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SU沼にハマりかけている、支援機関職員のnote Vol.6 〜求められていることを考えてみた〜
こんにちは。
今日はいきなりですが、こちらの動画をご覧ください!
(最初の10秒だけでも大丈夫です)
支援機関職員として会心の案件
去年11月に、IGPロボティクス社と大阪市立美術館のマッチング仲介をさせていただき、会期のべ16万人が来訪した「メトロポリタン美術館展」にて、ガイドロボットCruzer(クルーザー)を設置するという案件がありました。
マッチングをサポートさせてもらった仕事です!
— Ryosuke Shiki / Osaka Innovation Hub (@rs_obda) November 16, 2021
美術館でロボットが案内してくれます!
【実証実験】大阪市立美術館「メトロポリタン美術館展」でロボットによる情報発信を行います https://t.co/B5lhBGo4EL @PRTIMES_JPより
記憶にない、超スピード受注
IGPロボティクス社との出会いは、DMMオンライン展示会。
面白そうなソリューションであったことと、あべのハルカスでの実証実験をしているという文言もあったので、コンタクトを取ってお話を聞かせてもらいました。
ガイドロボットという特性から、どこに繋ぐのが良いかなぁと考えていたところ、大阪市立美術館に元上司が転職していて、こういった新しい取り組みに興味を示していたので、試しに打診したら「話聞きます!」と即答。日程もスムーズに調整しました。ここまでは結構ある話なんですね。
美術館側からの逆提案→超速レスポンス
アポ確定後に、元上司から再度連絡があり「こういうことを考えてみたんだけど、できるだろうか?」とWord文書が送られてきました。
要約すると、10日後に始まるメトロポリタン美術館展で置いてみたいんだけど、用意できるやろうか?、という内容。
まだ会ったこともないし、超短納期やし、難しいんじゃないかなぁと思いつつ、「いや、ベンチャーが本気出したらやるで」と思って、IGPロボティクス社に打診してみたら、「おー、ちょっと頑張ってみます」と回答があり、その2日後には実際の動作イメージが入った動画が組み込み済みという提案書α版が届きました。
このスピード感、もしかしたら、もしかするぞ?と思って迎えた初回面談は、詳細を詰めるという作業のみで、実質の受注内々定。その3日後には正式に発注へ。
クラシック美術展×最新ロボットの化学反応は?
こうして会期初日からCruzerは大活躍。美術ファンの反応はどうなのか、心配する部分もありましたが、大好評でした。
11月下旬にはNHKでも放映。
大阪市立美術館で開催中のメトロポリタン美術館展でセザってきましたー!
— 花山さくら (@sakurata__n) January 7, 2022
入口にいた案内ロボットのクルーザー君と会話。ニコニコしながら踊ってくれましたよ♪#探究学舎 #アート編 #ロボット編 pic.twitter.com/2FflFXilQi
メトロポリタン美術館展
— shuji (@iiioto8) December 12, 2021
カラヴァッジョの音楽たちのポスターに惹かれて来ましたよ😃
ロボット🤖の解説あり色々楽しくなってますね😄
美術展も素晴らしいけど、早くNYに行きたい😂#TheMet_exhn #ocmfa_since1936 pic.twitter.com/BxzeRElu4k
この案件を振り返って感じたこと
「ピッチイベントが〜」、「アクセラが〜」、「資金調達が〜」
支援機関職員のミッションは、スタートアップ&ベンチャーの事業拡大のはずなのに、いつの間にか自分たちのプログラムやKPIの型に彼らをハメようとしていないか?ということを感じたのです。
違うよね、彼らが求めているのは、支援機関が持っているリソースをフル活用して、職員は頭の中を捻り倒して最適な提案をすることだよね、ということに改めて気づいたのです。
今回のように喜んでもらえる仕事を創り出すのが我々の仕事であるし、本来のあるべき姿なんだなと感じました。
2022年度の個人的な目標を決めました
徹底的にスタートアップ&ベンチャーのビジネスマッチングを継続する!
を個人ミッションにします。
大阪産業局は大手企業、中小企業、VC、CVCと数多くのリソースを保有していますので、そのリソースを名簿にするのではなく機能的に活用させていただき、かつWINーWINを生み出す、これを徹底してみたいなと思います。
コワーキング機能を持たない私たちがインキュベーション施設を名乗るのであれば、何か特徴があるべきで。それをビジネスマッチングにフォーカスすることにしました。
重要なのは何でもかんでも繋ぐのではなく、事業の解像度をしっかり上げてから、ストーリーを持って適切に繋いでいくということ。
やるべきことは沢山ありますが、これが自分の生きる道と思って、ハードワークしてみたいと思います!