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2024.2.16

この日はまた横浜で。

前回と同じショッピングモールで待ち合わせ。

急な会議が入ったから少し遅れると彼から連絡が入り、時間ができたので一人ウインドウショッピング。

そろそろ時間かなーと思い、建物の外に出るところで対面から彼が入ってきた。
下を向いている彼。見えそうな位置で手を振って存在をアピール。
「おぉっ!…よくわかったね!」と驚かれたのを覚えてる。

この日は飲むことになっていたので、居酒屋を探す…も、金曜日の横浜はどこもかしこも満席。

ようやく見つけたお店は個室の焼肉居酒屋だった。

つまみに彼がいぶりがっこを注文していたのを覚えてる。

食事が進む中、この後どうする?と彼。コーヒー飲みに行ってもいいし、ホテルでイチャイチャしてもいいしと極端な提案をされた。

結局は近くのゲーセンに行った後、近くの川沿いでのんびりお話。

腰掛けて話していると何やら背後でカサコソ音がする。

しばらくして、目の前をネズミが通り過ぎて行った。夜も深まり、彼らの活動時間が始まったらしい。

無理!と飛び上がり、欄干に移動した私。彼は動じずそのまま座っていたけど、しばらくして欄干側に移動してきた。

口寂しくなった私はプレミアムハイチュウを口に放り込んだ。普通のハイチュウと違うのかと隣で興味ありげな彼。食べる?と一粒摘んで差し出した。彼は手に乗せさせるわけでもなく、私の指にそのまま口を寄せた。なにそれ。。とキュンとする私。夜で良かったと思った。

いい時間になって、そろそろかえりましょうかと一歩踏み出した途端、視界が反転して暗くなった。
一瞬、何が起こったかわからなかったけど、すぐに抱きしめられてるってわかった。リュックを前抱きにしていたから圧迫されて苦しい。

「(…苦しい)あ、ありがと。」と言いながら彼から離れる私。
照れの方が勝ってしまい、彼がどんな表情をしていたのかは全くわからなかったし、気にする余裕もなかった。

駅までの道中は、彼が奥さんと最初に住んだ部屋にネズミが出て、引っ越すタイミングで家具を全部捨てたとか、今度私が箱根に出張に行く話をして、駅の改札前でまた別れた。

次回、運命の最終回。


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