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「BRATS版大江戸喧嘩花」で大衆演劇の文化に飛び込んだ話

大衆演劇めちゃくちゃ楽しかったー!
真摯なお芝居と煌びやかなショー
一回の公演で二度も三度も四度もおいしい最高に楽しい時間だった!!

舞踊ショーでアドレナリンどばどばで記憶ほとんど飛んでるけど、自分の色々な備忘録
※レポになってません!

今回観に行ったのは早乙女友貴さん(以下ゆっくん)がゲスト出演されるという事で知った篠原演芸場で2024年6月9~11日に上演されたBRATS×新風PROJECTの「BRATS版大江戸喧嘩花」
千年の祈り以来15年ぶりの大衆演劇+演芸場は初体験だったから、文化そのものも体験したいと意気込んで2日間3公演観てきた


■チケット入手方法

今回はカルテットオンラインというシステムを利用した事前予約制(ゆっくん出演回のみFC抽選あり&当日券もありました)
システムの申込フォームを入力して予約、振込等の案内メールがくるので指定の振込先へチケット代を振り込む
振込が確認できると入金確認と座席連絡のメールがくる
当日受付でメール画面を見せて実券を受取るという感じだった

1日目座席ダブルブッキングにより3列目上手から5列目花道真横になったりして(私的にはラッキー)担当の方が1件1件対応されてるんだなぁと小さい劇団の公演とかに通っていた時の事を思い出したりした


<追記>
今回は大衆演劇版とBRATS版合わせて5日間の企画公演だったので上記の入手方法になっていたけど、通常の月毎の公演は電話で予約が可能
各月にのる劇団さんの情報と共にHPにスケジュールが出るので行きたい日を決めて、座る席を選びたい人は座席表を見ながら電話するのが◎
わからない場合はどのような感じで観たいか等を伝えると空いてる席からおすすめしてくれる

■篠原演芸場 

十条駅から徒歩3分ほどにある1階146席(+2階席含めると200席ほど)ほとんどが座椅子席で壁側と後ろ3列が椅子席、花道の下手側が桟敷席という作りの演芸場
おにぎりが名物の売店が中にあって飲んだり食べたりしながら観劇できる
(バナナジュースもおすすめ)

2階の休憩スペース(?)みたいなところに自動販売機あり
お手洗いは3つくらいしかないので、休憩時間は長蛇の列に…

<東京の主な大衆演劇の演芸場>
立川けやき座 180席
浅草木馬館 206席(+自由席がでる場合有)

他の主な演芸場に比べてもキャパが小さい………
1番後ろの列の椅子席は絶妙に廊下というか通路に出てるので、
客席通路から舞台へ上がる役者さんたちが真横で待機しているのが普通に見えちゃったりした
<追記>
通常公演は列数が少なくなり後ろの扉が閉まるので見えませんでした

■当日の流れ

開演1時間前から開場
一幕がお芝居、二幕が舞踊ショーという構成
お芝居の途中で10分休憩
お芝居と舞踊ショーの間に口上挨拶&物販を含めた休憩があり計3時間半程

□劇場内での過ごし方

開場すると入口でチケットをもぎってもらって入場
篠原演芸場は靴を脱ぐタイプの劇場なので脱ぎ履きしやすい靴で行くのがいいと思います(入り口狭いので)脱いだら靴を靴箱に入れて入ります(靴箱がいっぱいになるとビニール袋が渡されてた)

劇場内は飲食がOKなので売店で買って席で食べながら過ごしたりできる
おにぎりは昆布・鮭・たらこ・釜飯・唐揚げとか色々ある。おいなりさんもある🍙
季節やタイミングによってお新香ややきそばがあるときもある。スナックからあげ(からあげ棒)とか普通のお菓子とかもあるし、飲み物はペットボトル、コーヒーとかバナナジュースからアルコール類もある
支払いは現金のみでこまかいのがある方がベター

席はほとんどが座椅子席で体育座りなどの態勢で座る事になるので、服装はズボンか足が覆える長さのスカートが個人的にはおすすめ

 ▶一幕 お芝居

初っ端から飛び蹴りが繰り出されてステゴロから始まる迫力ある演目
「火事と喧嘩は江戸の華」と人情熱く喧嘩っ早い火消しと力士たちとの喧嘩のお話

『 大江戸喧嘩花 』 脚本 渡辺和徳
―――あらすじ―――
ある日起こった江戸の火事——
街を守るはずの火消したちが、 喧嘩に出ていたそのために、 町には大きな犠牲が出た。 め組の頭・辰五郎は、火消したちに 「今後一切、喧嘩をするな」と言いつける。 だが火事からひと月後
—— め組と力士たちの間に新たな喧嘩の火花が散る。
火事と喧嘩は江戸の華。 「め組の喧嘩」を2つの視点から描く、 新作狂言!!

新風プロジェクト 公式Xより

力士目線の【大衆演劇版】を2024/6/7-8、火消し目線の【BRATS版】を2024/6/9ー11に公演
大衆演劇版は予定が合わなくて観に行けなかったのが残念すぎる、、

火消したちの意地とプライドの表現が役どころによって全く違くてそれぞれの心情がグッときた
個人的には座長の桃太郎さん演じる辰五郎の纏を踏みつけられたあとの表情が忘れられない
怒りが身体の中で渦巻いてるけど、自ら立てた(火事の犠牲になった)長次郎への誓いにグッとこらえてるような理性の線ギリギリの凄みというか何て表現したら…(語彙力)

暁人さん演じる藤松の憤りと悲しみが感じられる怒りも辰五郎との立場の違いも出てて長次郎へのそれぞれの思いが見えて良かった、、

ラストの大立ち回りはBRATSさんの強みのシーンっぽくて、飛び蹴りタックルプロレス技なんでもありの花道も客席通路も全部使っての大乱闘
迫力あり過ぎたし、あちこちで1対1だったり1対2の喧嘩がおきてるから目が足りない足りない

ところどころに見得を切るところ、拍手できるタイミングが作られてて、こちら側もわぁわぁパチパチ楽しかった!拍手したいタイプだからこの文化肌に合いすぎて本当に楽しかった!!

途中梯子を横にして二人乗せてみんなで持ち上げて、梯子の上の二人が低い姿勢でにらみ合う場面があってそれがめちゃくちゃ良かった!ねぶたが思い浮かんだ私。喧嘩ってお祭り騒ぎじゃんってなってた華
1回目は花道真横で舞台が頭の上にある状態だから迫力なんてもんじゃなかった
大乱闘の中に自分もいるみたいな状態で役者さんが顔の前に倒れこんできたりしてなかなか無い体験だった

ステゴロの時ツケや和太鼓で音が表現されてるのもにぎやかな感じとか緊張感の演出になっててめちゃ良かったな

最後は喧嘩相手の力士側の事情もわかりどちらにも深い悲しみとやるせなさがあるとわかって涙……

見応えがありすぎた…!!

ゆっくん(長次郎)は冒頭で火消しVS力士の元になる火事の一件で犠牲になってしまう役どころ
1回目の時は葵翔太郎さんがやられてた役で二人の違いも観れてよかった

翔太郎さんは若い衆の筆頭みたいな感じで若さ故の無謀さみたいなのが感じられて
ゆっくんは先頭切って突っ込んでく喧嘩っ早さもあるけど若い衆たちの良い兄ィって感じ
自分の責任だからと女の子を助けに火事に突っ込んで行くところは
翔太郎さんは「あぁ…戻ってこないやつだ……」って胸がぎゅっとなって
ゆっくんは「もしかしたら、もしかしたら女の子助けて戻ってくるかも……」って思わされて切なかった
全体からみると登場シーンは少なかったけどWキャスト見れてよかった!

初っ端喧嘩の開始は長次郎からで、ゆっくん相手のセリフが言い終わらない内から飛び蹴りかましてて「え、早!!w」って笑った
さらに昼公演より夜公演の方がさらに早くてまた笑った

しかしオペラ無しでこんなに表情がみれるの最高環境だったな!

 ▶舞踊ショー前休憩

休憩時間に口上挨拶があって、翔太郎さん・獅子丸さん・暁人さんが出てきてその後桃太郎さんが出てきてご挨拶してくれる、流れなんだけど、だけど!

2日目の夜公演、声帯を探しながら入場してくる桃太郎さん(連日の公演でお声が嗄れ気味(しかしそれもまた渋くて良かった))と反対側からスタスタとゆっくんが…!!
無言で入ってくるから「!!?」ってなった。しかも長髪に黒の着流し姿、、、
喉を休めて欲しいと口上挨拶を代わりにきたゆっくん、優しいし桃さんの事好きなんだなと思うなど(ゆっくんも他舞台公演期間中の休演日だった)
そんでもってマイクをもったらめっちゃ話してくれる…!
桃さんBRATSさんとの関係や舞台上にいらっしゃる翔太郎さんと獅子丸さんとの関係(生まれた時から知ってて~(翔太郎さん)とか獅子丸さんの事は翔って呼んでてとか)、初めましての暁人さんとのやり取り(暁人さんのところはお父さんと縁があるそう)とかしっかり、でもゆっくん独特のペースでいっぱい話してくれた
今までFC配信以外ではカテコくらいしか素で話すとこ見ることなくて、カテコだと結構さらっと短めって感じだったから新鮮だった

口上挨拶が終わると物販タイムが始まる
物販時間があるのはきいてたけどまさか客席で劇団員の方による手売りとは思わなかった(客席で手を上げると来てくださる)
1日目は結構ゆったりで皆さんお目当ての方のところへ行ったり呼んだりして少しお話したり購入して握手してる方もいた
1日目は益川さんからDVDを買ったんだけど、2日目夜公演は口上挨拶にでてきたゆっくんが自ら物販もやる宣言…!!
劇団朱雀ではお兄さんの太一さんが物販担当らしく、非常に珍しいとのこと…!ありがたやー!!舞台上からお手渡しということで途端に通路に出来上がる長蛇の列(もちろん並びました)
DVDの在庫が既にあまりなく、買おうと思ってた「森の石松」が残り3枚になったところで突如始まるじゃんけん大会。南さんとじゃんけんして、私勝ちました!(最近ハンステ見てその時のじゃんけんの解説がとっさに浮かんでグー出して勝った笑)

順番がきて3段くらいの段差を挟んでゆっくんがいて、商品とお会計はその横にいる熊倉さんという私得すぎる組み合わせで…!熊倉さんも笑顔が素敵で眩しいのですよ…!笑顔でDVD渡されて(*´v`*)ってなって席戻った

長蛇の列だったから途中から渡す時以外顔あげてぼーっとしててかわいかった(飽きちゃったのかなーって言ってる方もいてわらった)

列が終わり物販の締めにゆっくん一言
「みんなそんな買わなくていいのにぃ」(笑)


 ▶二幕 舞踊ショー

あの、私、レビューが大好きなんですよ
舞踊ショーは終始テンション爆上がりでめっっっちゃめちゃ楽しかった!!!細かい記憶は全く無い!!楽しすぎて!!!

※日程ごちゃまぜで叫んでるだけです※

全日程一曲目袴に般若(?)の半面をつけたBRATSのみなさん
舞踊ショーやるの初めてって嘘ですよね…⁇
かぁっこいいぃ…!!!!!

大衆演劇の舞踊ショーは伝統×流行というか古典×モダンみたいな
他には無い独自の文化って感じで、今までの流れを大切にしつつ挑戦的な感じがすごくいい

以下気になりすぎた方々

― 中村市之丞さん ―
出てきた瞬間和装トート!!って叫んだ、心の中で
銀髪ロングの爆イケビジュが挑発的に踊ってるの最高なんですが???
二日目は兄弟で金髪(茶髪?)で出てきて踊っていて、それがもうめちゃくちゃ楽しそうに踊られてて見てるこちらもめちゃ楽しかった!
入りの時幕がうまくしまってなくて上手から下手に走り抜けるのが見えちゃって、出てきた後「走ってるの見えた?」って客席にジェスチャーで聞いて笑ってて可愛すぎた
女形がめちゃ美しいと聞いたので、どこかで観に行きたい…!

―三咲暁人さん―
非常にささりまして候
お芝居は火消し姿だったから、1日目女形で登場されたときギャップに打たれた
花道真横だったから、さささっと通って行く時ふわっといい匂いしたし、激マブでもう表情が最高過ぎて目が離せない
二日間ともあったお面芸(?)が本当にすごくて、つぎつぎ出てきて動きが綺麗、拍手喝采
火消しの時にも鳶口をくるくる投げてて、それ磁石とか入ってます?ってくらい綺麗に手に落ちてくるからずっと見ちゃってたんだけど、刀や扇子も同様ですごいしか出てこない(語彙力問題)
そしてとにかくとにかく見せてくれる表情が良い…!!
座長公演観に行きたい!

―獅子丸さん―
見せ方魅せ方上手すぎやしませんか…!!?
フード付きの和服でK-POPでの踊り
フードかぶりながら舌ペロしたり客席の沸かせ方わかりすぎている…!沸いた、めちゃくちゃ沸いた!視線の使い方が上手い!そして華がすごい!!
客席の視線をグッと引き寄せる大胆さ…めっちゃ良かった…

―安田桃太郎さん―
棒舞も和太鼓もかっこよかった……
佇まいが渋くて厳かな空気にため息でちゃう
ソロ本当に初めてなんですか…?本当に…?
食い入るように見入ってました
舞踊ショーは普段はやっていないらしいんですが、また見れる機会があるといいな!

―早乙女友貴さん―
ゆっくんターン沸きすぎて本当に細かいところの記憶が全くない、、
夜公演口上挨拶の時の格好から1曲目は昼公演と一緒だと思ったらまさかの衣装チェンジ…!おおぉぉい!!
黒髪ロングから青髪(黒?)のショートで着流しも違う…!
左手は袖を通さずに胸元から出して傘持って、、
歩いてるだけで様になりすぎる…とにかく所作が綺麗で特に手の使い方(?)所作(?)が本当に好き、、そして視線の使い方を知り尽くしてる感じが最高です…お顔が動いた後に視線がスっと動いて全体タメ……良すぎ……
全体の力強さと細かいところの繊細さが同居してるの稀有すぎる……
さらにさ、花道からメインステージに戻ったところで(たぶん)いきなりの""片手側転""!!!!!!!( ゚Д゚)ハァァァァアアア!!!!????着流しであんなに綺麗にまわれるもんです?????(あなた今日休演日よ!??)大好き!!!全部持ってかれた!!
群舞もすごい楽しそうで見てるこちらもとても楽しかった!
夜公演ちょっと手元がゆるくて(?)扇子も棒も落としてて、落とした時に扇子は「………(落ちた)」って感じでしばらく扇子見つめてて
棒を落とした時は「あーーー落とした!もうヤダ!」って感じで上向いてて愛嬌がすごい、ごいすーよ、会場も温かい空気に包まれてたね
でも最後はめちゃくちゃカッコよく決めてしっかり全部掴んでいくの最高


ニュアンスと語彙力の無い言葉しか出てこない
あと目下私の課題はどう記憶を保つか、ですね

舞踊ショーは次から次へと大量の華華華で
アドレナリンどばどばだった
大衆演劇ハマりそう、、、

 ▶最後

お芝居の時の衣装に戻り、最後の締めくくり
カテコでは挨拶の他に大入りの日はポケットティッシュを配るらしく二日間とも配られた
ステージ上から豆まきのごとく撒かれて宙を舞うポケットティッシュ笑
一日目頭上を飛んで遠くに落ちるティッシュを見てたら視線を感じて、顔を上げたらステージ上の市之丞さんから真っすぐ視線が向けられてて「???」ってなってたら手裏剣のようにティッシュを投げられてすごいスピードでポケットティッシュが胸に飛び込んできてわらった
こんな確定ファンサ(?)受けると思わなかったよー!ありがとうございます!
二日目は位置的に全然取れなかったんだけど、花道でティッシュを投げるゆっくんに手を伸ばす人が多くて鯉のエサやり状態をにこにこ眺めてた

最後の最後までめちゃくちゃ楽しくて満足感がすごい
独自の文化でまた新しい世界だった

昼公演お隣のお姉さまがハンチョウされてて
休憩中にお話いろいろ聞かせていただいてそれも楽しかった!
皆さん優しくてお客さんも含めていいところだなと思った

色々公演チェックして、また行きたいと思う所存

はーーーーー楽しかった!!!

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