『流れ星が消えるまでのジャーニー』に殺されるぅ~!【シャニマス】
ジャーニー(journey)は、英語で船旅やあてのない旅など、比較的長い旅を意味する。
(Wikipediaより)
敵「え~~!? 今更そのコミュ読んだんですか??」
私「シャニマスのコミュは、いつ読んだっていいだろ」
というわけで、季節感がバグっているものの、↑の精神で『流れ星が消えるまでのジャーニー』を読ませていただきました。
アルストロメリア最新のイベントコミュ、『アンカーボルトソング』を読もうと思ったのですが、そのために、(忙しさで)積んでいたこのコミュを読もうと思ったわけです。
例に漏れずこのコミュも素晴らしかったわけですが、とりあえず読み終えて最初に出た感想が「なんか……スゲぇなこのコミュ!?」だったので、久しぶりにnoteで感想を書いてみます。
では、よろしくお願いします。
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大崎姉妹の関係性を中心に話が進んでいく。
二人の異なるところ、逆に同じところを、現在と過去を行き来して、また大崎両親や千雪さん(あとデビ太郎)といった姉妹以外の人物を交えて描写している。二人で一人だった頃から、二人は二人だった頃へ。
甘奈の風邪から始まって、ふたご座流星群で終わる、雰囲気の素晴らしいコミュでございました。
そう、雰囲気が凄い。
シャニマスのコミュは特に雰囲気が良いことで有名ですが、雰囲気の良さにも種類はありまして。ユニットごとに雰囲気は違います。ライターが違うから、雰囲気もそりゃ異なるわけでしょうか。
「間」の使い方や音楽の入り方など、わずかにではありますが、ユニットごとに違いがある気がします。
アルストロメリアにも独特の雰囲気があるのですが、このコミュ、特に表現方法が凄い気がしませんか。
甜花が夜、一人でゲームをしている描写。
テレビの音とプレイしているゲームの音だけが響いている。
大崎家は両親が不在であることが多いらしく、姉妹だけで過ごす夜も多くなります。
が、今コミュでは甘奈が風邪をひき、自室にこもりがちに。甜花は一人リビングでゲームをする。非ッ常に寂しい空間です。
テレビの音がずっとあるわけですが、寂寥感が強い。
現実でも、寂しい時って興味もないテレビを無駄に点けたままにすることってありません? すると、テレビの音がいつもより気になったりして、結局寂しさが増すとか、そんな経験はありませんか。私はあります。
深読みの可能性もありますが、この描写は、そんな寂しさをエグいほど表現していると思いました。
あと、朝のシーンでもリアルが感じられましたね……
ニュース番組と朝ご飯という、ありふれた日常場面、良いですわねぇ……(シャニマスお嬢様の戯れ)
第5話の「とろけるおふとん」では、BGMがほとんど無く、雨のSEがほぼずっと流れています。さらに、場面は姉妹の部屋が中心で、最初の方にちらっと千雪さんとプロデューサーが玄関で会話しているくらい。
で、場面は布団のなかでの姉妹の会話なわけですが……
……何??
怖っ……ちょっと怖い怖い。怖いわシャニマス君。なにこの雰囲気?
怖いです。ライターが我々を雰囲気で殺そうとしています。
今更ですが、これをソシャゲのお話でやる??
雨のSEが流れていると言いましたが、雨の音がしている時、無音の時の切り替えがまた絶妙。あと、中盤から最後まで立ち絵が表示されないんですよ。挑戦的だなぁ本当に。
***
双子の姉妹だからできる話。
だって、これが姉妹以外じゃなかったら、ほんのりとR17ですよ?
「布団の中で二人が話す」を健全にできるのは、双子という属性を持つキャラクターだからできることです。(そうとも限らない場合もあるけど)
それを見事に物語の一描写として使えるのは本当に凄いと思った。
***
↑このシーン、いわゆる質感というのとは少し違うかもしれないけど、普通そんな描写しねぇだろシャニマスさんよぉ、と思った。
↑そういえば、妙に「テレビの声」が目立つ気がする。なにかしらの暗喩……? と疑ってしまうのはシャニマスに毒されている。
ところで一つの疑問。
甜花はいつから現在の性格に?
双子でも同じように成長するのではなく、むしろ異なる性格になるというのは、コミュで特に強調されています。そして、過去の甘奈と甜花が描かれることで現在との違いが明確に表されています。(一番最初のシーンと、後に出てくる似たシーンの対比など↓)
一体どの時期で違いが生まれたのか?
甜花の性格を決定づけた要因が深掘りされる時が来るのでしょうか??
(もしかしたら、すでに語られているのかもしれないけど……)
↑(嫌われてる?)
さらに凄いと思ったところ。
背景の色をセピアにしたり、『声の演じ分け』を使って過去と現在の違いを分かりやすくしています。
声の演じ分けでは、所謂ロリ声で過去を、いつもの声で現在を。
小説のように地の文がなく、ドラマのように映像がない、ゲームだからこそできる『ボイス』での演出方法。
ここまでにも使われてきた手法ですが、この使い方は強い。
余計な物を入れずに、ユーザーを物語に引き込むため、ボイスでできる演出を最大限用いているシャニマス、そして声優さんの力。脱帽にございます……(脱帽凛世)
とはいえ、私は考察素人なので「そこまで狙ってない」とか言われたら死ぬしかないのですが……
総括すると、演出がエグい・表現がヤバい・雰囲気が凄まじいコミュでした。
↑これが頭の中で流れました。季節感は最高にバグってる。
これまで散々言われてきた「シャニマスはコミュが凄い」ですが、『流れ星が消えるまでのジャーニー』は私の心に、過去一レベルでぶっ刺さったコミュでした。最高。
しかもさっきまた読んだら新しい感情が……カンジョウガ……ユタカッ
『アンカーボルトソング』も近いうちに読めたらいいなと思います。
それでは、また。良いシャニマスライフを。
余談。
ジャーニーに限らず、WINGなどでも大崎姉妹には『ふたご座』が一つのキーワードとして関わってくる。
しかし、大崎姉妹はやぎ座。では、ふたご座のアイドルは283プロにいるのか……? というと、いた。
田中摩美々。
教授、これは一体……? これは意味するところは……?(何も無いのでは)
星座の話題で、なんか話が膨らんだら面白いですよね。無いとは言い切れない、シャニマス。
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