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『野球バカ』より”野球人”を育てる。vol.2

今回は「野球バカ」より”野球人”を育てる為に、
普段どういった事を選手や生徒に伝えているかを具体的に書いています。
前回のnoteより深掘りして書いていますので是非、ご覧になって頂きたいと思っております。

前回のnoteをご覧になられていない方は
こちらから、ご覧になれますので是非!
↓↓↓

今回は道具について話していきます。

それではどうぞ!

【野球道具】

私はよく、選手や生徒の道具チェックをしています。
↑やらしい人間ですね(笑)

しかし、これにはちゃんとした理由があります。

・手入れをしているか
型崩れしていないか
修理しないといけない部分はないか

当たり前の事ですが、野球をやるのであれば道具は必ず必要です。

・グローブ
・バット
・スパイク
・バッティング手袋
・ヘルメット

他にもいっぱいありますが、
自分の道具だと代表的な道具はこのあたりでしょう。

そこで!

プロではない選手が、プロ野球選手のように自分の好きなメーカーと
スポンサー契約を交わし、道具提供をして貰える事が出来るでしょうか?

はい、答えはNOですよね。

小学はもちろん、中学生も高校生も基本的には親御さんに買ってもらう事が多いでしょう。

私の場合であれば、両親と祖母から買ってもらいました。

私は昔から野球道具が大好きな子供でした。

甲子園で活躍している選手やプロ野球選手の道具を見て、
「俺もあんな道具が欲しい」とよく両親に言っていました。
↑金の掛かる子供ですね(笑)

そんな両親は僕に・・・

・「ホームランを打ったら買ってあげる」
・「優勝したら買ってあげる」
・「○日間○○が継続できれば買ってあげる」

このように、
何らかの目標を与えられ、達成すれば買ってもらえるという感じでした。

道具が欲しいが為に一生懸命、練習していたのを思い出します。

今思えば、色々な成功体験が出来て良かったと思います。

野球以外では、
誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントで買ってもらいました。
オモチャやゲームが欲しいと言った覚えはなく、
野球道具を買ってもらった記憶しかありません。

それぐらい野球道具が大好きな子供でした(笑)

しかし、私がこれまで携わってきた選手や生徒の中には・・・

・「使えたら何でもいい」
・「親が選んだ物を使っている」
・「別にこだわりがない」

そのよに答える子供も少なくありません。←僕とは違い親孝行な子です(笑)

現代は、
私が現役の頃よりも野球道具が高くなっています。

余談ではありますが、
私の知人で某有名メーカー会社に勤めており、
主にプロ野球を担当している方がおられます。

その方に、
野球道具が値上がりした理由をお聞きしました。

「現代は以前より、品質の良い物を選ぶ傾向がある。
それによって仕入れ値が上がる=必然的に販売価格が上がる」

そのように仰いました。

グローブやスパイクの皮が以前と違って良くなっているのは確かです。

私が現役の頃と比べて、
スポーツ店の店頭で並んでる既製品の値段が上がっている事も事実です。

一昔前のオーダー品かと思うくらいの値段です。

"安物買いの銭失い"という言葉がありますが
現代はその傾向が強いのでしょうか。

今のご時世からすると、
安くて良い物はなかなか難しいかも知れません。

なので尚更、道具を買ってもらった事に感謝して
1日でも長く使えるように使ったら必ず手入れをする選手になってほしいのです。

野球人(人)として物を粗末にしないように。

【技術を研く前に道具を磨け】

道具にこだわりを持ったり、高価な道具を使う事は決して、
悪い事ではありません。

何を使おうと選手の勝手です。
(道具だけでは野球は上手くなりません)

悪いことは、手入れをしない事なのです。

私は小学生の頃から監督やコーチに道具の大切さを学びました。

技術よりも当たり前の事・誰でも出来る事が出来ていないと
必ず注意を受けてきました。

道具を手入れせずにグラウンドへ行けば、
「手入れしてから来い」と怒られ、自宅に帰された選手もいました(笑)

小・中の頃はそんな環境で野球をやっていたので、
道具を磨く事は習慣になっていきました。

私は誰かに言われる事もなく、
家に帰ったらすぐに道具を磨く事から始まります。

帰宅

〜道具の手入れ〜
・グローブ磨き
・スパイク磨き
・バット拭き
・ヘルメット拭き
・バッティング手袋の陰干し

風呂

ご飯

好きな事をしている時間

就寝

いつもこれがルーティンになっていました。

【なぜ、道具を手入れするのか】

道具ごとに解説していきます。

〜グローブ〜
・紐は切れていなか
・どこか破れていないか

〜スパイク〜
・歯は減っていないか
・どこか穴は開いていないか
・紐は切れていないか

〜バット〜
・グリップテープが擦れて金属部分が見えていないか
・ヒビや割れてる部分はないか

〜ヘルメット〜
・ヒビや割れてる部分はないか
・マークは剥がれていないか

〜バッティング手袋〜
・破れていないか
・マジックテープは緩くなっていないか

このように手入れとは、ただ単に道具をキレイに磨く事だけではなく、
状態の確認も一緒に行わないといけません。

野球を行う前に、しっかり使えるかどうかです。

グローブの紐が切れていればプレーに影響する事は当然ですよね。

私の印象として最近ではチームの指導者も親御さんも技術的な事を口にする傾向が多いように感じます。

確かに技術も当然なのは分かりますが、
先ずは技術的な事よりも基本的な事(誰でも出来る事)を伝えていかないといけません。

誰でも出来る事が出来ないと技術なんか到底身につく事はありません。

  • 知ってる

  • 出来る

  • やってる

この3つの事が、選手や生徒を指導・教育していく上で、
非常に大切な事だと私は実感しています。

例えば、道具を大切にする事に関して例をあげると

  • 道具を磨かないといけない事←知ってる

  • 誰でも出来る事でしょうか←出来る

  • 継続していますか←やっている

逆に、

  • 知ってる事なのに→やらない

  • 誰でも出来ることなのに→出来ない

  • 継続しないといけないのに→やっていない

このように、後者のような選手や生徒に技術指導をしても
果たして成長するでしょうか。

技術を磨いていこうとすれば、もっと大変です。

基本練習を継続して行うことで、応用が出来るようになり、
応用が出来るようになってやっと、結果に表れるのです。

一人でも多くの選手が、
技術(野球バカ)を研くの前に道具(野球人)を磨ける選手に
なってほしいと願っています。

今回も最後までご覧になって頂き、
ありがとうございました。

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