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新語流行語の都都逸で振り返る<平成>

はじめに

平成から令和に変わる記念に何かしたいなぁと考えて、創作し始めた都都逸で平成の30年を<新語・流行語大賞>をお題に振り返ることにしました。
令和初日には間に合いませんでしたが、数日遅れで30作の完成です。

都都逸は、七・七・七・五の音数が定型と言われますが、語りやすさでは、(三/四)・(四/三)・(三/四)・五の音律で作るのがポイントです。

タイトル画にある唄を分解すると

しんしゅう/しなのの
しんそば/よりも
あたしゃ/あんたの
そばがよい

と区切られます。
音があっていれば、七・七・七・五への字余りには寛容・・だと、私は考えて、今回新語流行語を織り込んでみました。

では、平成30年間を振り返ってみましょう。

新語流行語の都都逸で振り返る<平成>

流行語の文字数を生かすために全体的に字余りが多い点は、ご容赦ください。

平成30年(2018年)
<災害級の暑さ>に悩まされた1年。スーパーボランティアにフォーカスしてみました。

平成29年(2017年)
Jアラートをプレミアムフライデーに確信的に誤報した議員の唄です。

平成28年(2016年)
文春で働くアモーレが、聖地巡礼しながらポケモンGoのようにゲス不倫をGゲットしています。

平成27年(2015年)
五郎丸がドロン(ドローン)したポーズのエンブレムが大人気になりました。

平成26年(2014年)
薬物に頼らずに、ありのままに壁ドンで迫ったほうが良いという話に。妖怪ウォッチが流行りました。

平成25年(2013年)
ブラック企業&ヘイトスピーチが合体した「ブラックヘイト」というご当地キャラが登場しました。じぇじぇじぇ!

平成24年(2012年)
ワイルドだろうって言いながら、新しいアイデアがいろいろ誕生した1年でした。

平成23年(2011年)
東日本大震災が発生したこの年になでしこジャパンが女子W杯で初優勝したんです。

平成22年(2010年)
女子会に無縁のイクメンが奥さんに何聞こうかなぁ~と悩んで、思いついたところです。AKB48の話をしよう!

平成21年(2009年)
こども店長が「ぼやき」「草食男子」「派遣」をバッサバッサと切っています。恐ろしいこども店長。

平成20年(2008年)
北京オリンピックでの上野投手に感動しながら蟹工船で悪戦苦闘する名ばかり管理職アラフォーの悲しい話。

平成19年(2007年)
社会不正・不安が多くあらわれた1年。どげんかせんといかん!

平成18年(2006年)
たらこ~たらこ~たっぷりた~らこ~。同じ年に「メタボ」が登場しているという奇跡。

平成17年(2005年)
ちょいモテオヤジ小泉劇場に沸いた1年。想定内か、それとも、想定外か。

平成16年(2004年)
「30代、非婚、子なし」の負け犬が世界の中心で愛を叫ぶサプライズ。影が薄い存在にならないように。

平成15年(2003年)
乗り越えられない壁があるからこそ、コメ泥棒が食べる毒まんじゅうが存在するという話。

平成14年(2002年)
W杯で有名になった中津江村にベッカム様がタマちゃんを連れて行くのを、実はゴジラが見ていた・・。

平成13年(2001年)
米百俵を未来につなげる話。嫌なことがあっても、日本一おめでとうございますって言いたいですね。

平成12年(2000年)
ジコチューが現れはじめる17歳の唄。ダンスとITが必須科目です。

平成11年(1999年)
だんご3兄弟は、実は「カリスマ」「ミッチー」「サッチー」だったという唄。

平成10年(1998年)
凡人はショムニにいて、軍人は老人力を持ち、変人はボキャ貧だった。そして、ハマの大魔神が活躍したんだっちゅーの。。

平成9年(1997年)
パパラっちのたまごと失楽園ができるのは、透明な存在だなぁという唄。

平成8年(1996年)
アムラーが抱いている閉塞感をメークドラマでこじ開けたいともがいている様子。

平成7年(1995年)
安全神話を見直して、もっと強くしなきゃというメッセージ。アルファベットばっかり。

平成6年(1994年)
契約社員という勤務形態が問題になった年。バブル崩壊後の氷河期の話。

平成5年(1993年)
ウゴウゴ・ルーガで子どもが注目。フリーエージェント宣言されるとファンやサポーターは心境複雑に。

平成4年(1992年)
会社主催の宇宙授業。テーマは複合不況。生徒には、きんさん、ぎんさん。冬彦さん。そういうドラマがあってもいいよね。

平成3年(1991年)
自然の前では無力でも、重大な決意があれば、地球にやさしく回避できるはずだという唄。僕は死にましぇ~ん。

平成2年(1990年)
アッシーとかメッシーとかがいた時代。そして、あいまいなファジイさが愛された時代。

平成元年(1989年)
「24時間タタカエマスカ」が合言葉。でも、家では濡れ落葉。ケジメで坊主になったりいつの時代も男って大変だなぁ~。

最後に

・各年の新語・流行語大賞の詳細は、自由国民社の<新語・流行語大賞>のサイト(https://www.jiyu.co.jp/singo/)を確認してください。

・それぞれの都都逸が歴史年号の語呂合わせのような、各年を記憶できるフレーズになりました。
たとえば、オバタリアンとリゲインが同じ年、ハマの大魔神とパイレーツの活躍が同時期、こども店長と事業仕分けがほぼ一緒など。順番も覚えれば、前後関係もばっちりなんじゃないかと。

・都都逸ってどう作るものか悩んでましたが、情景ではなく言葉から入るのがよいのではないかと30個作って感じました。言葉をうまく並べれば、そのつながりにストーリーは自由に想像できるなと。
俳句の世界に季語の歳時記があるように、都都逸の世界にも、掛け言葉・2つの意味になる言葉一覧があればいいなぁと。

※各作品は、新語・流行語の受賞作品をもとにした言葉遊びであり、思想や信条を反映したものではありません。ご了承ください。


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