物件紹介×百合文学という新境地、物件ファンについて。

百合がお好き？ならばけっこう、ではますます好きになりますよ
今日は物件エンターテイメント「物件ファン」さんの記事をいくつか紹介したいと思います。

そもそも物件ファンとはなにか？

　物件ファンさんは様々な物件を独特な目線や語り口で紹介する「物件×エンターテイメント」のサイトになります。変わった間取りや珍しい物件などをみるのが好きな方には是非おすすめです。

物件ファン

　その中でも「ストーリーのある物件」というカテゴリがございまして、物件に住む人々のストーリーを想像し、紹介するという斬新なものになっています。その中に上質な百合が多々あることから一部界隈で話題になっていました。
中から何本かピックアップし、自分が「これは百合！！！」と勝手に判断したものをご紹介したいと思います。

なお、ご紹介させていただく文章は完全にフィクションで、実際にある物件でもございますので。物件ファン様及び物件のオーナー様にご迷惑のかからない範囲でお楽しみになりますようお願い申し上げます。

1.「コンクリートで守られた小部屋」

コンクリートで守られた小部屋 - 物件ファン

　こちらの文章は温度や味覚を使った表現が細かく、実際の物件画像も相まって情景が感じられやすい名文になっていると思います。物件という「日常」のベースを活かし、彼女たちの生活が垣間見えるとても素敵な文章だと思います。

2.「猫のように丸くなる彼女の。」

猫のように丸くなる彼女の。 - 物件ファン

　こちらも名作と名高い記事になります。
物件の特徴を活かして段々と彼女が住み着いていく様子が丁寧に描写されており、素敵です。文章量自体は多くないのですが彼女らの性格がこちら側に伝わり、最後の一文でとどめを刺されるショートストーリーとして非常に良く出来てる作品だと思います。

3.「もっと荷物を増やしていいよ。」

もっと荷物を増やしていいよ。 - 物件ファン

　こちらはライターさんのくまのななさんが書かれた文章。
ほかの物件より文章量が多めで、だんだんと主人公が彼女に惹かれて行く様、そして気恥ずかしくて大胆になれない大人の甘酸っぱさが魅力の文章です。
ショートストーリーですがうまく実際の物件と噛み合わせ描かれており、部屋の色味や間取りを生かした表現は一見の価値ありです。

おわりに

　物件が実際にある、その間取りや特色ががテーマになる。ということで登場人物たちの実在性や、リアリティの書き出し方などが変化する「物件×ストーリー」はなかなかな新境地だと思います。
Twitter等で度々話題になってはいたのですが、改めて今回記事として取り上げさせていただきました。

　物件ファンさんは間取りや条件だけでなく、雰囲気や空気感でお部屋をさがしたいといった方に是非おすすめのサイトですので自分の住むストーリーを想像しながら見て回るのも良いかもしれませんね。

　今回は長くなりすぎてもアレなので三本だけご紹介させていただきました。
百合以外にもストーリーがある物件は素敵な文章が多々ありますので是非サイトの方をご一読いただければと思います。