グミチョコ読んでた青春を①
グミチョコ読んでた青春を今すぐ肯定したいんだ
グミ・チョコレート・パインを青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ
やまぐちみかこに騙された!
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好きなアーティストはみんなグミチョコが好きだ
グミチョコではなくオーケンが好きなのかもしれないが
青春時代が終わろうとしている今、私がするべきことは
グミ・チョコレート・パインを読むことなのでは無いだろうか!?
なんだかんだ言い訳をして活字を読むのを避けていた私ではあるが、文庫のグミ・チョコレート・パインを上・中・下、購入した。
筋肉少女帯に対してそれほどの熱意を持ってはいないが、大槻ケンヂという名前に私は親しみを持っていた。
なぜなら、私が中学時代に酷くハマった作品の一つが
さよなら絶望先生であったからである。
大槻ケンヂは3期まである絶望先生、全てのOPを担当していた。サブカルは巡り巡るのだ。
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①逆張りの行方見て
グミチョコの主人公、賢三は私みたいだと思った
私は引っ込み思案の性格のせいで友達ができなかった。
内の趣味に籠っていたことでインターネットを早いうちから覚えたことにより”自分は他の人とは違う”と感じてからというものの謎の逆張りを続けている
これはもちろん今もである。
1度、普通の青春に憧れを抱き運動部のマネージャーなどという、男に媚び、身の回りのお世話をするというものに高校時代はなってみたが結局は、
「他の人と私は違うのになんでこんな馬鹿女みたいに媚びへつらわなければいけないのだろうか?」
と思ってしまい、ずーっと辞めたい気持ちのまま3年間を過ごしていた(顧問が怖すぎて言い出せなかった)
その反動で大学生活は、高校時代には辞めていたインターネットとサブカルチャーに没頭してしまっている
結局私の逆張り思考はもう脳みそと心にこびりついて離れないのだ
賢三も、山口美甘子もそうだろう
けど2人は私よりも一貫していてかっこいいと感じた。
2人は高校の同級生と自分は違うと盲信し、
話を合わせることはあっても
同化をしようとはしていなかった。
それに比べて私はどうだ、
逆張りを続ける割には1人が怖くて同化をしようと試みたりしている。(結局上手くいかないが)
このゆらゆらとした意志というものに自分でも腹が立つ。
人の性格、感性は流動的なものであるから、意見が変わる、意識が変わるのは必然的なものであるのかもしれない。
そんな必然的なものであるからこそ
私は一貫した意志というものに憧れているのかもしれない。
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②美甘子は俺の事を忘れないだろう
学校一の美少女、山口美甘子と
冴えない男、賢三が初めて言葉を交わし、
趣味の話に花を咲かせているシーンでは
私はなぜだか胸が高鳴った
冴えない賢三でも
知識とサブカル的な感性を持ち合わせれば
山口美甘子と対等に話せるのか!と感動したからだ
私が賢三ならこう思うだろう
「山口美甘子は俺の事を忘れないだろう。なぜなら俺ほど山口と語り合える人はいないのだから」
しかし現実は違った
美甘子は賢三の事など何も思ってなかったのだ!
なんなら「やばい人」(キモイともくみとれる)と言っていた!!!!!
それが私にとってはすごくショックだった
感性だけでは相手の思い出に残れないのか
私が爪痕を残したと思っている相手であっても
相手にとっては些細な思い出になっていることがあるということか!
最悪!最悪!最悪!
なぜだか読んでいてすごくやるせない気持ちになったと共に山口美甘子に対して怒りが湧いた
私はグミチョコを読んでいるうちに、
賢三になっていることにそこで気がついた
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③僕には何もありません
私も賢三も、結局は空っぽである
どんなに難しい映画を見ても、本を読んでも、
我慢して摂取したものは私の真の血肉となっているのだろうか?
摂取したものはただの知識オナニーの道具に成り下がっているのではないか
この現象が1番惨めであると思う。
音楽でもそうだ、そのコミュニティの中で持て囃されている先進的な音楽を聴き、心からいいと思っている人は果たして何人いるのだろう
娯楽は、わからないけど良いね!くらいがちょうどいいのだと思う。心から楽しいと思えるものが娯楽なのだと思う。
しかしビールのようなもので、
最初の我慢と学びの先に
これ以上ない娯楽の深みに対する喜び(旨み)があるのだとしたら、
コミュニティでの権威的なものを摂取するのも
価値の追求としてはひとつの手であるなとも思う。
だが学びの過程で大衆的な娯楽を蔑み、
ニッチな自分の趣味を上と思うことは
精神衛生上よろしくないことになるので
辞めた方が良いと思う。まじで
グミチョコの、このやり取りにはどきっ!とした、
きっと大衆的なものを馬鹿にしている人こそ、
大衆的なものを食わず嫌いなまま
非難しているのだろう。
実際私もそうだからだ
しかし大衆的なものをダサいと感じ、
摂取すること自体良くないことである
と考えてしまっている自分がいる。
やめないとなーとは思ってる、しかしまだ若いので、
とがっていようと思う20の私である。
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