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〜欧州遠征3日目〜part2

○パリマラソン
start5分くらい前になると自分のスタートエリアにいたランナーたちが係員にもっと前にいかせろ‼︎ スーパーエリートとの間にゲートがあったのでそこを開けて詰めさせろ‼︎みたいに言い出して揉めだす。笑
フランス語全く分からんけど絶対にそう言ってるとわかった。笑
結局start1分前くらいに仕切ってたゲートが開かれて、ほぼ最前列へ。
いよいよ夢の始まりが現実となることに高揚感が高まる☺️
8時15分。いざstart‼︎
5年前のシカゴマラソンに出た時、あまりの感激と興奮の中で初っ端からぶっ飛ばして痛い目にあったので、そうはならないようにと思いながらも普通に初っ端はキロ3:15くらいのスピードが出る。仕方ないと思いつつ、少しづつスピードを緩める。
まず凱旋門を背にしてシャンゼリゼ通りを突き進むとすぐにコンコルド広場へ。

コンコルド広場


ヨーロッパ特有の石畳が続く。
石畳を走るのはもちろん初めてで"これが終盤に足に響かないといいなと思いながらもいや、こんな素晴らしい場所を走れるのだから余計なこと考えないようにしようと"
一瞬でマイナス思考を捨てる。
いつもマラソンでは1キロごとにラップを取るけど1キロ目の距離表示が見つけられなかったので今日は5キロ毎にラップを取ることに決める。
2キロでは距離表示見つけると大体3分35のペース。
今日はあまり入念な作戦は立ててないけど3月にロング走を2回やっていたので後半そこそこ足が持つと思ったので3分40で行けるとこまで行き耐える。のがざっくりとしたレースプラン。
全く出力しなくても3分35が楽に出るのはもちろんこの素晴らしいコースを走れる感動からくるものってのは分かってた。コンコルド広場を過ぎると次は、ヴァンドーム広場→オペラ座と贅沢すぎる景観が続く。

ヴァンドーム広場
オペラ座

素晴らしい景色に見惚れてるので集団に付くことはせず景色を楽しみながらマイペースで進める。
3分37くらいで落ち着いて数キロ走ると今度はルーブル美術館。

ルーブル美術館

序盤から、ほんとにパリの観光名所が次々に現れるコースにあらためて圧倒される。
最初の5キロ通過は18分5秒/3分37いいペース。
ルーブル美術館に別れを告げるとやや景色は落ち着きフランスの立派な建物が続く。(これでもめちゃめちゃ贅沢)5〜10キロまではやや登りもあったので 18分20秒/3分40。貯金はないけど悪くない。
10キロを過ぎるとヴァンセンヌの森へ。ヴァンセンヌ城を横目に森の中を進む。

ヴァンセンヌの森
ヴァンセンヌ城

2回目の給水を取り、快調なペースを刻む。ただ昨日25キロ弱も歩いたせいか、ややふくらはぎから太ももにかけて疲労を感じたので2RuN(攣り防止のタブレット)を取ろうか迷い早めに取るのが大事だけどこれは気のせいにするのが吉と思いそのまま森を突き進む。
ヴァンセンヌの森で3回目のラップを刻む。
10〜15kmが18:12で3分38。15kmくらいからは少し前の集団に追いつけそうで追いつけないという感じでだったのでなんとか20キロまで集団で楽をしたいと思い少しづつ距離を詰め始める。16.17キロくらいで集団を捉えると前方に位置どり、18キロくらいからは自分が引っ張るくらいまでに。ここらで少し沿道の声援に応え始める。
手振ってメルシーメルシーって言うとすごい盛り上がってくれるから気持ちいい😊
でも海外マラソンならではの切り札をここで使い果たすわけにはいかないとほどほどにする。15-20kmは18:20で3分40。ここも少し上り坂あったので許容範囲。本当の勝負はここからだと気を引き締める。ハーフはほぼ1時間17分で通過とともにマグオンの粉末を投入。 
22-24キロはかなりふくらはぎに疲労もきててかなりきつい区間だったけどここで垂れるわけにはいかぬと粘る。他のランナーも苦しそうだったのでここが粘りどころだなと感じ、粘る‼︎
なんとか大幅にペースを落とさず25キロを通過。
18分22。3分40。もっと落ちたかと思ったけど想定以上に粘れてた。
25キロからはセーヌ川を横目に見ながらの走り。小学生の頃大好きでよく読んでたアルセーヌ・ルパンでたびたび登場してた舞台なのでこれまた喜びが。(画像は1番きれいなやつ使ってます)

セーヌ川

とはいえ、30キロ目前にしてハムストリングに攣る直前の感覚がきていてなかなか苦しい走りになっていく。ここらでまた沿道の声援に応えてスピードを少し上げると一気に攣りそうになったので落ち着かせる。でもめっちゃ楽しい😆
ノートルダム大聖堂、オルセー美術館を通り過ぎるといよいよ終盤の30キロへ。

ノートルダム大聖堂
オルセー美術館

25-30kmが19分10。キロ3分50。
30km通過が1時間50分35秒ほど。残りキロ4で行けば2時間40分切れるが。足はいつ攣ってもおかしくない状態。でも今はとにかく前に進むことだけを考える。ここでエネルギー不足対策でマグオンのゼリータイプを投入。
トンネルを抜けると昨日散策したところに出て、エッフェル塔が見える。
立派だけど前に進むので精一杯。笑 

エッフェル塔

セーヌ川に別れを告げるといよいよ舞台は最後のブローニュの森へ。
なんとかキロ4分付近を維持と言い聞かせての30-35kmは20分20。キロ4分4。悪くはない。
まだ耐えれてる方。ブローニュの森に入ると35kmからまさかの思いっきり上り坂‥ コースは当日の楽しみってことで全く見てなかった。でもアップダウンは少ないってのは聞いてたけど、、ここでこの上り坂かよ‥と。笑 一気にペースが落ちる。ただこの上り坂が終わったあとの下りで3分40とか出して、最後死に物狂いでキロ4で行けばなんとか40分切りあるぞと思い上る。しかし、上っても上っても下りが来ない‥
39kmくらいまでずっと上ってた気する。。
下りでのワンチャンスに賭けてたけどここまで上るとは想定外だった^^;
あとめっちゃ余談やけど一昨年36万勝ちした凱旋門賞の舞台のロンシャン競馬場がこのブローニョの森に隣接してたのは後から知った。来年の凱旋門賞は、ベルリンマラソンの翌週なので見に行く予定。

右下のがロンシャン競馬場


レースに戻ると40分切りが厳しいのは悟りながらもせっかくのパリマラソンなので1分でもいいタイムでゴールしたいと思い、足攣らないことを祈りながら最後まで今出せるペースでゴールへと。39キロ過ぎからやっと下りに入ったけど時すでに遅し。んでもこのままいけば41分台あるぞと思い最後の力を振り絞る。37kmくらいから沿道の声援を力に変えてなんとかしたかったけど森の中でペースガタ落ちで使えなかったので最後に甲子園の思い出代打的なならぬ思い出声援をもらうために手振りまくる。 
35-40kmは21分56。4分23。結局ここでの2分が40分切りの壁に。
ラスト2.195はペース上げて気持ちよくゴール‼︎
タイムは2時間41分54秒。2nd Best。
目標の40分切りができなかった時点で勝負としては負け以外の何ものでもないけど通算65回目のマラソンで2番目のタイム。ここ5年で1番いいタイムなのはもちろん、30kmから絶対足攣ると思いながらもマグオン投入の采配も絶妙にハマったのとパリの素晴らしい景観に魅了されたおかげで立ち止まることなくしっかり走り切れたのが本当に良かった‼︎
ゴール後は水、バナナ、りんご、ヨーグルトなどと、メダルとTシャツをゲット‼︎
周りのみんなに合わせて完走Tシャツを着て凱旋門をバックに写真も撮ってもらいました。
おまけすぎるけどパリマラソンに出場した日本人1位でした。笑 響きはめっちゃいい。

メダルは6レース全部走り終えてからまたアップしたいと思います。
走り終わって特大キャリーを持って宿に行き、少し休んだ後はお待ちかねのフレンチ‼︎
昨日からコンフェがめちゃくちゃ美味しそうで食べたい‼︎と思ってたのでルーブル美術館近くのビストロ・ビクトワールというレストランに行きました。店員さんみんな気さくで店内も賑やかで凄く雰囲気の良いレストランでした。

フランスレストラン
ビストロ・ビクトワール

15分ほど待って入って、サラダとローストチキンとコンフェとって頼もうとしたら店員さんにビッグサイズだから1つずつがいいよって言われてのでまずコンフェ‼︎ とエスカルゴ。

鶏のコンフェ&エスカルゴ

めちゃくちゃうまい‼︎ 食レポとか出来ないけどとにかく美味しすぎた😆 
エスカルゴも初めて食べたけど美味しい‼︎
マラソン走ってお腹空いてたのでペロっと平らげて、店員さんに得意げに追加でローストチキンを。

ローストチキン

こちらもめっちゃ美味しいけど最後の方は流石に少し苦しかった。笑 
んでデザートはクリームブリュレ食べようと思ったけど売り切れてたので、デザートの1番上にあったよく分からんやつを頼んだ。(嫌いな食べ物ないし、何がきても大丈夫やろと思い。笑)

そしてきたのがクレープの生地を少し固くして中にバナナが包まれたもの。にチョコレートのクリームとアイス。これめっちゃ当たりやんと。
お腹いっぱいやけどデザートは別腹ということでこちらもすぐに平らげた。 
いやー美味しすぎた〜パリに来て外食してなかったのでここで思いっきり。1食で6000円超えとか人生でも初めてかも。笑 
本当に今日は極上の1日でした☺️

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