規制緩和が不要な規制先進国エストニア「エストニアの法規制」 #エスホリマガジン ~火曜日担当 とぎ編~
Estonia Holic(通称エスホリ)メンバーが、毎週テーマを変えてマガジンを更新!エストニアやエスホリについて配信します。今週のテーマは『 #これから深めたいエストニアの ◯◯』です!
こんにちは!
火曜担当のとぎです!
ひとまず1か月限定のエスホリマガジン、今週で最終週ですね!
リエコさんの言うとおり、あっという間だった!
ブログ初体験だったのですが、〆切に追われるプレッシャーが大変だなーと思いつつ、思ったよりもスラスラ筆が(指が?)進み、心地よいプレッシャーだなーと感じてましたw(M気質w)
さてさて、今週のテーマは
「#これから深めたいエストニアの◯◯」
個人的には、弁護士という目線からいくと、ズバリ
「これから深めたいエストニアの法規制」
ですね!
エスホリに入った当初にメンバー向けにした自己紹介でも
【エストニアのココが知りたい】先進技術と規制のバランス
と書いてました。
適切な法規制こそが先進技術の発展を支えている!(持論)
この辺は引き続きアンテナを張って深めていきたいと思ってます!
と、ニッチすぎて誰も盛り上がらないという問題はさておき、突然ですが、みなさんサンドボックス制度って知ってますか?
サンドボックス制度とは、
現状の法規制に照らすとグレー(アウト)だが、新技術の実証をしやすくするため、企業に対して限定的に規制を緩和しましょう
という制度です。
日本でも、「生産性向上特別措置法」という(胡散臭い名前の)法律が今年6月に施行されており、サンドボックス制度が導入されました。
サンドボックス制度自体は、革新的な新技術の発展に寄与する有用な制度だと考えられており、世界的に導入が進んでいます。
それを踏まえて、つい最近こんな記事に触れました。
サンドボックス規制は、すでに英国や香港、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、カナダ、UAE等で導入されている。現在、オランダやデンマーク、スウェーデン、スイス、リトアニア、ラトビア、バーレーン、ヨルダン、モーリシャス、ケニア、台湾といった各国において導入が予定されており、世界的な潮流といえる。
(轟木博信「グレーゾーン解消措置・サンドボックス制度活用のしかた」ビジネス法務2018年9月号41頁)
あれ?
エストニアは?
この著者、エストニア忘れてるよ!
と思い調べたところ、エストニアには本当にサンドボックス制度がないんですね…。まじか。
これには何かしら事情があるに違いない。
ということでエストニアの規制に関して少し調べてみると、こんなものも見つけてしまいました。
"Guidelines for Development of Legislative Policy until 2018"
エストニア政府が2012年に打ち出した、法規制の制定に関するガイドラインらしいです。
エストニアさんかっけー。
エストニアは、既に2012年から6年計画で規制の在り方を模索し、ロードマップを組んでたんですね。
中身をざっと見ても
Legislative drafting process shall be foreseeable and open.
(規制草案過程は、予見可能で、かつ公開されなければならない。)
A law shall suit in the Estonian legal system and ensure international competitiveness of Estonia.
(法律は、エストニアの法制度に適合し、かつエストニアの国際競争力を確保するものでなければならない。)
Law shall be efficient.
(法律は、効率的でなければならない。)
など、端的に素敵なことが書かれていることが窺えます。(窺える=中身をまだ読めてない)。
たぶん、これが口先だけで終わらずに実践され、そもそも規制を組み立てる過程で配慮がされているから、わざわざ規制を緩和するトライアルなんか不要、みたいな事情なんでしょうねー。
我らが隊長Alexによれば、ブランディングで今キラキラに見えるエストニアでも、ここまで達成するのに相当泥臭い歴史があるそう。
たぶん規制の作り方でもそういう葛藤があるはずんじゃないかと思うんですよね。
この辺をもっと掘り下げてエストニアの法規制の在り方を理解した上で、日本における法規制の在り方にフィードバックしたり、エストニアの事業を日本に持ち込むときの障壁や規制サンドボックスの活用方法についてアドバイスできるようになれたらいいなーと思う次第です。
エストニアを日本に持ち込むといえば、とぎをエスホリに導いてくれたまさき君のキーキング輸入企画!
これも全力で応援したいと思います!
ちなみに、さきほど紹介した記事では、規制サンドボックス導入国として色々な国が挙げられていました。
リトアニアもエストニアに負けないスタートアップコミュニティが形成されているという事情は聞いてたけど…ケニア!まじか!
調べてみたらケニアもスタートアップ熱が高く、「シリコン・サバンナ」と呼ばれるほどなんですね。
最近twitterで「ケニアで企業おじさん」も良く見るし!そういうことか!
エストニアについて興味持って調べてるうちに、その他の国の情報にも明るくなってきたように思います。
良い副次的効果ですね。
ちょうど昨日も、エスホリで出会ったキラキラ大学2年生ケント君に誘われ、イスラエルで日本人が起業したAniwoという会社主催のイスラエルの先進技術等を紹介するイベント「Pitch Tokyo」にも参加してきました。
いやーほんと色々勉強・刺激になってます。
さてと、エスホリの定期発信は今週で終わりですが、このパスのリレーがなくなるのは寂しくなっちゃいますね。。。
是非とも非定期の形でフェードアウトすることなく続けていきましょう!
エスホリメンバーの皆さま、今後ともよろしくお願いします!
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さて、フライングゲットよしはるちゃんへの最後のパス!
今週もフライング投稿期待してます!w
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#エスホリ #エストニア #これから深めたいエストニア
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