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経験もないのに、資格もないのに、特別養護老人ホーム
こんにちは。
首都圏はとても暖かい(暑いくらいの)、土曜日です。
デートの待ち合わせや、友達と嬉しそうに久々の再会をしているような、そんなワクワクガヤガヤした駅の改札を過ぎ、いつもの美容室へやってきました。
神奈川県の海沿いの街。
来るだけで、こちはも周りの楽しい雰囲気に巻き込まれます。
例えそれがいつものルーティンでの外出だとしても。
このブログのような、日記のような、noteを始めて2日目。
投稿系のものはなかなか続かない私なので、いつまで書けるのでしょうか。
昨日の記事に♡をくださった皆様、ありがとうございます。
とてもほっこりいたしました。
さて、前述が大変長くなってしまいました。
タイトルについての呟きをしていこうと思います。
当時4年制大学の外国語学部を卒業した22歳の私。
介護の業界は未知の領域でした。
しいて言うのであれば、バイト先のドラッグストアでご年配の方と関わる機会が多かったくらい。
首都圏とはいえ田舎の方でしたので、お客様の層は圧倒的にご年配の方が多く、薬や大人用紙オムツについて質問されることが多くありました。
そう、いたって普通のご年配の方と関わる機会。
それだけで、所謂「おじいさん」「おばあさん」を知った気になっていました。
私がその年の4月から働くことになっていたのは、特別養護老人ホーム。
それも看取りの方の対応も行う、比較的重度の方を受け入れる施設でした。
初日から衝撃を受けた気持ちは、今でも忘れることができません。
言葉が通じない
身体が通常とは異なる形
食事はテーブルへ塗りつけてしまう
便さえも口へ運んでしまう
唸ることしかできない
今まで人として「普通」と感じていたことが、一切通用しない世界でした。
老人ホームって、お年寄りがのんびり過ごしている所じゃなかったの?
自分勝手な根拠のない考えが頭の中をグルグルしていました。
食事、排泄、入浴、生活に必要なこと、そう、全てのことが手助けなしには行えない方々のいらっしゃる所。
それが私が初めて勤めた場所でした。
従来型の多少室であったため、とにかく時間内にやるべき事を終えるため、職員はピリピリムード。
どうにか優しい雰囲気を出そうとしている職員も、仮面を被った印象でしかありません。
資格もないのに、経験もないのに、この場所でやっていけるのか…
初日の帰り道、そればかりが頭を廻っていました。