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[Workflow] Field Line 2d Pattern - Rhino Grasshopper

建築設計事務所の仕事で使っているソフトウェアの基本的なワークフローや自分の興味のあるトピックの実験的なスタディなどをYoutubeの動画に備忘録的に記録しています。

今回は3DソフトRhinoceros Grasshopperを使った磁場(Field)のような2Dパターンの描画の例を動画を交えて紹介します。


Youtube動画 (日英独字幕あり)

Field Line 2d Pattern - Rhino Grasshopper

動画:2022年8月投稿
案/モデリング/動画撮影/編集/字幕:加々美

Youtube上で設定ボタンから字幕をオンにして動画をご覧になれます。


ワークフロー

はじめに

  • このGrasshopper スクリプトを使用すると、
    - フィールドの大きさ
    - フィールドのチャージ(荷量)の位置と数
    - フィールドの線の長さ
    - フィールドの線の密度
    - 線の減衰
    などを変更できます

パターンを描画する範囲を設定する

  • Grasshopperのスペースでダブルクリックし、「rect」と入力(タイピング)して「Rectangle」コンポーネントを呼び出します

  • 「50」と入力し「Number Slider」を呼び出し、XとYに接続して、長方形の大きさを定義します

パターンの元となる点を描画する

  • 「pop」と入力し、「Populate 2d」コンポーネントを呼び出します

  • 「5」と入力し「Number Slider」コンポーネントを呼び出します。Ctrl+C、Vでコンポーネントをコピーできます

  • 「N(Number)」と「S(Seed)」にそれぞれプラグをつなげます

  • 長方形の「R(Rectangle)」をPop2dの「R(Region)」につなげて、描画する場を定義します

  • 「Pt」を入力し「Point (点)」コンポーネントを呼び出します。続いて、Pop2dから点をピックアップします

  • 「Panel」でデータ階層を確認し、Flatten(階層の無効化)をします

チャージを設定する

  • 「charge」と入力して、「PointCharge」コンポーネントを呼び出します。

  • Pop2Dから生成された点をつなぎます

  • 「Offset」と入力し「OffsetCurve」コンポーネントを呼び出します。元の四角形を「C(Curve)」につなぎます

  • オフセットされた線をPCharge のboundary(境界)につなぎます

  • NumberSlider を呼び出して、PointChargeの「Decay(減衰)」パラメータを設定します

Field パターンの起点を設定する

  • 「cir」と入力し「Circle」コンポーネントを呼び出します。

  • 点群を Circle/円の「P(Plane)」に接続して、円を描画する平面を定義します

  • 「Divi」と入力して「DivideCurve」コンポーネントを呼び出し、DivideCurve の「C(Curve)」につなぎます

  • NumberSlider で線の分割数を設定します


Field パターンを描画する

  • 「Merge」と入力し「MergeField」コンポーネントを呼び出します。これをPointChargeのFieldにつなぎます

  • 「Field」を入力し「FieldLine」コンポーネントを呼び出します。

  • MergeField の「F(Field)」をDivideCurveの「P(Points)」につなぎます

  • このようにして、線が描画できました

  • FieldLineの「S(Steps)」を設定して、効果の範囲を定義します

線の色を調整する

  • 「pre」と入力し「カスタムプレビュー」コンポーネントを呼び出して、線をプレビューします

  • 「col」と入力し「Color Swatch」コンポーネントを呼び出して、線の色を設定します

  • 縁の線も同じ色に設定します。(複数のプラグを繋ぐには、つなぐ際に Ctrlキーを押します)

Field パターン上に円を描画する

  • DivideCurve コンボーネントをコピーし、FieldCurve から線を入力します

  • 「cir」と入力し "Circle"を呼び出し、「R(Radius)/半径」を定義した後、点群を円の「P(Plane)/平面」に接続し、FieldLineのグラフィックに厚みを出してみましょう

  • Color Swatchをコピーし、円の色を設定します

完成

  • これでスクリプトは完成です。パラメーターを変えてアウトプットの違いを見ていきましょう
    パラメータ:境界のサイズ
    パラメータ:チャージする点の数や位置
    パラメータ:線の減衰
    パラメータ:線の密度(ベースとなる円の分割数)
    パラメータ:線の"ステップ数"(効果の範囲)

    また、同じ操作を違う角度から見てみましょう

Grasshopper definition


ご覧いただきありがとうございました。

他のワークフロー動画も少しずつnoteにまとめていければと思います。

関連内容 (2d Pattern)

Random Metaball 2d Pattern - Rhino Grasshopper


Ring Metaball 2d Pattern - Rhino Grasshopper


Random Abstract 2d Pattern - Rhino Grasshopper


Gradient Pattern with Point Attractor - Rhino Grasshopper


おまけ

Rhino Grasshopper / Youtube再生リスト

Rhino Grasshopperを使ったワークフローやスタディなどをまとめた再生リスト


日本語字幕のある動画 / Youtube再生リスト

随時日本語字幕追加中。


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