見えないものを引き出す問い
アンケートによる調査をシンプルに表せば「誰に何を聞くか」といえる。さらに「何」を聞くかを大別すれば、それは「事実」と「意見」に分けられる。
意見は変わるが、事実は基本的に変わらない。事実は知りたいもので、意見は聞きたいものという違いもいえる。いずれにしても、回答者の意識の中にある答えである。しかしながら、成熟し複雑化した中では、その先にある「見えないものを引き出す」ことが期待されている。
この「見えないものを引き出す」ために、回答者ではない何かを借りてくる<投影法>という方法を使う。
『こういうお店を訪れるのはどんな人か?』
『自分に厳しいタイプの人だったらどういう反応するか?』
『(トラブルの写真を示して)この人物が次の取る行動は何か?』
この時の答えは、事実でもなく、意見でもなく、もはや大喜利に近い創作になる。でも、その答えには、本人目線の回答では引き出せない、隠れたヒントが埋もれている。
もちろん、この問いを「誰」に聞くかということも大切だ。お笑い芸人に聞けば、それはネタになってしまうが、それでも、専門家や少し尖った人など特徴のある人に聞いた方がよい。
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