バスケで多い「ジャンパー膝」の原因と治療で意識すること

大腿四頭筋は、ジャンプする時に短縮性収縮、着地時に伸張性収縮を行うことから、 ジャンプする時より着地する時の方がより大きな機械的負荷が膝蓋骨にかかる。このように負荷の大きな伸張性収縮時には、傷害に到る大きな張力による負荷が繰り返し加わることがある。 ジャンパー膝と関連している身体的特徴は次の通り。
・良くない健康状態(体重過多)
・大腿四頭筋とハムストリングの弱さ
・大臀筋の弱さ
・股関節の屈筋・大腿四頭筋・ハムストリング・足関節の可動性と柔軟性の欠如
など。

リハビリテーション

(1) 炎症の軽減
(2) 疼痛の軽減
(3) コラーゲン線維の修復と再構成の促進
(4) 今後プレーに安全に復帰するための関節可動域、筋力、安定性、柔軟性の回復を目的にすべき。

ジャンパー膝の治療

以下のことを考慮しておくべき。
・膝を保護し、負担と疼痛を軽減するために膝蓋骨ストラップなどの装具を使用。
・さらなる組織の損傷を予防するため適度に休養をとる。
・疼痛と血流量を軽減 (皮下出血を軽減) させるために氷 (アイシング) を使用する。
・他動的と自動的な動きを活用し、 膝関節の関節可動域を回復させる。
・脊柱起立筋、ハムストリング、股関節・足関節コアの筋肉を含め、筋力を回復させる
・関節の可動性と柔軟性を回復させる。対象部位は股関節(特に股関節の屈曲とハムストリング)、膝関節、足関節を含む。
・下肢全体を含め、関節の固有受容感覚を回復させる。


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