では筆者が使用しているリスト40枚を前提に解説していく。
以上が筆者の秘術ウィッチの相性認識である。
守護ビショップ、回復ビショップをはじめとしたビショップは、環境デッキの多くに不利をとることから、競技環境ではほとんど見かけることはないと言っていい。
そのため、秘術ウィッチは明確な不利対面が少なく、練度を上げれば高い勝率が期待できる。
・基本的なマリガン
・基本的なプレイ指針
序盤(1~4T)
秘術Wの序盤は土供給、土消費を繰り返しながらドローを進めたり打点を溜め込む段階となる。
まず目指すのは、《スペリオルコントラクター》と《アストラルシャーマン・ライリー》がアクティブになる7スタックを消費すること。現在の手札でどれだけの土を用意できて消化できるのかを把握し、足らない部分を埋められるようにプレイする。(ex,土が足りないならノノへ無理にでも融合する、処理を諦めてドローを進めるなど)
効率の悪いスタック消費の仕方をすると土不足に陥りやすいので注意が必要だ。
中盤以降(4T~)
秘術ウィッチは比較的早期リーサルの目があるデッキなので、中盤からはリーサルを見据えたプレイをしていく。
特に進化権の温存をするべきかどうか、スタックの過不足がないかには気を使うようにしたい。
打点を叩き込んでリーサルを目指す以外にも、先攻の場合や相手の動きが弱い場合、4ターン目の《工房の錬金術師・ノノ》から盤面で押していく展開も勝ちパターンになり得る。
この時に注目するべきなのが、5ターン目に強い処理+盤面の押し付けが可能であるかどうかだ。《アシッドゴーレム》や《遥かなる叡智・レヴィ》を進化させたり、《大地の魔拳》や《ストーンバレット》で盤面を処理することで押し付け継続ができないのであれば、せっかく《工房の錬金術師・ノノ》をプレイしても簡単に対処されてしまう。
打点不足かつ《工房の錬金術師・ノノ》による盤面押しも狙えないのであれば、OTKプランや分割リーサルを狙って、ゲームを引き伸ばしつつ打点札を探しに行くことになる。
・各カードの扱い方
《スペリオルコントラクター》
《ブルームウィッチ》
《強欲の魔女》
《アストラルシャーマン・ライリー》
《大地の魔拳》
《禁書庫の番人》
《ルインソーサラー》
《工房の錬金術師・ノノ》
・主要マッチアップ解説
vs秘術ウィッチ
《アストラルシャーマン・ライリー》がアクティブになるまで、回復と多面処理を同時に行うのが難しいため、盤面押し付けとライフプッシュを同時に実現できる《工房の錬金術師・ノノ》が強力。クリティカルに《工房の錬金術師・ノノ》が刺さる場合や、《スペリオルコントラクター》を片方が複数枚持っていない場合以外は盤面を取り合うロングゲームへと移行する。
vsフラムグラスネクロマンサー
《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》をケアしながら溜め込んだバーンカードで詰め切るのが理想なマッチアップ。
最近は《絶叫の沈黙・ルルナイ》が減らされている構築も多く、先攻であれば《工房の錬金術師・ノノ》を起点に盤面から攻めても勝ちやすい。
ネクロマンサー側も無理して攻めてくることが多いため早期決着になりやすく、序盤~中盤が重要となる。
vs共鳴ネメシス
《永久の盾・シオン》のダメージカット効果、《神器鳴動》による継続回復があるため、殆どの場合ロングゲームになる。加えて守護が多く、《勇気の少年・カシム》や《解放の少女・ローザ》を絡めた横並べで攻めることもできるなど、秘術ウィッチ側が苦手な要素を複数兼ね備えている。
共鳴ネメシス側が1ターンで大量回復してこないこと、盤面処理をある程度進化に頼っているところをつけば勝機はある。
《工房の錬金術師・ノノ》の存在によって、安易に《降誕する干絶》をプレイできないのも大きい。《降誕する干絶》をプレイしていないネメシスのリソースは不安定で、《勇気の少年・カシム》や《解放の少女・ローザ》の効果起動回数も減るため戦いやすくなる。
・おわりに
ここまでご覧いただきありがとうございました。お疲れ様です。
今期あまり発信活動ができていなかったのを反省して筆を執ったのですが、時間がかかりすぎて残る競技シーンも少なくなってしまいました。出来ればRatings前後半戦の間くらいに出したかった・・・。申し訳ない。
時間をかけた分、秘術ウィッチにとって必要な情報は網羅できていると思います。
読者の皆さんに一つでも新しい気付きがありますように。それではまた。
以下有料部分(購入者へのおまけ)
本記事は以上となりますが、ここからは購入者の皆様へ向けて使用率が比較的低いデッキに対する大局観・プレイ指針を解説していきます。