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山形県朝日町での実践3 -コミュニティづくり編

1、背景

 これまでプロジェクトのプロセス整理と人の特性について話してきました。

 今回から先は、私が実践してきた地域の取り組みを紹介していきます。なるべくリアルに書いていきたいと思いますので、失敗から学んだことも書いていきたいと思います。

 よろしかったらコラム全体でもご参照ください。


2、コミュニティづくり

 私が山形県朝日町で学んだことは、地域振興において無理をしなくて良いということです。完璧にこなそうとせず、人間らしい「隙」を作ることの大切さを学びました。そして、トライしてみて、違うと思ったら止めることの大切さも学びました。

 多くの地域では、地域振興において、持続性や結果を求められ、疲れてしまう人が多いのではないでしょうか?

 そもそも人口減少が進む日本において、「豊かな生活」とは何なのか?そんなことを考えさせらる機会をいただきました。

 朝日町のコミュニティは、頑張りすぎなくて良いというメッセージをくださる機会が多いです。しかしながら、そういわれると、もう少し頑張ろうという活力に繋がります。

 私にとっての朝日町は、道に迷ったときに道を確認しに行くような場所です。私の個人的感覚ですが、朝日町を訪れることは、日常であり、普通のことになっています。

3、朝日町の魅力

 朝日町の魅力は、チャレンジをする時に応援してくださる町民が多いことです。私が朝日町と縁ができてから、「松本亭 一農舎」や「at Lounge」など、地域おこし協力隊を経験した方が隊員終了後も拠点を構えて、若者や地域外の人と交流する窓口を担ってくださっています。

 確かに東北地方の高齢化が進む、集落付き合いの濃い地域です。そのため、よそ者に対して厳しい風土も残っています。しかしながら、そのような環境を少しでも風通しを良くしようと、地域の方との懸け橋を担ってくださる方がまちに定着していることが1番の魅力です。

 朝日町には、場があり、人が集います。その環境が整えば、交流が生まれ、新たなコトが生まれます。大きな経済効果や観光促進などのインパクトはないかもしれません。しかしながら、訪れた人が来てよかったと思えるホッとする空気が流れています。それは、コミュニティの力でもあり、日本の四季を堪能できる朝日町の自然の偉大さなのかもしれません。

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