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スペインの洗礼に翻弄される7月- その1

本当は毎日日記感覚で、少しずつでも更新していく予定だった。ところが、あまりにもトラブルが続いて、精神的に疲弊してしまったのだ。

これがいわゆる【スペインの洗礼】というやつだ。到着してから1か月も経たないうちに、様々なトラブルが発生した。少し落ち着いた段階で振り返ってみると、笑い話(ネタ)になってくる、スペインのカオスな日常。今はワーホリで滞在しているだけだから、居住している人とは大変さのレベルが違うのは(頭では)わかっているつもりです。でも、自分の記録としても少し振り返ってみようと思う(笑)

洗礼その1:天井から水が大量に降ってくる

すべてはここから始まった

7月後半のとある暑い土曜日。ルームメイトのAちゃんは夏休みに入り、金曜の夜から実家のあるマドリードに帰省していた。

Aちゃんとはとても仲良くやっていて、これ以上ない素敵なルームメイト(清潔!静か!やさしい!)なのだけれど、やはりシェア生活というのは、気を遣う。なので、久しぶりに1人で家にいられるのはラッキー!と思っていたのだが・・・

美味しいご飯

土曜日は、近所で恋人とランチをしていた。老舗感のあるレストランで、ローカルの人しか入れなさそうな雰囲気。安くて、おいしい、地元の人に愛される場所だ。大満足で家に帰ってくると、何やら張り紙が・・・・

水周りで何か問題があるみたい。102にピンポンしてちょうだい!よろしく〜

すべてのカオスはここから始まるのである。(スペインあるあるなのかもしれないけれど、赤の太ペンでいろいろ書いてくる。これ、本当にけっこう精神的にくるので、せめて青とかにしてほしいな。)

最初、意味がわからなくて絶句した。「水の問題って何?」って感じ。そして恐る恐る家の中に入ってみる。キッチン&洗濯機はとりあえず、問題なさそう。問題はバスルームだ。

なぜかバスルームのタイルが水浸し。そして、壁に取り付けあるカゴ(吸盤で貼るタイプ)が落下した模様。ルームメイトのビンが砕けていた。そして、肝心な水は出ない。断水か?

プチパニックに陥った。何が起こったのか全くわからない。

とりあえず、下の階の人が怒ってるっぽかったので行ってみる。まずご近所さん知らないし、今住んでいるのがちょっとグレー(後半に詳細記載。これがまたカオス)だし、あまり気は進まないけれど、行くしかない。

こういう時に、うまく対応できない(動けない)タイプの内向型なので、話すのは恋人です(ありがとう)。どうやら、うちの部屋から大量に水漏れして、下の階まで水が落ちてきたそう。しかも、”滴る”ではなく、かなりたくさんの水が。実際、動画を撮っていたようで見せてくれたけど、まあ確かにけっこうひどい。で、うちの水の元栓を閉めたら水が止まったのだとか。

私外出してて、洗濯機も、食洗器も、シャワーも、トイレも、何も水使っていないのに、水漏れするわけなくない???
しかもうちのバスルームの壁も濡れてたんだから、うちの問題じゃないかも???築100年とか多分余裕で超えているから、水道管破裂したのか??

とりあえず、ルームメイトに電話かけて、状況説明。住宅保険?の人に電話してくれるとのこと。だけど、その日はもう断水しているので避難。まあスペインだし、きっと業者は土日は来てくれないよねと思い、日曜日はビーチに強制連行される。

強制連行された行先は、Sitges 

”業者”到着して点検するも・・・

あくる月曜。業者がきてくれることになった。恋人は仕事だし、ルームメイトは不在だし、仕組みがわからなさすぎたので、とりあえずお友達のPにきてもらうことに。

ちょっと感じ悪い&滑舌の悪いおじさんが登場。もろもろ点検を行う。この人がどれくらいプロフェッショナルなのか、まったくわからない。(スペインでは、大家さんの友達とかが”業者”としてくるケースもあるらしい)けれど、一応見てくれているっぽい。いろいろ流してみたけれど、うちの中に水漏れの原因はなさそうとのこと。

まったく意味わからないけれど、とりあえず水は戻ってきた。長時間外出するときは、水の元栓を閉めればよいらしい。(全然おじさんの言っている意味わからなくて、Pに教えてもらった)毎回、脚立のいちばん上まで登るのはめんどくさいけど、これで解決するなら良いと思った。

しかし、そんなにうまくいかないのがスペインである。

翌日、また下の住人からメッセージが届く。

「ごめんだけど、また水漏れしてる。こないだみたいに大量じゃないけど、水滴が落ちてくるから、あとでちょっと見にきて。」

戦いはまだまだ続くのである。次回に続く。

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