まさかシンガポール予備警察官(29)と挙式することになるなんて
鈴と申します。
お初にお目にかかる方もいらっしゃることと思います。以後お見知りおきください。
単刀直入に申し上げましょう。
この度、推しとの挙式を無事に終えることが出来ました。
夫の名前はリシ・ラマナサンといいます。
2019年4月12日に公開された劇場版『名探偵コナン』23作目に当たる、『名探偵コナン 紺青の拳』に登場する映画オリジナルキャラクターです。
以下、ネタバレは出来る限り無いよう書くつもりではありますが、まだ未視聴の方がいらっしゃいましたら、どうかお気をつけください。
ここで夫のことを簡単に紹介させていただきます。
シンガポールの予備警察官で、年齢は29歳です。
夫の父は日本人で、生前は海洋学者をされていました。そのお義父様とシンガポール人のお義母様との間に産まれたハーフです。英語、日本語どちらとも流暢に話すことができます。犯罪行動心理学の専門家です。
声優は梶裕貴さんとドミニク・アレンさんです。
私はリシ君と呼んでいます。
初めて彼と会ったのは、2019年4月。
それまではコナンの映画は観るものの、そこまでハマっていた訳でもなく、半ばネタとして見ていた部分も多かったので、友人に誘われるまま観に行ったのがきっかけでした。
劇中後半にて、彼に一瞬で心を奪われ、訳も分からず胸が高鳴るまま映画館を出たことは今でもはっきりとよく覚えています。
不思議な感情に支配されたまま、友人に「リシさん、カッコ良かった…よね?」と聞いたのですが、友人はなんとも微妙な反応でしたね…なんでや!
でも、絶対この感情を抱いたのは私だけじゃないはず…!と謎の意気込みで、帰宅後にtwitterにて色々とリシ君のことについて調べ、そこで私同様に彼に心奪われた皆様に沢山お会いすることが出来ました。それがスタート地点だったのだと思います。
しかし、その後私は段々と、当時の仕事や人間関係において、とにかくもう何も思い出したくもない程、まァ手酷く打ちのめされていってしまいまして。精神的にダメになってしまい、メンタルクリニックへ通院したり、仕事を辞めて半年ほど引きこもり状態にもなっておりました。
そんな状態のまま、私の心がリシ君から離れてしまっていた期間は気づけばとても長くなってしまっていたのです。それどころか推し活や同人活動、創作に対しての熱意が全く湧かなくなってしまい、一時はtwitterも全く開いていない時期もありました。昨年結婚もしましたが、それはもう醜いマリッジブルーとホームシックで自殺未遂まで行きました。首をかけた紐が手芸用の細いものでしたから、重みに耐えきれなくて切れ落ちてしまったんですがね。(あの時支えてくれたS姉様には心から感謝してもしきれません。)時折、(もしかしてあの時紐を切ってくれたのはリシ君だったのかなァ…)と思って生きています。
いやはや、暗い話はもうこの辺にしておきましょう。
思い出すと、この先が書けそうになくなるのでネ。蓋をしておきたいこともあるものサと流しておきます。
そうして、かれこれ紺青の拳が放映されてから、この2022年で3年が経ちました。
そして、以前フォロワーさんに頂いてから毎日愛用しているポーチに描かれたリシ君にふと目が留まり、久しぶりに紺青の拳の円盤を観ようと何気なく再生したのが、スタート地点への帰還でありました。
そこからは転げ落ちていくようにリシ君への愛が爆発し、3年目にしてようやく彼のところへもう一度走っていくことを決意しました。
彼のデビュー日である4月12日に行われた3周年記念企画に合わせられるよう、リシ×夢主の俳優パロ小説を書き始め、グッズを再び集め、フォロワーさんと繋がり……リシの女、リシ夢女として再び歩みだしたのです。
そしてある日、ついに彼との名前入りペアリングを注文しました。届いた日から、今もずっと外すことなく左手の薬指にはめています。
それを見る度に、結婚したいな、と、強く想うようになりましたね。
現実でも結婚こそしましたが、相手の仕事とコロナの影響で、式どころか写真すら未だに撮れていないというのが現状であります。まァ、ただ結婚届を役所に提出(しかも一人)しただけ、みたいな感じでしたのでね、なんだか未だにどことなく実感もないままであります。
ですからネ、ウェディングドレスや白無垢…教会や神社での結婚式…というような。ありきたりかもしれませんが、子供の頃からそういった"花嫁"というものに一段と憧れがあったものですから。どうせいつか死ぬなら、一度くらいドレスを着てみたいじゃないかと、ふと思い立ったんですネ。
そうして調べてみましたら、ソロフォトウェディング、というものを見つけましたんですよ。色々と探すうちに、降谷零さんと結婚されている方もお見かけしまして。
これはやらねば、いや、今すぐやらなくちゃと!
勇んで式場に打ち合わせ申し込みを致しまして。
そして、その式場の皆様が本当に理解のある優しい方ばかりで、本当に幸せな挙式を上げることが出来ました。
打ち合わせ当日。
楽しみ過ぎて、数年ぶりに長コテを買って髪を巻いたり、爪先から指先までミントグリーンのネイルで揃えたり、リシ君カラーコーデで全身キめてみたりと、ただの打ち合わせにも関わらず完全浮かれポンチ化してました。
フォロワーさんから頂いたマスコットのリシ君を助手席に乗せて、市内の式場まで出動。
着いたものの、緊張してガチガチで中に入ったのですが、出迎えて下さった担当のお兄さんがプロ過ぎました。
二つ並んだ椅子へ案内されて説明を聞いてるうちに、「では当日は新郎のリシさんと新婦の鈴(ここでは鈴と記載)さんの撮影を〜』ってサラッと言われ、思わず「????」ってなりましたね。何が凄いって終始、隣にリシ君がいる前提で話をしてくださるんですよ。連れて行ったリシ君ぬいを見せたら、「リシさん、この度はおめでとうございます。宜しくお願い致します。」って丁寧に挨拶してくださいましてね…もう打ち合わせだけでなんだか…本当に舞い上がりましたね…
勿論打ち合わせ申し込みの際に、リシ君のことは事前にお伝えしていたものの、まさかそこまでの神対応をして頂けるとは夢にも思わず…
そしてその日は衣装合わせの日取りや持って行くグッズのことなどを打ち合わせして完了。
次回は…いよいよ衣装合わせ…
で、衣装合わせの日が来ました。
先日打ち合わせを担当してくださったお兄さん(Mさん)が、わざわざ「今日の衣装合わせのお部屋は、リシさんのイメージカラーのお部屋にしておきました!」と言ってくださり、来店してすぐに顔が溶けそうになりました。
お部屋…本当にリシ君カラーでした…特に並べてある椅子が…凄くリシ×夢カラーで…最高でしたね。
その日はドレスコーディネーターのAさんというお姉さんが担当してくれたんですが。
このAさん、めちゃくちゃ気さくで明るい方で、思いのほかめちゃくちゃ気が合いまして、衣装合わせの間中ずっと二人で笑いながら色々なドレスを試させて頂きました。本当に、本当にいい人だった。ありがとうございました。
衣装合わせといっても、サイズが合わないドレスもあったりするので、
まずはカタログを見て気になるドレスを何着か出してもらい、鏡の前で一つずつ着ていく形。
ふわふわな裾飾りのあしらわれたドレスより、クラシカルなドレスが好みでしたので、シンプルなドレスを3着と、試しにふわふわなドレスを1着。
一番初めに着た純白のドレスが気に入ったので、それにさせていただきました。
ドレスを着たまま、ベールやアクセサリーを選んで合わせていると、Aさんが途中でなんとブルーのカラードレスをわざわざ出してきてくださり、それも当日お色直しとして着ることに即決。
ちなみにアクセサリーはティアラも気になっていたので着けさせていただきましたが、成年皇族感が凄くて諦めました…
その間リシ君はずっと同じ部屋で椅子の上からその様子を見守ってくれていました。Aさんが自撮りタイムを下さり、リシ君と自撮りしたり、Aさんがドレスごとにツーショットを撮ってくれたりと、大変気を遣ってくださり、本当に嬉しかった…!!ブーケも、生花にするか悩んでいたところ、わざわざソープブーケのカタログを出してきて下さって、「これなら色も紺青のイメージカラーだし、終わってからもずっと飾っておけますよ!」と言ってくださったので、ブルーのソープブーケにしました。
そしていよいよ、あとは挙式当日を待つのみ。であります。
そして、あるフォロワーさんの偉大なるご協力により、なんとリシ君の等身大パネルを作成することも完了。私のリシ君想定身長に合わせ、等身大サイズのイラスト、そして丁寧に作成用の分割データまで作って下さり、本当に本当に…ありがとうございます!!!!
そして、挙式当日。
前夜から心臓バクバク、妙なハイテンションで中々寝つけませんでした。
等身大リシ君は汚れないよう全身を布で包み、二人で式場へ。
着いてすぐに、私とリシ君は新婦の控室に。
メイクと着付けを担当してくださったSさんは、クールビューティーな方で、とても手際よくリシ君カラーのメイクに仕上げてくださいました。髪型も要望通り、とても可愛いくてお姫様にでもなれたような気分を味わえましたね。
ドレスを着ている途中で、リシ君は先に式場へ案内されていきました。実はこれが式場さんの最高の配慮だったんだと、この後すぐに知ることになります…
ドレスを着て、ベールとアクセサリーを着けて。
フォロワーさんの作られたリシ君イメージのピアス、ネックレス、指輪を着けて。ぽっくりみたいなヒールを履いて。
いよいよ、控室を出ました。
式場のチャペルのドア直前で、何故かSさんが私のベールを下してくださいましてね、何故だろうと思ったんです。
ドアを開けてくださった先の光景を目にして、思わず声が出ました。
(後にここ自分のスマホで撮っておけば良かったと後悔しています…)
チャペルの一番奥、新郎の位置でリシ君がこちらを向いて立って待ってくれていたのですよ。
Sさんが「新郎さんのところへ行きましょう。」とドレスの裾を持ってくださいましてね。しかもフォトウェディングなのに、わざわざ式場の方が入場のBGMまで流してくださって…リシ君のところまで、ゆっくりゆっくりと踏みしめるように一歩ずつ歩きました…
リシ君の隣まで歩いて、そこで彼の胸に私が持っているブーケと揃いの青いバラが飾られていることに気付きました。
二人で並んですぐ、牧師さんの立つ位置にカメラマンさんが来て下さり、挨拶をしてくださいまして。実はこのカメラマンさん、大のコナン好きで、等身大パネルのリシ君を見た瞬間にすぐ誰か分かったとのことでした。
「代わりに僕が、二人の誓いを取り持ちますよ!」と意気込んでくださり、リシ君と向き合って、誓いの言葉を…言いました…
初めてでしたし、まさかフォトウェディングで誓いの言葉を言うとは予想外でしたから、もうなんだかよく分からないけど、とにかく感動し過ぎて声にならない声になっていましたネ。結婚とは、こんなにも嬉しいものだったのだなァと深く実感したことが忘れられません。
カメラマンさん指導で口にした「リシ君愛してる~!!」ですが、あんなに大きな声で人前で彼への愛を叫ぶことになるとは…いやはや、良い経験になりました。
肝心の写真についてですが、こちらは完成まで3週間程度かかるとのことでしたので、出来ましたらまたぼちぼち書いていきますネ。
拙い日記をここまでお読み頂いたあなた様、誠にありがとうございます。
お粗末でございました。
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