🇳🇱アムステルダムマラソン2024
10/20日 欧州遠征25日目
◎アムステルダム
☆アムステルダムマラソン
昨日は23時半くらいに寝て5時半に起床。今日も目覚ましのおかげで起きれました。
そして今日はこんな夢を見ました。
今日のアムステルダムマラソンで2時間42分でゴールする夢。
おっ42分か。それなりのタイムでゴールできてよかったって思ったら、なんだ、夢かってなりました。現実だったらよかったのに。。
というわけで同部屋の他5人はグースカ寝てたので物音あまり立てないように朝ごはん持ってキッチンルームへ。
レース前のいつも通りの米と餅とカステラ。
もう国内でもこれでいいのではと思う優秀さ。
戻ろうとした時1日目にあった日本人女性の方がちょうど降りてきたのでマラソンの人たちと被らないルートを教えて、少し話して部屋へ戻り、レースウェアに着替える。
やる気0どころか、−100くらいだったけどとりあえずワンピースの頂上戦争の時のOP曲のOne Dayを2回聞きながら、準備を完了させて出発。
今日のアムステルダムマラソンはスタートが9時だったので1時間前には会場に着こうと思い7時20分くらいに宿を出てメトロで10分ほど。最寄駅からの徒歩なども合わせて8時には着いたのでかなり余裕ありました。
サングラスを忘れたことにここで気がつきましたが曇りやったので気にせずストレッチなどで時間を潰して8時半くらいに荷物を預けてスタート地点へ。エントリーの時に2時間45分以内で申告してたので最前列ブロックということで20分前にスタートエリアに入ったもののガラガラでした。
今日のレースは正直先週3kmで強めの痛みに襲われて昨日の歩行時にも痛みの元をしっかりと感じていたので正直2時間50分切れれば御の字。というかそれ以前にいつ強めの痛みが来るのか。3km持つのかというとこが焦点だったので、強気にもなれるはずもなく、今回は逆ノーシーボ効果作戦で臨みました。
ノーシーボ効果というのは、代表的な例で言えば死刑囚に人間は血液の3分の1を失うと死ぬと伝えて、その目隠しをした死刑囚の足にメスを入れ水滴を垂らし続け、3分の1に達したと伝えたところ死刑囚が静かに息を引き取ったというもの。
この実験では実際には、足の指にメスで痛みだけを与え、血液はただの1滴も流れていないのですが死刑囚は死ぬという否定的な暗示だけで命を落としました。
というものを応用して今日自分の脚は絶対に持たない+やる気もないしどうにでもなれという
言わばマイナスの考え×マイナスの考え。
これを自分が勝手に逆ノーシーボ効果と言ってるのですがマイナス×マイナスはプラスなのでこれで凌げるんじゃないかと。
脚の痛みはきっと来ないというプラシーボ効果よりもナイーブな気持ちの時はノーシーボ効果を使った方が効きやすいと判断したためです。
よく、皆さんの周りにもすごいネガティブな考えを持ってるけど仕事でも勉強でもなんだかんだうまいこといってる人っていませんか?
謙遜しすぎというかもっと自信を持っていいのにというような人。自分はそういうの正直言うと大っ嫌いなんですよね。笑
なんか常に保険をかけてるような人が。笑
自分はいつでも自信満々で絶対に自分ならやれるって思ってプラシーボ効果バンバン発揮させていくタイプなんですが、、
そういう人達もネガティブながら、ノーシーボ効果をうまいこと利用しているからこそ、いろんなことがうまくいってるんですよね。
なので今回は、自分らしくないですがネガティブな感じで逆ノーシーボ効果作戦でいきました。
もう自分の脚の痛みがいつ来るのかが全てすぎましたがコンディションは、曇りで14℃とまあまあ良さげな感じでした。正直どうでもよかったです。笑
と言うわけでやる気-100の中でレースがスタート。
0-5km 18'26
最初の1kmは3分40。正直レースペースなら1キロも持たないんじゃないかとヒヤヒヤしてましたがそれはなく通過。前回が3kmで痛みきたので3kmまでこなければと思いながら走ってました。が3kmでも痛みはなく違和感止まり。もうこの時点で勝ったと思いました。笑
ただ状態的には昨日マックで食べ過ぎたのが影響かわかりませんがお腹がきつくて、3分40でもペースに余裕はそんなにありませんでしたが普通にそのペースで最初の5kmをクリア。
5-10km 18'36
痛みはないけど違和感はやはりすごくあるという感じが続く。ただ先週3km。残り39kmを残しての強い痛みという絶望を知ってるだけにすごく気持ちが楽になっていました。ペースを上げると強い痛みがくると思ったのでじわりじわり落ちて、どんどん後方からのランナーに抜かされましたが、後半自分の脚が生きてたら全員抜くんでと思って先に行かせました。この時点でまだ痛みまではなく違和感止まりだけどいつ痛みに変わるかという状態で走っていました。
10-15km 18'41
距離を追うごとにまだいけてるという安堵感が増していきました。3分40ではいけないけど3分50まではかけずにいけてるし、このまま行けるところまでとの思いだけで走っていました。
ちなみにオランダの首都と言ってもコースは結構退屈と言ったら失礼ですけどそこまで都心部を走る感じではありませんでした。
そんなどうでもいいことを考えながら、次の1キロなんとか3分40くらいでいけたらの思いで頭はいっぱいでした。
15-20km 19'17
15キロ過ぎたくらいから、今までなんとか違和感〜少しの痛みの状態で耐えてたが徐々にしっかりとした痛みへと変わっていく。すかさず15キロ前後の給水で痛み止めを投入。ただ効いてる感じは全くなく、ここは無難に少しペースを落として落ち着かせる。集団から離れたくはなかったけど正直自分との勝負でしかなかったので、ここで一気に痛みのレベルが上がるよりなんとか凌いで先週と同じく後半勝負に持っていこうと。
20-25km 18'43
20kmを通過した時は、先週3km、先々週8kmできた強い痛みに顔を出させることなく凌いでこれたことにすごくホッとしていました。徐々に痛みは強くなってはいるけど痛みレベルは10段階中の3-5くらい。前回は7-10という比較対象がデカ過ぎたのでこれもしかして、このまま最後までいけちゃったりするのでは?と少し希望が湧いてきてペースも気持ち上げて18分台に戻すことに成功しました。ちなみにハーフ通過が1時間19分4秒だったのでこの時点で2時間50分切りは絶対いけるとも確信してました。(早とちり)
25-30km 18'43
徐々にペースを上げるけど痛みも全然先週までに比べたら耐えれるし、スピードも前半痛みにビビって3分40ほどは出してないので体力的にも余裕はある。そしてこの辺から結構垂れてきてるランナーも出始めてきたのでタイムよりもとにかく1人1人抜いていくことを意識。徐々に沿道の声援にも応え始めるのも解禁。
30-35km 18'32
30km通過してからは、声援の力も借りながら突き進むし、ペースもあまり上がってないけど気持ち上げた。もう痛みがいつ強くなろうとも30kmまで来れば気合いでなんとかできると思ったからである。この辺もガンガンランナーを抜く快感がたまらなかった。もうここらでは沿道からの声援に応えるのに必死だったのでほとんど痛みもなくてがむしゃらに前に進むことに集中できたと思う。
35-40km 19'09
先々週までの自分は、絶対に最後大失速がお約束だったけど今日は行けると思っていました。
それだけ先週の人生初のネガティヴスプリットが大きかったし、心の支えになっていました。1度できたことは何度もできると思っているので。
その気持ちを胸にここまでくると自分から沿道の観衆に声をかけに行って声援をもらっていました。沿道の観衆に応えるランナーって、ほぼほぼ皆無なので自分だけ声援を独り占めに。力をもらいたい意図もありましたが観衆も応援してるだけじゃつまらんと思うので少しでも盛り上げたいと言う気持ちもありました。
そんなノリノリの状態で駆け抜けていくのは、本当にやっぱ幸せで楽しい区間でした。
40-42.195km 8'30
正直レース前も前半ハーフでも自己ベスト更新どころか、2時間40分を切るなんてこと1ミリも考えていませんでしたが、40kmを2時間30分4秒で通過した時に自己ベスト出せるのは確信しました。残り2.195kmを9分切ればいいので。先週は8分15で走れただけにどんだけ悪くても8分40くらいはいけるだろうと。
そこからの2.195kmも沿道の声援をもらいまくって今出せる力全部出し切りました。
最後の最後までノリノリで競技場を半周して、フィニッシュ!!フィニッシュ後は思いっきり雄叫びあげてガッツポーズ自然と出ました。
2時間38分34秒。PB!!
前半1時間19分4秒
後半1時間19分30秒
2週連続のネガティヴスプリットとはいきませんでしたが後半ハーフは自己最速を大幅更新。生粋のポジティブスプリッターなので後半ハーフで1時間20分を切るのももちろん初めてでした。
今年の2月に別府大分毎日マラソンで出した2時間39分4秒をちょうど30秒ではありますが更新。
終わって、自分に一言。"なんでやねん!"
レースの時はいつももちろん自己ベスト更新する気満々で挑むんですがさすがに今日は0.0000001ミリも自己ベストは考えてなかったので。
自分が1番びっくりしてます。笑
うれしいけど呆気に取られてるような感じでメダルかけてもらってバナナとドリンクもらって、荷物を回収してその場を後に。
ちなみに、逆ノーシーボ効果作戦もめっちゃ効いたし、先週の3kmで脚終わったことの比較対象が絶望すぎたことネガティヴスプリットしたことが全部活きました。
連続でレースに出ることは、絶対にやめた方がいいのは言うまでもないんですがこういう感じたことをすぐ活かすことができるのが唯一のメリットかなと。
あとアムステルダムマラソンはめっちゃ走りやすいコースって聞いてたけど小刻みなアップダウンが多くて、自分のふくらはぎがいつやられるかヒヤヒヤしたのもありますが正直そこまででめちゃくちゃ走りやすいコースではなかったです。 でもラストが競技場ってのはやっぱいいもんですね。
(ベルリン、ロッテルダム 、コペンハーゲンここらの最強コースと比べたらの話ではありますが。)
ということで今日は
1.ふくらはぎが壊れないこと
2.2時間50分はせめて切りたい
という超低目標で挑んだのですがまさかまさかの自己ベスト更新という信じられない結果で幕を閉じました。
結局夢よりも良いタイムとは。笑
これで来週の最終レースのフランクフルトはめちゃくちゃ気楽に走れそうです。
4つ目ゲット!!
あ、ちなみに自己ベスト出せた1番の要因は脚の痛みが怖くてペースを抑えたことで脚の攣りがなかったことと痛みが想像ほどなかったこと(痛みがなければいつでもベスト出せるとは思ってました)の2点であることは言うまでもないのですがやっぱり、先週のネガティヴスプリットしたことが1番大きかったですね。
あともう一つ。自分は偶数嫌いなんでなんとか37分台に捩じ込みたかったですがそれができなかったのは、少し悔しいし、まだまだですね。
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