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スラムダンク 全28巻

映画も上映され再び人気を帯びているスラムダンクだが、漫画は全部で31巻。(新装再編版は分からない)確かに半年前までは私の部屋にも31巻揃っていた。

1ヶ月だけ付き合っていた人がいた。
スラムダンクなどのスポーツ漫画は読まないことは分かりきっていたが、好きな人の好きなものが知りたい。とかいう恋愛テクニック教科書とかいう名前で何百回も描かれている言葉を鵜呑みにして1〜3巻だけ貸した。
別れた今もなお、戻ってきてはいない。
1ページも読んでいないかもしれないし、捨てられているかもしれない。そんなことはどうでもいいのだ。

1ヶ月しか付き合っていないが、彼女との思い出を忘れるには、かなりの時間が要するほど濃い時間だったと思う。
近所を歩けば思い出が蘇り、よく通った道を車で走れば隣に彼女が居ないことに慣れるまでかなりの時間を使った。
最初から何も分かり合えていなかった、そんな気がする。ただ居心地が良いという理由で一緒に居て、彼女は無理にでも私の良い所を言葉にして伝えてくれた。そんな健気な彼女が好きだった。

彼女は私の知らないことを沢山教えてくれた。
1番教えてもらって嬉しかったのは、andymoriの存在だ。部屋で一緒に「クラブナイト」「投げKISSをあげるよ」を聞いた。
いまは「16」が1番好きだ。
たまに「16」を聞いて涙を流している。
彼女から教えてもらった歌で、彼女との思い出を消せずにいる。

彼女の好きなところもう1つある。
正直なところだ。
別れ際に言われた言葉は、私の人生で一番屈辱的で、一番芯を喰らっていた。
気持ちが悪い、センスが無い、まぁまぁのパンチラインを貰ったが今となっては大いに納得出来る。気持ちが悪かった、センスも壊滅してた。何かに成りたがってるのに何にも成れていない男だ。
ただ感謝もしている。
ほんとに自分が、なりたい姿が最近分かった気がするし周りの目も気にしなくて良いということに気がついた。
ありがとう。
スラムダンクは返さないでほしい、
このnoteを読むことはないだろうが、
部屋で1人ゆったりしてる時に1〜3巻が抜けたスラムダンクを眺めるのが好きなんだ。
えぇ、盛大に気持ち悪がってくれ
大好きだったあの人よ、このnoteで昇華させてくれ。

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