見出し画像

役に立たないもの

それは”役に立たない”かもしれない。

例えば、詩。
それを読んだり、書いたりしたところで、スキルが身につくわけでもなければ、知識が増えるわけでもない。

生産性を上げるものでもないし、効率を上げるものでもない。

でも果たして、それは必要のないものだろうか?
そう考えることがある。

例えば、お香。
それを部屋に焚いても、痩せるわけではないし、健康になるわけでもない。

リラックスすることで、間接的に良いことがあるかもしれない。
けれど、即効性や直接的な作用があるわけではない。

”意味はない”かもしれないけれど、無駄でもない。
わたしの日常を豊かにする、生活には欠かせないものだ。

そんなものが軽視されているように感じることがある。

そしてふと考える。
わたしはただ存在しているだけで、よかったのではないだろうか?

誰かの役に立たなくても、感謝されなくても、生産性を上げなくても、
ただ生きているだけで、よいはずだったのに。

時間の流れが速すぎるこの時代において、
そんな当たり前のことを意識する瞬間があっただろうか。

わたしは存在しているだけで、大正解。
誰かの役に立っていなくても、仕事で失敗をしても、お魚を焦がしてしまっても、お布団から出られない日があっても。

きっと、大丈夫。
もう、がんばらなくて、大丈夫。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?