手取り14万の会社員が「もしアドラーが上司だったら」を読んでみると、、
本作は主人公・リョウ君に対して共感できるスラスラと読めるストーリーになっていました。仕事だけではなく、実際の生活の色々な場面で使える実用的な考え方を習う事が出来ました。
人間関係に対して悩む時、人は総じて「課題の分離」を出来てないという表現は核心を突いていると思います。
社会や集団、チームで自身が正しいと信頼すること、自身がやるべきと思うことを行い、後は周りにどう見られようとそれに関しては他人の課題、という考え方は生きていく上で非常に大切ではないかと感じる事が出来ました。
私は会社員で、総務で主に備品の発注などをしていました。しかし毎日地味な作業の繰り返しで正直やる気が出てきませんでした。
給料もわずか
しかしそれは結局、
「自分が行動してなかったから」
と本書を通して気づかされました。
私も、家族との時間や、仲の良い友人やそれほど仲の良くない友人、知人との時間、仕事の時間、趣味の時間などの色々な場面で色々な選択肢を考える事があるが、自身が正しいと信じる事は何か、集団や社会の道理に合う事は何かを基準にし行動し、後にどう思われても気にする事ないと割り切って考えるようにしたいと感じました。
上記に書いた考え方を突き通すには、自己肯定感の強い人ではないと難しいと思われる。自身を普段から受け入れる事ができるか?(=根拠なく自身の存在価値を認める事ができているか?)という箇所は、前に私が学んだ事があるマザーズコーチを思い出させます。
マザーズコーチは、子供の自己肯定感を高めるために「行為承認」ではなく「存在承認」をする事が重要であると学んだが、まさに「アドラー心理学」で述べている自己受容はマザーズコーチの存在承認と同じであると感じました。
余談であるが、「アドラー心理学」では「やりたいけどできない」=「人生の嘘」と書いているが、それはただ単に「やりたくない」という事。
よって「痩せたいけど食べたい」というのは嘘で単に「食べたい」だけ。人は意識と無意識が葛藤する事はない。
これを「アドラー心理学」では「全体論」との記述されていたが、なかなかに手厳しいでしょう。
しかし、「アドラー心理学」の考え方はシンプルで、自身の悩みや日々の課題を優先付けして、本当に何をしたいのかやりたいのかをすっきりと見せてくれると感じました。
悩みの絶えない方、何となく毎日がつまらない方は一度読んでみると良いかと思います。
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