日記 足が痛い2
足を引きずって歩く。昼に突然、前の職場関係で仲良くなって、でももう会っていない子のことを思い出した。あれだけ嫌だった仕事だけれど休日は楽しく過ごしていた。そういうことばかり思い出す。死ぬ時も良いことや楽しいことばかり思い出すのかもしれない。でもちょっと癪な気もする。「覚えていること」はせめてもの反抗だ。痛み止めで誤魔化している足を引きずる。別の子からLINEがあって、まだ未読なのだけれどスマホ上に出る通知に「今日すばるさんのことを思い出して〜」とあった。私はちゃんと返信をしようと思ったので未読にした。誠実なのではなくて、どのテンションで返信したらいいのだろう、どの自分で応じればいいのかまだわからないからだ。私の中には私という人格がたくさんいる。別に珍しいわけではない。足が痛い。この職場もあとどのくらい続けられるのだろう。私は労働が本当に嫌い。大嫌い。