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プロジェクトマネージャーが挫折を乗り越える方法

社会人なら誰しも挫折を経験します。
特にプロジェクトマネージャーは挫折と隣り合わせで、予期しない問題の発生で作業が振り出しに戻ったり、重要な局面で誰かがリタイアして納期に間に合わないなど、日常茶飯事です。

できれば挫折を味わいたくはないですが、挫折を通じて成長や変化、イノベーションのきっかけになることがよくあります。

プロジェクトマネージャーが挫折を乗り越えるための4つのポイントを紹介します。

PMが挫折を乗り越える4つのポイント


⒈挫折の背後にある神経科学を理解する

挫折を経験すると、ドーパミンが減少します。
このメカニズムによって脳の柔軟性が高まり、学習意欲が向上します。

逆に物事が順調に進んでいるときは新しいことに挑戦する必要がないので、創造性の低下や停滞につながるリスクがあります。

プロジェクトマネージャーは挫折を素早く察知し軌道修正を行うことで、挫折を乗り越えるための新しいアイディアを得ることができます。


⒉チームが挫折に直面した事実を認める

プロジェクトが頓挫している事実から目を背けがちです。
特に膨大な労力をかけた後では、挫折に向き合うのが難しくなります。
たとえば納期を守ろうとするあまり、失敗することが目に見えていても突き進んでしまうなどはあるあるです。

しかしチームが挫折した事実を早い段階で認めることができれば、軌道修正がしやすくなります。
何が間違っていたのか、なぜそうなったのかを考え、状況を客観的に評価することが大切です。

プロジェクトマネージャーはレトロミーティングを行うのが効果的です。
過去に遡って、何がうまくいって、何をもっと改善すべきだったかをチームで話し合います。
これによって信頼関係や仲間意識が生まれ、チームの問題解決力やレジリエンスが向上し、挫折からの立ち直りが早まります。


⒊グロースマインドセットを持つ

これは「人の能力は、経験や努力によって高めることができる」という考え方です。

対照的に「能力や才能は先天的なもので後天的に培うことはできない」というフィックスドマインドセットがあると、挫折しても立ち上がることが難しいです。

挫折はグロースマインドセットを活用する絶好のチャンスで、チームが挫折から学ぶことができるようになります。
チームをこのマインドに導くのがプロジェクトマネージャーの役割です。


⒋シナリオプラン

チームが新しい計画とスケジュールを進める準備ができたら、様々なシナリオを考えておくことが大切です。
ABCアプローチが有効です。

・プランA:理想的なプラン。
・プランB:バックアッププラン。プランAができなかった時に、達成可能で価値のある結果をもたらす方法を用意します。
・プランC:バックアップのバックアップ。プランABのどちらも不可能な場合に、何かしら成果を残すための軌道修正プランです。

「場合によってはピボットも必要」という認識を持っておくことで、行き詰まることを回避できます。
「ダメだったら次はどうしようか」と事前に予測しておけるようにしましょう。


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