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【書評&まとめ】確立思考の戦略論

一言で表すと!

「戦略は確立で決まっており、確率は操作できる」です。

この本を買う時に思ったことは、

❶まず値段が高い
❷分厚すぎて読了できなそう
❸数学チックな感じで難しそう

という印象でした。ぶっちゃけて言うと正直難しそうだな~というイメージがかなり強くありました。あくまでも読む前の購入段階でのイメージです!笑

では実際に読んでみてどうだったのか?

めちゃくちゃ勉強になりました。資本主義の基本的な考え方や、市場構造の本質が分かります。売上を伸ばす方法が具体的に書かれており、自分の仕事にフレームワークごと落とし込むことができます。

著者の森岡毅さんの過去の作品を読んでいたこともあり、バリバリ文系の僕でも読破できました。上記3つのイメージは読み終わるころには完全に払しょくされていました。❶値段は高いですが、高いだけの価値はありましたし、❷分厚くてもどんどんのめりこんでいきました。❸難しい数式がたくさん出てきますが、これは根拠を示すために載せている補足資料だったので、遠慮なく読み飛ばしました!笑


具体的な内容

・資本主義の本質は「人間の欲望」である。

・市場構造を理解⇒成功確率の高い戦略を選べる

・市場構造の基本はプレファレンス(消費者の好み)⇒プレファレンスを制することが何より大事

スライド1

・経営資源は限られており、プレファレンスに集中させる

・ブランドエクイティは全てに優先してプレファレンスを支配する最重要項目

スライド2

・戦略はゴールから逆算して考える

・数学は世の中の「本質」を見極めて理解するための欠かせない道具

・感情に流されず、合理的に準備して精神的に戦うべき

まとめ

この本はどう戦うかの前に、どこで戦うかを正しく見極めるために「数学」と「確率」を使うことの大切さを教えてくれます。

この本を読み終え、改めて考えたことがあります。僕が働く会社では、自分が戦う市場構造を理解して、ゴールから逆算して戦略を立てている人は意外と少ない気がしています。どうやって戦うかの「戦術」ばかりを気にしている人たちが多い。かく言う僕もそうでした。自分の担当先の売上をどうやって伸ばすか目先の「戦術」ばかりを追いかけていました。「戦略」がないので、仮に「戦術」を突き詰めて予算達成できても再現性がないのです。戦術が変われば戦い方が毎回変わることになります。

森岡毅さんの著書を読むことでマーケティング思考・戦略思考の大切さに気付くことができました。営業マンとしてもっと早く勉強しておくべきだったと反省しています。しかし、過去をどれだけ悔やんでも何一つ変わりません。今すぐ行動したものだけに未来を変えられる権利があります。マーケティングの勉強をきっかけにして、これからは再現性が高く、勝つ確率の高い戦略を立てて実行していきます。

この本や他の森岡毅さんの著書で、少しでも多くの人がマーケティングの素晴らしさを知って頂ければ幸いです。


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